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黒電話はアミューズメントだ!

Last updated at Posted at 2023-10-16

まだだ!まだ終わらんよ!「黒電話はアミューズメントだ!」

「音声通話手段として黒電話」しかなかった昭和時代から数十年を経て
今や「音声通話」自体もオワコンとなり、しかも「黒電話の使い方」すら忘れ去られようとしている!!
そんなどうでもいい危機感から「黒電話をIP電話」としてみたら
「ダイヤルを回し→着信ベルが鳴り→受話器を上げて→通話」するだけで、人々が笑顔になることに気づきました
もうこれは「十分アミューズメントではないか!」というわけでその内容を書き留めました。

IMG_5625.jpg

関西オープンフォーラム「KOF2023」に出展します
https://www.k-of.jp/2023/

黒電話をIP電話化するのに必要なモノ

0,黒電話への興味(コレが大事)
1,黒電話2台
  実家や事務所の片隅にあるはず。
2,YAMAHAのVoip対応ルータ1台(RT57iやNVR500など)
  Voip対応ルータは業務用なので丈夫で、10年以上前の中古でOKです
  今回はNVR500を使用した場合の設定です。
3,PC1台(有線LAN必要)
  ブラウザーやSSHで設定するのでWindows、Linux、Macのどれでも可
4,LANケーブル1本(設定用パソコンとVoip対応ルータの接続用)
5,黒電話の端子がモジュラー端子に変換されてなければ
  「露出タイプのネジ結線方式モジュラーローゼット」とTELケーブルが必要
   緑電話などは、最初からモジュラー端子となっています

黒電話の確認

1、黒電話の端子は通常こんな端子なので「露出タイプのネジ結線方式モジュラーローゼット」で右側の緑電話のようにモジュラー端子にする必要があります
IMG_5615.jpg

2,ダイヤルがスムーズに回るか確認  
3,分解はご自由に

Voip対応ルータ(NVR500)の初期化

1,初期化
  INUTスイッチを押しながら電源を入れて初期化します
image.png

2,Voip対応ルータのLANポートにLANケーブル経由でPCを接続
  ブラウザーから設定画面を開く
3,ファームウェアのバージョンは最新版に必ず更新
  YAMAHAのwebサイトから最新のファームウェアをダウンロードし
  アップデートする
  NVR500は2022年8月4日リリースのRev.11.00.43が最新版(2023年10月時点)
image.png

黒電話とVoip対応ルータ(NVR500)の動作確認

1,黒電話2台の端子をTELポート1と2にそれぞれ接続
2,黒電話の受話器を持ち上げると「ツーー」音が聞こえますので
  黒電話とVoip対応ルーターの初期動作が確認できました

Voip対応ルータの設定(NVR500)

YAMAHAのRT57i用の設定を参考にします
今回は以下のイメージ図の「RT57i(A)」を1台だけで利用するイメージです
image.png

1,PCとNVR500のLANポート(1~4のどこでも可)をLANケーブルでつなぐ
NVR500のIPアドレス 192.168.1.100.1を開き「詳細設定」>「コマンドの実行」の枠に
config内容をコピペし「設定の確定」
image.png

configのコード

ip lan1 address 192.168.1.10/24
telnetd host lan
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.1.11-192.168.1.30/24
dns private name setup.netvolante.jp
analog supplementary-service pseudo call-waiting
analog extension sip address 9601 9601 sip:tel1@192.168.1.10
analog extension sip address 9602 9602 sip:tel2@192.168.1.10
analog extension dial prefix sip
sip use on

NVR500のとPCを再起動し
NVR500のTEL1およびTEL2に黒電話をそれぞれ接続します

(設定された内容)
NVR500のIPアドレス 192.168.1.10
PCのIPアドレス NVR500から自動取得
TEL1ポートの内線番号 9601 
TEL2ポートの内線番号 9602

黒電話の使い方

0,着信側は受話器を持ち上げないで、ベルが鳴るのを待つ
1,発信側の受話器を持ち上げる
2,「ツー」音を確認する
3,スムーズにダイヤルする(初めての人はここで苦戦します)
4,着信側はベルが鳴ると受話器を持ち上げる
5,通話を楽しむ
6,後日、「黒電話はアミューズメントだ!」と自慢する

発着信ができれば、楽しんでみたいですよね

1,アドリブの会話設定
(1)〇〇ピザへ、デリバリーの注文した場合
(2)〇〇ちゃんの家に電話して、〇〇ちゃんと思って映画に誘ってみたら、お母さんだった場合
(3)アニメや映画の通話シーンの再現
(4)とにかくアドリブで会話する

2,通話の吹き出しパネルを用意し「映える」ようにする
(1)もしもし!
(2)昭和レトロ!
(3)黒電話!

さらにできること(上級者編)

1,無線LANを追加し、スマホの「IP電話アプリ」で通話
  NVR500のLANポートに無線LANルーターを接続
  スマホにIP電話アプリなどをインストールし
  config設定を追加すると、スマホが内線として追加可能
  
2,USBデータ通信端末を追加し050のIP電話で発着信
  NVR500にはUSBデータ通信端末を追加しインターネット接続が可能です
  SIM契約、050のIP電話契約を行い、設定を行うことで
  一般の電話回線とも発着信可能となります

3,光電話のTELポートをNVR500の入力ポートに接続すると
  普通に黒電話が家の電話としても利用可能

参考資料

YAMAHAのWebサイトを参考にさせていただきました
内線IP電話設定例(RT58i)
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/archive/RT/docs/pdf/internal-ip-phone-20040107.pdf
NVR500の取扱説明書
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/nvr500/Users.pdf

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