JSTQB Foundation Levelを今後受験する人むけて、第二章のソフトウェア開発ライフサイクルモデルについてまとめてみました。
目次
試験概要
- 試験日 受験受付:随時受付
随時実施 - 受験料 22,000円
- 合格率 2021年度 67.2%
- 試験内容 四肢択一式 40問:60分
ソフトウェアテストについての試験です
2.1ソフトウェア開発ライフサイクルモデル
ソフトウェア開発ライフサイクルモデルとはソフトウェア開発プロセス全体を進行する方法を定義する枠組みやパターンのこと
利点 ・プロジェクトの進捗状況が明確になる
・開発やテストなどの工程を効率的に管理できる
・各工程の品質の向上が期待できる
・プロジェクト全体のリスクが軽減できる など
一般的なソフトウェア開発ライフサイクルモデルを二つに分類すると
・シーケンシャル開発モデル
・イテレーティブ開発モデルとインクリメンタル開発モデル
類似した概念でソフトウェア開発ライフサイクルというのがあります
違いは
・ソフトウェア開発ライフサイクルモデル
ソフトウェア開発プロセス全体を進行する方法を定義する枠組みやパターンのこと (簡潔に言えばソフトウェア開発プロセスの進行方法を表す)
・ソフトウェア開発ライフサイクル
ソフトウェア製品が生まれて成長し、最終的に退役するまでの一連の段階を示すもの (簡潔に言えばソフトウェアの成長と変遷を表す)
シーケンシャル開発モデル
シーケンシャル開発モデルとはいくつかの独立および連続するフェーズ(段階)を順番に実行してシステムを完成させるモデル
特徴 ・ソフトウェア開発の活動・作業をシーケンシャル(連続的)行う
プロセス
・基本的には、着手した活動が完了し合意したあとで、次の活動に
着手する
・開発機関が長く、プロダクト完成までに、時間がかかる など
代表
・ウォータフォールモデル
・V字モデル
ウォーターフォールモデル
ウォータフォールモデルとはソフトウェア開発を要件定義から順次進行し、各段階を完了してから次の段階に進むモデル
特徴 ・滝の流れと同じように、原則として逆戻りはしない
・他の開発サイクルモデルの基本となる形
・各段階で詳細に設計やテストが行われるため、エラーを早期に
検出しやすい など
V字モデル
V字モデルとは開発工程とテスト工程の対応関係を表したモデル
特徴 ・各フェーズにテストレベルを対応させて、「早期テストの原則」
を実装している
・ウォーターフォールモデルを基本に変形したモデル
・上流の活動とテストレベルの対応が明確になる など
イテレーティブ開発モデル
イテレーティブ開発モデルとは逐次的なサイクルでソフトウェアを開発し、各サイクルで進化させるモデル
(逐次的とは、段階的に進行し、一つの工程や作業が順番に実施されること)
特徴 ・プロジェクトを複数の反復に分け、各反復ごとに要件の一部を
開発
・テストし、徐々に完成度を高める
・初期の段階で全ての要件を詳細に定義する代わりに、
プロジェクト進行中に要件を追加・変更することを許容する
・初めの反復からプロダクトが利用可能
代表
・RUP(ラショナル統一プロセス)
・スクラム
・カンバン
・スパイラル
インクリメンタル開発モデル
インクリメンタル開発モデルとはプロジェクトを段階的に分割し、各段階で新しい機能や機能の拡張を追加するモデル
特徴 ・プロジェクトを複数の段階に分け、各段階ごとに機能を
追加していく
・各段階ごとに機能の変更や修正を加えることが容易で、
要件の変更にも対応しやすい
・各段階で一部の機能が利用可能になり、部分的なリリースが可能
など
以上 2.1ソフトウェア開発ライフサイクルモデル
参考になれば幸いです。