はじめに
Power Apps で作成したアプリを、Office 365 の「アプリ起動ツール」(アプリランチャー/左上にある ■ が9つ並んだアレ)に固定できたら便利ですよね?今日は、それを「なんとなく」実現するテクニックのご紹介です。
なお、この記事は「PowerApps Advent Calendar 2019」へ参加しております。
■PowerApps Advent Calendar 2019
設定手順の動画
”百聞は一見に如かず” と昔の方は良いコトを言ったものです。
#PowerApps 自作アプリを #Office365 アプリ起動ツール(アプリランチャー)へ固定。 pic.twitter.com/ht8AuukhIS
— やま (@yamad365) December 14, 2019
設定手順の補足
やっていることは、下記になります。
1. Power Appアプリをつくる
2. アプリ起動ツール → [すべてのアプリ] で該当アプリを探す
3. 該当アプリの三点リーダー(”・・・”が並んだヤツ)をクリック
4. [起動ツールに固定]をクリック
以上、終了です。
なお、この手順で追加したアプリは「作業したユーザー専用」の状態になります。Office 365 全ユーザーへ繁栄されるわけではありません。
■参考URL
・Office 365 アプリ起動ツールの概要
・ビデオ: アプリ起動ツールをカスタマイズする
その他注意点など
手順は簡単なのですが、諸々注意がございます。
こんにちは の下には表示されない(残念)
残念ながら、アプリ起動ツールの初期画面には固定できますが、こんにちは表示の下にある Excel Online や Outlook のように起動直後の画面にPower Apps アプリの起動アイコンを表示させることは現状できません。
登録する方法で影響範囲が変わる
アプリ起動ツールにタイルを追加する方法を調べると下記がみつかります。
この手順で実施した場合は、全社員に提供可能な状態になります。個人の便利アプリを、全展開するのはチョッと嫌ですよね。しかも、全体管理者権限が必要ですし。前述で紹介した手順であれば、ユーザーの個人設定になります。(※下記の対処療法は、一部 管理者権限必須)
アプリが“すべてのアプリ”に表示されない場合
アプリを作成した直後だと、アプリ起動ツール → すべてのアプリ と辿っても、該当のアプリが表示されない場合があります。その場合は、下記のコトを試してみてください。
1. https://home.dynamics.com/ へアクセスして該当アプリを起動する
2. make.powerapps.com のアプリ一覧から該当アプリを起動する
3. サインアウトして、ブラウザー再起動後にサインイン
4. 時間をおく
5. 時間おいてもダメなら、一晩寝かせる
えぇ、そうです。対処療法です。
「この手順を踏めば確実に表示されます」というアプローチが発見できませんでした。なので、運が悪い場合は該当アプリがずーっとアプリ起動ツールに表示されない可能性もあります(;^ω^)
まとめ
- Power Apps のアプリをOffice 365 のアプリ起動ツール(アプリランチャー)へ固定できる
- 紹介した手順は個人ユーザーの設定になる
- “すべてのアプリ”で表示されない場合は、がんばる or 寝かせる
Power Apps は基本的に「make.powerapps.com」のアプリ一覧、ないしURLから起動するしかありませんでした。しかし、この手順でアプリ起動ツールに固定できれば、チョッとだけ便利になりますよね。
蛇足
先日 12/7(土)に開催された Power Platform Day Winter ‘19 で登壇した際(下記スライドの「予定の候補日メーカー」デモの部分)に「アプリ起動ツールにApps アプリ固定できるんですよー」って紹介しました。が、時間が限られておりましたので、詳しい説明を省略してしまったんです。
それでは、皆さま。素晴らしい Power Platform Life を!