#はじめに
システム開発において、負荷試験は付き物です。
Gatlingを使うと、統計レポートのグラフを作る手間が省けるのでオススメです。
#Gatlingとは
負荷試験ツールの一種です。他にもたくさん負荷試験ツールは存在すると思いますが、Gatlingの良い点を紹介します。
Gatlingで出来ること
・GUI操作が可能
・上記操作をプログラム(scala)に落とし込める
・HTML表示が可能
・などなど
また、他の負荷試験ツールと決定的に違う点は、出力されるレポートが見やすい点にあります。
アクティブユーザ数の設定や、レスポンスタイムの設定など、細かく指定も出来ます。
あるサイトでは、JMeterよりも使い勝手が良いと言われています。(http://mislead.jp/1993.html)
懸念点としては、まだ日本語の資料が充実していない点とありましたが、システムテスト初心者の私でも、簡単に動かすことが出来たので、全然気にせず大丈夫でしょう。
#Gatlingの使い方
とりあえず、下記URLからzipファイルをダウンロードしましょう。
http://gatling.io/#/resources/download
私は、2.2.2をダウンロードしました。
次に、webページのプロキシを設定します。
下記URLを参考に設定してください。
Chrome(https://www.waseda.jp/navi/network/doc/proxy_chrome.pdf)
Firefox(https://www.waseda.jp/navi/network/doc/proxy_ff.pdf)
IE(https://www.st.ryukoku.ac.jp/connect/setup/ie-proxy.html)
次に、Gatlingを起動します。
windowsの場合は、recoder.batファイルを実行します。
例(C:\gatling\gatling-charts\bin\recoder.bat)
上記のようなGUIが出てきます。
そこで、上部Network欄のlocalhost HTTP/HTTPSを先ほどプロキシ設定で指定したPort番号に書き変えます。
もしくは、もう一度プロキシ設定欄でPort番号を8000番にしても大丈夫です。
設定できたら、下部のStart!ボタンをクリックしましょう。Gatling側でサーバが立ち上がるはずです。
上記画面が出てくればOKです。
あとは、負荷をかけたいシステムもしくはwebを起動して、ボタン操作などを行うと、
Executed Events欄にlogが記載されていきます。
そしたら、
C:\gatling\gatling-charts\user-files\simulations上に、
RecordedSimulation.scalaファイルが出現しているはずです。
scalaファイルが存在することを確認できたら、
gatling.batファイルを実行します。
例(C:\gatling\gatling-charts\bin\gatling.bat)
上記文章が出てくるはずです。
そしたら、0を押しましょう。(先ほど作られたscalaファイルになります。)
後は、その後の文章に従って、進みましょう。
デフォルトで良いのなら、Enterキーを押すだけで良いはずです。
完了したら、
C:\gatling\gatling-charts\results上にフォルダが作成されているはずです。
中にあるHTMLファイルを開くと、
上記のようなグラフがありますよね。
そんなに手間が掛からずにここまでのグラフが簡単に作成できる点が、
Gatlingの優れている点ですね。
#終わりに
scalaファイルをいじることで、動作を変えることも出来ますが、ここでは、説明しません。
次回以降、scalaファイルについては説明していきますので、乞うご期待。
テストツールも日に日に新しい技術が出てくるので、目が離せません。