Office 365 予定表を MS Flow でGoogleカレンダーへ同期する(追加・編集・削除 全対応)について、トリガー等がVerUpして変更点が発生しているようなので、本日2020年3月20日(金・祝)時点で確認されているポイントをまとめます。
トリガーがV2になっている
Office 365 Outlook トリガーが更新されて、V2になっています。
この影響であろう問題が次の項目です。なお、前回までのV1については”無印”という呼称で続けます。(※無印、は当方が勝手に名付けただけです。公式な呼称ではありません)
無印のトリガーで作成した過去のAutomate(旧Flow)は現在も正常に動作しています。Flow時代に作成した方、慌ててVerUp対応をする必要はありませんのでご安心ください。
「繰り返しの予定」を回避(全体②の箇所)変更点
昨年の記事 で、無印のトリガーだった際は「繰り返しの予定」パターンは数値で判定可能でした。
"The recurrence pattern for the event (None - 0, Daily - 1, Weekly - 2, Monthly - 3, Yearly - 4)"です。つまり、ゼロ以外=繰り返しではない
V2 では「繰り返しの予定」パターンは文字列での表現に変更されたようです。該当トリガーの説明には書いてないので、Create event の 『Recurrence』等を参照ください。
The recurrence pattern for the event: none, daily, weekly, monthly or yearly
マジックナンバーよりも全然わかりやすいですね。
none = 単体の予定(Single)
daily ⁼ 日単位
weekly ⁼ 週単位
monthly ⁼ 月単位
yearly ⁼ 年単位
無印の場合は数値で「0 と等しくない場合=繰り返しの予定」と判断していました。
V2を利用する場合は「none と等しく無い場合=繰り返しの予定」と判断するよう設定ください。
"Missing Time Zone definition" error」対策
Google カレンダーに登録、更新する際、開始・終了時刻の箇所で見出しのエラーが発生した場合の対策です。下記イメージのように、開始時刻と終了時刻の末尾に半角で”Z”を追記すればOKです。
# @tutumi-denken さんがコメントで教えてくれました!ありがとうございます!!
タイムゾーン変換はすべき??
ご利用のクラウド環境設定に依存するので一概に断言できないのですが・・・、タイムゾーンをUTC+0からわざわざ変更する必要は基本的にないハズです。
Office 365(Exchange Online)も、Googleカレンダーも、基本的には内部で保持している時刻はUTC+0で管理されています。それを表示するアプリ(Outlookや、Outlook on the Web)が各個人で指定したタイムゾーンに変換(例:日本だと+9時間)してくれています。つまり、デフォルト設定のままで、内部的にはUTC+0だったらタイムゾーンは変更しなくて良い、ということです。
※難しくてよくわからない方は、実際に Automate をテスト実行して、予定の開始・終了時刻がズレないか?をチェックしてみてください。そして、ズレていたら環境設定でタイムゾーンが投入されているハズなので、適宜時差対応を実施ください。
最後に
本来であれば、現時点の最新化されたトリガーやアクションで説明を焼き直したかったのですが・・・。調べてみらたら、あんまり大幅な変更が見当たらなかったので補足記事にしました(;^ω^)
これで迷子になる方が減れば幸い。
それでは、皆さま。素晴らしい Power Platform Life を!