新機能:Computeシェイプの変更
今さらという気もするが、2020/01/14からComputeインスタンスのシェイプを変更できるようになった。
手順や制限事項の詳細は次のページを見てほしい。
- Release Notes: Changing the shape of a Compute instance
- Changing the Shape of an Instance
- OCI Blog: Right-Size Your VM Instances to Support Your Workload
実際に試してみると、1回の再起動は発生するが、コンソールやCLI等でシェイプ変更を指示してから、約3分から5分で変更が完了した。
変更可能なシェイプは以下のとおり。オペレーティングシステムによって少し違いはあるが、Intel同士もしくはAMD同士の変更が可能になる。
- VM.Standard
- VM.Standard.E2(AMD EPYC)
- VM.GPU3
重要
シェイプを変更する前には必ずブートボリュームのバックアップを取得すること。DBaaSも同じだが、シェイプ変更に数倍の時間がかかることや失敗することがあった。追加のブロック・ボリュームをアタッチしているときは事前にデタッチしたがいいかもしれない。またセカンダリVNICは再構成が必要になる可能性がある。
新機能のメリット
実際のところ、以前も以下の手順を踏めばシェイプは変更できた。
- ブート・ボリュームを残したままComputeインスタンス削除
- ブート・ボリュームを元にComputeインスタンス作成
それでもメリットをあげると次のようになるだろう。
- 簡単な手順で変更できる
- パブリックIPにエフェメラル(Ephemeral)IPを使用しているときでも、変更の前後で変わらない。従来はリザーブドIPが必要
- 追加のブロック・ボリュームやセカンダリVNICを使用しているときでも再設定が不要
今後求められるのはOracle Cloud Infrastructure Database(VM)のシェイプ変更だ。対応策が「バックアップから再作成」に限られるので現状は極めて負荷が高い。
Oracle Cloud Infrastructure Database(BM)は再起動しないで変更できる素晴らしさはある。しかしDenseIO限定なので課金が止まらない、可用性について追加の考慮が必要など、スモールに使えない課題がある。
となるとAutonomous Databaseなのだけれど、コンサバなシステムでは使いづらいんだよなあ。