PowerApps で「直前に登録したリストアイテムの情報(特にID)をすぐさま得たい」ということは無いでしょうか?そのような場合に活躍するのが『LastSubmit』プロパティです。
具体的な活用方法などは @mofumofu_dance さんの下記記事をご参照ください。
■参考URL
PowerAppsで複数リストへの同時登録 (1:N)
公式情報は下記。※下記以上の詳しい情報は記事投稿時点では発見されてません。
■公式情報
PowerApps の [Edit form (フォームの編集)] コントロールと [Display form (フォームの表示)] コントロール
では、簡単に動きを解説します。
#解説用データ構造
SharePoint Online のカスタムリストを利用しています。
すでに、下記のようなデータが登録されています。
#画面構造
画面としては、1つのScreenに、Formを編集、ディスプレイと2つ設置し、前述のカスタムリストをデータソースとして指定。ボタンを1つ置いて、SubmitFormを設定。
#重要なPoint!
画面上のディスプレイフォーム(Name:FormViewer0217)の[Items]プロパティを下記のように設定します。
Form0217.LastSubmit
これで、上段にある編集フォームが確定したタイミングの情報が、下段のディスプレイフォームに表示されるようになります。
LastSubmit は、そのFormがSubmitされた結果をプロパティのように参照できます。例えば、下記のように[ID]を取得することが可能です。
Form0217.LastSubmit.ID
#まとめ
- FormのSubmit結果を即時取得したい場合は[LastSubmit]を利用
- [LastSubmit]はFormの更新結果をプロパティのように取得できる
- 例)”FormXXX.LastSubmit.ID”のように登録されたアイテムのIDを取得
LastSubmit は 新規登録(または更新)した結果をEntityクラスで返却してくる、みたいなイメージだとC#使いの方には伝わりやすいのかな?とか思いますが、いかがでしょうか。冒頭で紹介した記事のように1:n(親:子)関係のデータ登録の際には必須テクニックとなるでしょうかねぇ。
それでは、皆さま、素晴らしい Power Platform Life を!