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SIerのトンチキスクラムについて (4)

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SoS

今回のスクラムはScrum of Scrums(以下SoS)という、複数のスクラムチームがあり、スクラムマスターでもチームを組むというフレームワークを採用しています。

これによって3000人規模の企業で5階層か6階層くらいの朝会を実施し、全社へ口頭での情報伝達を午前中に終わらせるといったことをしているところもあるんだとか。

妥協

スクラムの中に彼らの居場所はなく、スクラムチームに干渉することはできないという原則を踏まえつつ私がとった案は、「スクラムマスターたちの朝会でなぞのひとたち発言を許す」でした。

これによって被害をスクラムマスターの皆様の間だけに留めることができます。

つまり、yamamotodinをはじめとしたはじまりの4人がなぞのひとたちの話を仄聞しつつ、彼らも動向が把握できるというものです。

本来スクラムイベントは決まった曜日、決まった時刻に行われてリズムがあることが望ましいとされていますが、スクラムマスターの朝会は時間を問わず、1日の間に複数回行われることもありました。

そこで出る下記の様な干渉からスクラムチームを守ったと思います。もっとたくさんあったけどくだらないことは忘れたい派です・・・

  1. バグ指標とエラー係数についてまとめたいという話→レトロで出た内容を集計するからそれでいいよね
  2. なにかにつけ何かを決めきって進めようとする考え方の排除→変化を受け入れましょう。スプリントのプランニングで毎回変えるでいいじゃん
  3. 設計がいつ終わるのか、実装は、テストはと期間を決めたがる→最終テストであるリグレッションテストの期間は設けていいと思うけどそれ以外はスプリントの中でリリース品質まで持っていくから却下
  4. なにかにつけてご指導したがる→とりあえず話は聞くよ 主にyamamotodinが

克明に覚えているから2について話をしよう。

ある日の夕方、プロジェクトの前提となる部分においてのお話で、変化を受け入れないとどうにもならんと理解するスクラムマスターズとなぞの人たちの会話。
議題は「お客様が触るUIは一度決めたら変更されない」となぞの主張をなぞの人たちがするのです。

なわけねーだろってのを理詰めで話していくだけどどうしてもここは折れそうにない。
喧々囂々とホワイトボードの前で不毛なやりとりが行われてから45分、事件は起こった。

伝令がドアがバーン!と開いて曰く

「お客さんがUI変えてます!!」

いままさにその話をしていたところで、変えないという前提を主張していたなぞのひとたちは沈黙。
スクラムマスター側の意見が通りました。

たぶん、リスクをとりたくないからUIは決めたら変えないという方向で話をもっていきたかったんだと思うけど、すごくいいタイミングで先制されましたね、ざまみろです。

これ以後。彼らのよくわからないかウォーターフォールを根拠とした発言は積極的にナーフされていくことになります。

風向きが変わった一瞬でした。

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