やまだゆう(@yamaday0u)です。
ぼくは現在地方公務員として働いています。
2020年5月から未経験からのエンジニア転職を目指して学習を始め、先日ついに転職活動が完了したので振り返りをしたいと思います。
現在もしくはこれから未経験からのエンジニア転職を目指している方たちの力になれたら嬉しいです。
転職活動概要
応募企業数:43社
内定企業数:2社(自社開発)
転職活動期間:5/15〜8/31(108日)
学習開始からエンジニア転職完了までの時系列
年月日 | 出来事 |
---|---|
2020年3月 | プログラミングに興味を持ち、マクロの独学を開始 |
2020年5月 | PHPの独学開始 |
2020年8月 | プログラミングスクール申し込み |
2020年11月 | プログラミングスクール入学 |
2021年5月 | スクール卒業&転職活動開始 |
2021年8月 | 内定2社&承諾 |
企業選びの基準
応募する企業を決める際に、ぼくが基準にしていたのは以下の2つです。
基準その1:3つの軸
1.勤務地に納得できるか
プライベートな話になりますが、結婚を控えていた関係から、現実的な問題としてリモート勤務制度があるor東京23区内勤務であることが必須でした。
2.企業理念or事業に共感できるか
できる限り納得して仕事をしていくために、組織の価値観や事業内容が自分の価値観にマッチしているか、企業のHPやブログなどでチェックしていました。
ぼくの価値観は**「将来世代のためにより良い環境を残すこと」**というもので、たとえばぼくがその仕事を通してアプリやサービスを提供していくことで、人々が自分がやりたいこと・やるべきことに集中できる環境が残せるかという視点で企業研究していました。
3.業務に縦or横の広がりがあるか
エンジニアとして実力をつけるために、上流から下流まで一貫して携われるか、あるいは様々なプログラミング言語や技術に携われるかという、業務に縦or横の広がりがあるかを見ていました。
基準その2:自社or受託開発企業であること
エンジニア界隈では結構発信力がある勝又健太さんがよく発信されていた、案件ガチャは避けたかったので、SES企業は応募せず、また勤務先が不確定な客先常駐の勤務形態がある企業も避け、自社開発と受託開発の企業を応募していました。
求人媒体
応募する企業を探すにあたり、使っていた求人媒体は以下の5つです。
ちなみに内定は、プログラミングスクールの独自求人とGreenで1社ずついただきました。
求人サイトを使った感想
大前提として、どのサイトでもしっかりプロフィールを書くこと。手を抜いたプロフィールではダメです。
type
企業からのスカウトやオファーが毎日のように来たので、その中から選んだり、自分から検索してみたりしてました。
求人数が多く、企業とのメッセージのやりとりもしやすくて、使いやすかったです。
転職フェアを開催することがあるので、短時間でいろんな企業の方と話をしてみたい方にはオススメです。
不満点としては、エンジニア以外の職種や業界(タクシードライバーなど)からのスカウトも多いのでうっとおしく感じることが多かったです。
また、客先常駐の求人が多く、自社開発や受託開発の企業を希望する自分には希望する勤務形態の企業が探しにくい部分もありました。
paiza
求人は次の3つのサービスで掲載されています。
- 実務経験者向けの「paiza転職」
- 業務未経験者向けの「EN:TRY」
- 新卒向けの「paiza新卒」
ぼくは主に「paiza転職」で求人を探していました。
paiza内のスキルチェックのプログラミング問題を解くことでS,A,B,C,D,E,Fの順でランク付けされ、ランクに応じて応募できる求人が決まります。ぼくはBランクまで上げました。
「paiza転職」では、求人のランクを満たしていても、必須条件(実務経験〇〇年以上など)を満たしていないと応募できないのがキツかったです。
実体験に基づく使い方のアドバイスとして、ランクに届かなくても「気になる」を送ってみると企業からカジュアル面談のスカウトをいただけることもあったので、興味のある企業には「気になる」を送ってみることをオススメします。
Green
全体的に年収が高く、未経験人材からするとハイレベルな求人が多かったので、使うことは少なかったのですが、企業側からのスカウトが割とよくあったで使いやすかったです。
内定をいただいた1社もGreen経由でスカウトいただいた企業です。
Wantedly
自分からアクションを送っても一度も企業からのリアクションはなく、企業側からのスカウトもなかったので、自分には全然合いませんでした。
求人の更新頻度・数も他の求人媒体と比べると少ない印象でした。
面接した企業に評価されたポイント
参考までに実際に面接を受けた企業で評価いただいたぼくのポイントをご紹介します。お見送りになった企業からの評価も含みます。
- 人柄
- 課題解決力
- 継続的・自発な努力
人柄
面接での話し振りや、前職の営業や市役所勤務での経験のアピールから人当たりの良さやコミュニケーション能力を評価していただくことが多かったです。
課題解決力
プログラミング学習で得た知識や考え方を現職に活かした話から、課題解決力を評価していただきました。
継続的な努力
DockerやポートフォリオのSSL化など、プログラミングスクールのカリキュラム以外のことを独学して実践したことや、Gitのコミットを3ヶ月以上途切れず継続したこと(いわゆる「草を生やす」) などが継続的に努力できる人という評価につながりました。
プログラミングスクール出身であることについて
2020年頃からよく聞くようになったプログラミングスクール卒業生へのマイナスイメージが強いという話についてですが、以下の2つができていればあまり気にしなくてもいいかなと思っています。
- なぜプログラミングスクールに入学したのか論理的に説明できること
- プログラミングスクールのカリキュラム以外のことを自発的に学んでポートフォリオなどで証明できること
ぼく自身、上記ができている自負があったので、プログラミングスクールで学んできたということは隠さず履歴書に書いていました。
もしもそれが原因で足切りされていたとしたら、それはそれで仕方がないと思います。
これから転職活動をするスクール生のためにも
こう言ってしまうと問題かもですが、過去のスクール生が受け身な姿勢で最低限のレベルで転職活動に臨み、転職市場を荒らした結果が、昨今のプログラミングスクールやスクール生への当たりの強さに繋がったともいえます。
だからぼくはプログラミングスクールで学ばせてもらった恩返しやこれから転職活動をするスクール生のためという意味でも、自分で感じた課題を解決するためにオリジナルアプリでポートフォリオを作り、転職活動に臨むようにしていました。
また転職後もしっかり企業に貢献し、企業からスクール生を雇ってよかったと思ってもらえるように努力を継続していきたいと思います。
エンジニア転職にチャレンジしてよかったこと
エンジニアになってよかったことは今後実際に働き始めてから話せることなので、未経験からのエンジニア転職にチャレンジしてよかったことをまとめます。
自分の人生を自分で選んでいるという実感
世間的な認識として公務員からの民間企業への転職のハードルは高いと思います。
ぼく自身、未経験からのエンジニア転職に加えて、公務員からの民間企業への転職という側面もあり、大変な道のりになるなと思っていました。
実際に活動している最中は夢中になって過ごしていましたが振り返るとかなり大変な1年間だったと思います。
それでも企業から内定をいただき、エンジニアとしてのキャリアのスタートラインに立てることになり、自分のキャリア、ひいては自分の人生を選んでいるという実感が持て、自信につながりました。
コロナ禍で外出自粛期間でも毎日が充実
図らずも新型コロナウイルスが流行し始めた頃にプログラミングの勉強を始めたおかげで、緊急事態宣言による外出自粛要請期間もプログラミングの勉強を満喫して、楽しく過ごせました。
仕事終わりも毎日3時間くらいプログラミングをやっていたのでアフター5もやたらと充実していました。
圧倒的に現職の仕事の生産性が上がった
プログラミングを勉強したことで「仕事を変数化する」という考えを学び、現職では一度取り組んだ仕事は可能な限り使い回しができる状態でデータを保存して、次回からより短い時間で同等以上の質でアウトプットできるようにしたり、マクロが読むのが苦ではなくなったので、すでにあったマクロを改善して業務効率を改善しました。
そのおかげで、以前は月30時間くらい残業していたのが、今では完全ノー残業で仕事が終われるようになっていました。
公務員の仕事が非効率なのは、ITの考え方が不足しているからなんだと痛感しました笑
これからエンジニア転職を目指す方へのアドバイス
主にスクール生向けになりますが、受け身になるのではなく、自主的に学ぶこと。
スクール課題ではない、自分自身が課題意識を持って作ったオリジナルアプリで、自分の考えを企業にアピールしていって欲しいです。
あと、一部の超優秀な方以外にとっては、巷で聞くほどエンジニア転職市場は売り手市場ではないので、覚悟して臨んでください!