はじめに
初めまして。
現在とある地方大学に通学している者です。
色々あってサーバーを買う必要が発生しまして
ヤフオクで購入した富士通PRIMERGY TX120 S3Pに
Windows Server2019DataCenterをインストールました。
その際にSeverViewやiRMCの設定などで大変苦労したので
手順や注意点などをまとめておきます。
非常に拙い文章ではありますが、参考になれば幸いです。
サーバーの構成
本体:富士通 PRIMERGY TX120 S3p
HDD:SAS 2.5インチ 300GB×4 Raid6で構成済み
購入時に既にRaid6で構成されていたのでそのままOSをインストールしています。
Raidが構成されていない場合や設定を変更する場合、Raidコントローラによって
設定方法が大きく異なるので富士通のサイト「MANUALS」を参照してください。
該当ページはMANUALSのサイトにある左欄のExpansion Cardsを選択
SelectからStorageAdapters→LSI Configuration Softwareを選択すると一覧ページが
出てくるので、搭載されているRaidコントローラに応じて参照してください。
※富士通 MANUALS
http://manuals.ts.fujitsu.com/index.php?cookie
手順
大まかな手順は以下の通りです。
➀インストールメディアを作る
↓
➁OSをインストールする
↓
➂更新プログラムをインストールする
↓
➃Javaをインストールする
↓
➄各種ソフトウェアをインストールする
※順番が前後すると再起動が複数回必要になったり設定が出来ないなど
大変時間がかかるので、この順番でやることを強くオススメします。
特に➄と➂を同時並行すると大幅にタイムロスします。
➀インストールメディアを作る
筆者の大学はMicrosoftと契約を行っており、Azure for educationから
各種ソフトウェアやOSのISOやライセンスキーを取得出来ます。
これについては大学によって異なるので、不明な場合は確認してみて下さい。
登録方法は以下のサイトを参考にしてください。
※室蘭工業大学 情報教育センター
https://wp.mmm.muroran-it.ac.jp/soft/dreamspark/
ライセンスキーとISOを取得後、USBメモリまたはDVD-Rに書き込みを行います。
筆者はUSBメモリがあったのでそちらを利用して作成しました。
USBメモリは事前にNTFSかexFATでフォーマットして下さい。
また容量が5GB以上あるので注意して下さい。
詳細なやり方は以下のサイトを参考にしてください。
※atmarkit Windows Server 2016インストール用のUSBメモリやDVD-Rを作成する
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1612/14/news048.html
➁OSをインストールする
作成したインストールメディアをUSBスロットに差し込み、サーバーを起動します。
富士通PRIMERGY Serverシリーズでは起動時に以下の画面が表示されます。
(※BIOSのVersionや製品によっては若干異なります)
この画面が表示されている際にF2キーを押すとBIOSメニューに行きます
上記の画面はBIOSのメニューからBootタブに移動すると表示されます。
Boot Option Prioritiesにて起動順位をインストールメディアのデバイスが
1番上に来るように設定して下さい。設定後は一番右のSave & Exitタブに移動し
Save Changes & Exitを選択して再起動して下さい。
再起動してからしばらくするとインストールウィザードが表示されます。
手順通り進めていくとインストールするOSの種類が表示されますので、この時
取得したライセンスキーと同じものを選択して下さい。
※GUIが必要な場合、必ずデスクトップエクスペリエンスを選択して下さい。
ライセンス条項に同意後、インストールの種類を選択することになります。
今回は新規のクリーンインストールだったので
[カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)]を選択すると
インストール先を選択する画面が表示されます。
※この時、インストールするドライブが表示されない場合、Raidの設定が
間違っている可能性があります。
インストール先を選択した後はインストールが開始されます。おおよそ15~20分ぐらいかかります。
インストール後は再起動が自動的に行われ、ユーザーやパスワードの設定を行います。
③更新プログラムをインストールする
デスクトップエクスペリエンス版をインストールした場合
起動後はWindows10と同じ画面が表示されます。
この時、グラフィックドライバが当たっておらず
解像度が低いことがありますが、後ほどドライバを設定します。
更新プログラムはスタートメニューにある設定アイコンから
更新とセキュリティを選択し、更新プログラムのチェックを選択すると
ダウンロード及びインストールが開始されます。インストール後
再起動が必要になります。
④Javaをインストールする
⑤でインストールする各種ソフトウェアの中にはJavaが
必要なものがあります。公式サイトからダウンロードし
インストールして下さい。
※Oracle Java
https://java.com/ja/
⑤各種ソフトウェアをインストールする
富士通の公式サイトから管理用の各種ソフトウェアをインストールします。
※Fujitsu Server PRIMERGY ダウンロード
http://azby.fmworld.net/app/customer/driversearch/ia/drviaindex
製品名とモデルを選択し、カテゴリは「添付ソフト」、OSは「指定なし」を選択して下さい。
インストールする順番は以下の通りです。
①ServerView Agents for Windows
②ServerView Operations Manager for Windows
インストールは手順に従って行って下さい。①及び②の
インストール後は再起動が必要になります。
インストール後、スタートメニューにFujitsuというフォルダが作成されます。
この中に「ServerView SystemMonitor」というプログラムがありますので
そちらを起動して下さい。
Webブラウザが表示され、自己署名証明書の警告メッセージが表示されますが
特に問題ありませんので、そのまま実行して下さい。
(※Webブラウザによって多少異なる場合がありますので、ご注意下さい。)
ログイン画面が表示されますので、サーバーのユーザー名とパスワードを
入力するとログインが出来ます。ログイン後は以下のような画面が表示されます。
画面左下の「アップデートステータス」をクリックし、アップデートのチェック
をクリックすると自動的に各種ドライバやソフトウェアのアップデートファイル
を検索、最新版があればダウンロード及びインストールすることが出来ます。
先ほど述べたグラフィックドライバーも同様に、こちらでダウンロード
及びインストールすることが出来ます。
参考資料
・「WindowsサーバーOS Windows Server 2019 のインストール手順」
https://www.rem-system.com/windows2019-install/
・「TX1320 M2が来たよー」
https://www.ainoniwa.net/pelican/2017/0420a.html