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記事投稿キャンペーン 「2024年!初アウトプットをしよう」

Power Apps Notification V2 がモダンデザイナーでエラーになって保存ができない

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クラウドフローを定期的に実行し、特定条件の場合のみ、Power Apps アプリの通知を利用しているのですが・・・。その通知をするフローを Power Automate のモダンデザイナーで修正したら遭遇した「罠かな?」って挙動と対策の紹介記事です。

結論

先に記事投稿時点での結論をお伝えしておきます。

「Power Apps Notification V2」の[プッシュ通知 V2 を送信する]アクションをモダンデザイナーで利用した際、公開されている仕様上不備が無い状態でフローの保存をクリックしても、エラーとなって保存されない現象が発生します。なお、当方の手元にある複数の環境すべてで同じ現象を確認しております。

対策は「クラシックデザイナー」を利用してください、です。

おことわり

この記事は 2024年1月時点の日本語環境と情報をもとに記載しております。一部、当方の調査、検証結果などからの想定・理解が含まれる場合があります。必ず公式の最新情報をご確認ください。

また、歴史の断片として記録している意図もあります。今後の仕様変更や VerUp へ対応するものではありません。予めご了承ください。

事象の説明(2024年1月時点)

遭遇する事象の説明です。説明で利用するフローはボタントリガーと「Power Apps Notification V2」の[プッシュ通知 V2 を送信する]アクションのみです。

Power Apps Notification V2

モダンデザイナーで選択した画面がこちら。
スクリーンショット 2024-01-27 230301.png

公式コネクタリファレンス。

サンプルの作成手順や利用例が記載されている公式情報はこちら。

(´ω`)。○○(利用手順の例、とっても丁寧だなー)

発生する事象

前述どおり、ボタントリガーとアクションを設定します。”自分のアプリ”はドロップダウンから選択しています。
スクリーンショット 2024-01-27 230529.png

この状態でフローにエラーはありません。「保存」をクリックします。が、残念ながらエラーになって保存できません。
スクリーンショット 2024-01-27 230611.png

・エラーメッセージ

フローの保存がコード 'OpenApiOperationParameterValidationFailed' およびメッセージ 'Input parameter 'payload' validation failed in workflow operation 'プッシュ通知_V2_を送信する': The parameter with value '"[\n "[受信者のアドレス]\r\n"\n]"' in path 'payload/recipients' with type/format 'String' is not convertible to type/format 'Array'.' で失敗しました。

当方が調べた限りで[プッシュ通知 V2 を送信する]アクションの受信者をみなおしたり、”自分のアプリ”をドロップダウンで選択しても、”カスタム値の入力”で Power Apps のアプリID を指定しても改善されません。保存時にエラーになってしまいます。

なお、デザイナー画面右上にある「新しいデザイナー」でクラシックデザイナーへ変更しようと思っても、そもそもこの状態ではフローが保存できないので切り替えができません・・・。素直に問題のアクションを削除して保存してからクラシックデザイナーへ変更する必要があります。

スクリーンショット 2024-01-27 231046.png

対策

クラシックデザイナーで作成しましょう。
スクリーンショット 2024-01-27 234018.png

フローはちゃんと保存されますし、期待する動作をします。

あるいは旧Ver のアクションを利用するか?です。
旧アクションはモダンデザイナーでも問題なく保存ができました。

補足情報

モダンデザイナーの情報をツラツラとメモしておきます。

Power Automate モダンデザイナー

公式情報はこちら。

カッコよい編集画面に、Copilot 機能など搭載して強くなったフロー作成画面です。巷で噂のイケメンです。(噂にも、良し悪しありますけどね😇)

なお、モダンデザイナーが下位互換をすべて満足しているワケではありません。モダンデザイナーで未対応のコネクターやアクションはクラシックデザイナーで編集が必要です。既存フローで、モダンデザイナー未対応のアクション等が含まれている場合は、自動的にクラシックデザイナーで表示されます。

■2024/01/28 時点の公式情報より

クラシック デザイナーにあったいくつかの機能が、クラウド フロー デザイナーではまだ利用できないことに気づくかもしれません。 現在、デザイナーは以下をサポートしていません。

オープンでない API フロー (アクションにピーク コードがあり methods パラメーターが表示される場合、フローはオープンでない API フローです)、
一部のハイブリッド トリガー:>
レコードが選択された場合 (Dataverse)、
ビジネス プロセス フローからフローが実行された場合 (Dataverse)、
選択したメッセージの場合 (v2 Teams)、
TeamsOnComposeMessage (Teams)、
Teams カード トリガー、
Microsoft 365 Compliance コネクタ
コメント、
Power Pages コネクタ、
Power Apps v1 トリガー
changeset 要求を実行するアクション (Dataverse)
接続参照の代わりに接続を使用するソリューションのフローはサポートされていません。 代わりに、接続参照 を使うことをお勧めします。
デザイナーに欠けている機能を使って作業したい場合は、クラウド フロー デザイナーのメニューでクラシック デザイナーに切り替えるを選択します。

記事投稿時点のモダンデザイナー個人的感想

モダンデザイナー、左下に隠れがちな「拡大」や「ミニマップ」は便利です。見た目もクラシックデザイナーと比べると”シュッ”としてイケメンです。左ペインに表示されるコネクターやアクションが探しづらいんですけども、新しい画面の訓練だと思って利用しております。

現時点の難点は、クラシック(前Ver の編集画面)とモダンデザイナーでコネクターのグループ名が異なっている点は改善してほしいポイントですね。初学者にとって非常に優しくないな、と感じます。

例えば、自分がよく利用する[作成](Compose)アクション。
モダンデザイナーだと[Data Operatoin]グループになっています。

スクリーンショット 2024-01-28 150644.png
スクリーンショット 2024-01-28 150654.png

クラシックデザイナーだと[データ操作]グループです。後述の公式ドキュメントよりスクショで拝借。

image.png

公式ドキュメントはこちら。

上記のページ、説明が現時点だとクラシックデザイナーを利用した説明になっているので、これに従ってモダンデザイナーで学習やフロー作成を実施している場面を想定すると、慣れてない方は混乱するだろうなぁとしか思えません。せめて、クラシックデザイナーと同じ表記であれば検索が可能できるので、まだマシなのかな・・・と考える次第です。せっかく、公式ドキュメントが良い感じなのに、道具側がちょとアレなのがモッタイナイですよね。

モダンデザイナー画面にある「フィードバックを送信する」をクリックすると、右ペインにフィードバック記入欄が表示されます。モダンデザイナーで気になる点を発見した際は積極的にフィードバックを実施していきましょう。
image.png

結び

モダンデザイナーで「およ?」っとなった話題でした。

  • Power Apps Notification V2(プッシュ通知 V2)はモダンデザイナーだとエラーで保存できない
    • Power Apps アプリ指定 or アプリID 指定どちらもダメです
  • クラシックデザイナーで対応するしかない(記事投稿時点で

記事でネタにしている現象は、発見したタイミングでフィードバックを送信してあります。そのうち改善されると期待しておりますが、Power Automate クラウドフローから Power Apps アプリへ通知をしたい場合はご注意ください。

それでは、皆さま。素晴らしい Power Platform Life を!

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