イントロダクション
こんな記事を見つけたので、ついでに補足してみる。
タイトルを見て何かと思ったけれど「DBaaSの課金停止の方法がわかりづらい」って話。経験者にとっては常識でも、初心者は気付きづらいところ。ブログの本文では「Hidden Feature」と言われている。
Hidden Feature: On/Off of the DBCS VM instances
課金停止とは関係ないけれど、管理コンソールを日本語表示にしたときは翻訳問題があって、シャットダウンなのか削除なのか直感的にわかりづらい。TerminateとStopでは、まったく意味が違うので気をつける必要がある。
メニュー表記(英語) | メニュー表記(英語) | 意味 |
---|---|---|
Terminate | 終了 | 削除すること |
Stop | 停止 | OSもしくはDBをシャットダウンすること |
課金が「停止するサービス」と「停止しないサービス」
停止(シャットダウン)したときに課金が停止するかは、サービスのタイプやシェイプに依存する。基本的にはLocal NVMeを利用したDenseIOシェイプは課金停止しない(Local NVMeとはベアメタル筐体内のNVMeディスクのこと)。またストレージ費用は、インスタンス停止とは関係なく使用量に応じて課金される。
停止すると課金が停止するサービス
- DBaaS VMインスタンス
- Autonomous DB(ADW/ATP)
- Exadata CS(ミニマム1か月は課金)
停止しても課金が停止しないサービス
- DBaaS BMインスタンス
- BYOL to IaaS(課金停止するのはIaaS部分だけ。DenseIOはIaaS部分も課金停止しない)
気をつけるのは、とくに次の2つだろう。Terminateしないと課金停止しないので、安く使うためにはデータのバックアップと組み合わせる必要がある。
- DBaaS(BM)EE High Performance, EE Extreme Performance
- Compute(DenseIO)
またDBaaSはReserved Public IPが使えないので、再作成するとPublic IPが変わってしまう。CPUコア数が多いならば、動的にコア数を絞ることくらいしかできないかも。
VMシェイプの課金停止方法
冒頭で紹介していたブログにも記載があるので簡単に紹介する。
1.停止したいインスタンスを選択して**[DB System Details]ページを表示。ページ左下のNodesをクリック。
2. 右にある「…」をクリックして「Stop(停止)」を選択。最終的にステータスがSTOPPED**になればOKである。たしかにHidden Featureかも。
最近長めの記事を書いてきたので短いのはいいですなあ。
2020/2追記。以下Webページに課金停止の詳細が書いてある。