Docs に騙されたヒトです、どうも。
今回は、Power Apps のデータソースで利用する、SharePoint Online(以降、SPO)のリストや、CDS で、ファイルを格納する際に活躍する「添付ファイル」機能のアップロードサイズ上限について、です。
結論
記事投稿時点で、Power Apps のフォーム内で提供される「ファイル添付コントロール」は**[MaxAttachmentSize]プロパティを変更することでアップロードサイズの上限を変更可能**です。
公式情報(2020/06/27)
公式情報は下記。
「制約事項」と「MaxAttachmentSize」プロパティの箇所に、アップロードできるサイズは 10MB以下 と明記されてます。
MaxAttachmentSize – 新しい添付ファイルごとに許容される最大ファイル サイズ (MB) です。 現在、10 MB の制限があります。
いまどき、10MB が上限とかホントですか?ってなりますよね。
当方はなりましたよ。なので、調べてみた次第です。
デフォルト状態の動作
実際に、10MB以上のファイルが添付できないのか?
試してみましょう。
検証で利用した環境は、SPO のリストから自動生成した Power Apps アプリです。添付ファイルの箇所はロック状態のままにしてあります。
#PowerApps upload files pic.twitter.com/kzyArq5LGl
— やま (Yama) (@yamad365) June 27, 2020
10MB 以上のファイルは警告が表示されてアップロードができません。
アップロードサイズを変更する
前述の状態から、[MaxAttachmentSize]プロパティを変更してみました。既に結論を伝えているので容易に想像できると思います。
#PowerApps upload files (max size up) pic.twitter.com/Kr9icOvfm0
— やま (Yama) (@yamad365) June 27, 2020
ファイルサイズ 10MB 以上の対象もアップロードできています。
利用しているファイルは下記の2つです。
データソース側の制約もあるぞ!
Power Apps 上でファイルアップロード容量が変更できたとしても、データを保持する側(=データソース)が「どれだけの添付ファイルを許容可能か?」は別の問題として存在します。今回のサンプルで利用している SPO の制限は下記になります。
SharePoint の制限 > ファイル サイズとファイル パスの長さ
リストアイテムの添付ファイルの最大サイズは 250 MB です。
SharePoint limits > File size and file path length
The maximum size for files attached to list items is 250 MB.
まとめ
- Power Apps の添付ファイル アップロードサイズは変更可能
- デフォルト上限が”10MB”
- [MaxAttachmentSize]プロパティで変更可能
- サイズオーバーはアプリ上で警告を出してガードしてくれる
- アップロードサイズが変更できても、データソース側の制限は別問題
- Docs 情報が古い可能性もあるから注意!
今回は SPO で説明していますが、CDS でも全く同じです。フロントの Apps は同じ機能で、書き込みされる側のデータソースが異なるだけですからね。なお、CDS の添付ファイル制限は SPO と異なりますのでご注意ください。
Power Platform の進化にドキュメントが追い付いてない感がありますねぇ…。せめて、プロパティとメソッド、制約事項は最新の情報でお願いしたいモノです。
それでは、皆さま。素晴らしい Power Platform Life を!