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Office 365 E3 Developer(O365 開発者ライセンス)終了のおしらせ、と対策

Last updated at Posted at 2024-02-26

無償の”Office 365 E3 Developer Program”(以降、O365 開発者ライセンス)が 2024/3/31 で終了するようです。

Stay ahead of the game with the latest updates to the Microsoft 365 Developer Program

上記発表には 2024/4/1 までに新しい有料プラン(Office 365 E3 Developer という特殊なライセンス)に移行するか、Microsoft 365 E5 の Developer Program へ移行する必要がある、と明記されています。

Docs(Learn)にも記載があります。

・Office 365 E3 サブスクリプションから Microsoft 365 E5 サブスクリプションに移行するにはどうすればよいですか?

現在、対象となる Microsoft 365 Developer Program メンバーは、Microsoft 365 E5開発者サブスクリプションを取得します。 新しいMicrosoft 365 E5 サブスクリプションに移行していない既存のメンバーは、2024 年 3 月 31 日までMicrosoft 365 E5 サブスクリプションに移行できます。 2024 年 4 月 1 日に、すべてのOffice 365 E3サブスクリプションとデータが削除されます。 2024 年 3 月 31 日までにMicrosoft 365 E5 サブスクリプションに移行するオファーに同意しない場合、Office 365 E3 サブスクリプションは削除され、60 日後に新しいサブスクリプションを要求できます。

おそらく、最近 M365 開発者ライセンスを取得した方は「Microsoft 365 E5 Developer」ライセンスを利用していると想定されます。今回の対象者は、まだ ”Office 365” しかなかった時代から利用している方々が対象になると考えられます。

当方が保有するテナントを念のため確認したところ、1つだけ O365 開発者ライセンスのままだったので、歴史の断片を記録する目的もかねて記事にしておきます。

確認した状況アレコレ

各位の状況によって異なる可能性がありますが、当方が遭遇した状況です。

MSアカウントへ案内メールが届いている

O365 開発者ライセンスをアクティブにするときに利用した Microsoft アカウントへ通知メールが届いていました。
※該当の開発者ライセンステナントではありません。”開発者ライセンスを取得する際に利用した Microsoft アカウント” です

・メール文面 画面ショット(英語)
スクリーンショット 2024-02-25 220113.png

・メール文面 画面ショット(日本語/機械翻訳)
スクリーンショット 2024-02-25 220210.png

上記メールの文面に対策手順が明記されていますね。後ほど、これに従って操作した情報を記録します。まずは、状況や前提情報の整理を続けます。

該当するテナントか否か?確認する方法 その1

なんらかの理由でメールが確認できない場合は、テナントの管理センターから判断ができます。開発者ライセンスのテナントにグローバル管理者など、Microsoft 365 管理センター( https://admin.microsoft.com/ )へアクセス可能な権限を有したユーザーでサインインします。

「課金情報」→「ライセンス」の画面で、下図のように ”Office 365 E3 Developer” が存在していれば該当テナントになります。

スクリーンショット 2024-02-25 220959.png

MS アカウントがわからない場合・・・

確実な方法ではありませんが、もしかすると救いになるかもしれないポイントを共有しておきます。
※繰り返しになりますが、救済を確約する手順ではありません

前述同様に Microsoft 365 管理センターで、
 「設定」→「組織設定」→「組織のプロファイル」→「組織の情報」
を開いてください。

あるいは、下記の URL でアクセス可能かもしれません。

組織の情報、右側に表示される内容のうち[技術的な事項に関する連絡先]に設定されているアドレスが、過去に変更していなければ取得時の MSアカウント アドレスになっているハズです。
スクリーンショット 2024-02-25 221059-02.png

なお、ここの設定を変更していたり、該当する Microsoft アカウントを削除していたりする場合は・・・ご愁傷様でした、となる可能性が高いと想定します。その場合の対処方法、当方は持ち合わせておりません。

該当のテナントか否か?確認する方法 その2

Microsoft 365 Dev Center(Microsoft 365 開発者プログラム ダッシュボード)へアクセスすると、該当テナントか否かが確実に把握できます。

なお、Microsoft 365 開発者プログラム ダッシュボードへはテナント取得時の『Microsoft アカウント』でサインインしてください。

スクリーンショット 2024-02-25 221457.png

移行方法(厳密には削除して新規取得)

前述、受信したメールに記載してありますが、O365 開発者ライセンスから M365 E5 Developer ライセンスへの切り替え手順は下記になります。

  1. Microsoft 365 開発者プログラム ダッシュボードに移動します。
  2. E3 サブスクリプション タイルで、[ サブスクリプションの削除] を選択します。
  3. ダイアログ ボックスにドメインの名前を入力して、E3 サブスクリプションの削除を確定します。
  4. 新しい Microsoft 365 E5 サブスクリプションのセットアップ プロセスが自動的に開始されます。

手順1 の段階で、開発者プログラムダッシュボードへアクセスできないと詰みです・・・。

「既存の O365 E3 Developer テナントを削除」
 ↓
「Microsoft E5 Developer テナントを取得する」
 ↓
「削除した O365 テナントから猶予期間中に新規テナントへ移行(※自力で)」

という手順になる、ということですね。

繰り返しになりますが、注意として「新しい開発者ライセンスが既存テナントへ追加されない」という点があります。つまり、メールや作成したサイトなど、全ての設定やデータなどを自分のチカラでテナント間移行する必要があります。補助ツールなどが Docs やメールに記載されていますので、そちらをご確認ください。

移行などに関しては各自の自己責任でご対応をお願いします。

実際に移行してみた

先日(2024/02/25)時点で実際に試してみた結果です。時間の経過などで変更になっている可能性があります。あくまで参考として御覧ください。

1. Microsoft 365 開発者プログラム ダッシュボードで「Delete subscription」をクリック

該当サブスクリプションの下部にある「Delete subscription」をクリックします。
スクリーンショット 2024-02-25 223954.png

マウスホバーすると、吹き出しでメッセージが表示されます。
スクリーンショット 2024-02-25 223944.png

2.削除確認画面でサブスクリプション名を指定

削除の確認画面で、入力ボックスへサブスクリプション名([テナント名].onmicrosoft.com)を入力し「Continue」をクリックします。

スクリーンショット 2024-02-25 224053.png

3.Microsoft 365 E5 Developer 要求画面が表示される

削除を確定すると、いきなり新しいテナント取得画面が表示されます。適宜、内容を確認して設定を進めてください。

スクリーンショット 2024-02-25 224324.png

これ以降の手順は割愛です。

4.新・旧の確認

無事に新しい開発者ライセンスが取得できると、下図のようになります。

スクリーンショット 2024-02-25 225043.png

左側が新。右側が旧で削除を決定した環境です。
なお、削除したテナントも執行猶予期間は自由にアクセスできます。期間が終了する前にデータ移行やバックアップを取得してください。

課金して延命する手段もある

どうしても、該当のテナントを削除されたくない!!という方は課金で延命が可能なようです。

image.png

image.png

結び

おそらく Office 365開発者ライセンス環境という希少種(?)を保有している時点で、ご自身で何とかできる方々だ、と当方は信じております。なので、というワケではありませんが、この件に関してご質問いただいても何の対応もできません・・・。各自でご対応をいただければ、と思います。

おそらく、2024/4/1 までの限られた期間でしか味わえない現象と、それに対応した結果でした。繰り返しになりますが、歴史の断片としての記録と思っていただければ幸いです。時間が経過して「あー、こんなこともあったねぇ」と懐かしく思えるタイミングがくるのでしょう・・・きっと。

それでは、皆さま。素晴らしい Power Platform Life を!

・・・。今回は、こっちかな?

それでは、皆さま。素晴らしい Microsoft 365 Life を!

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