イベント
- DIST.16 「esa meetup in Tokyo〜情報共有Night」
- 2017/06/23(金) 19:00 〜 21:00
- 東京テクニカルカレッジ 東京都中野区東中野4-2-3
- ハッシュタグ:#dist16
概要
- 一人esaという方式
- esaかわいい
- 暗黙知を形式知に
- 歴史に基づいた共有知
esa.ioのご紹介
- esa.ioのご紹介 〜気軽に思いを発信できる文化を作ろう〜
- 情報共有において、「投稿のハードルを下げること」が大事
- 最初から完璧なものなんてない。
- esaの導入時は文化の醸成を意識する
フローな情報が大事
- 日報
- 議事録
- 自己紹介
- ポエム
情報共有のハードルを下げる
共有のキッカケとしての型をつくる。
- 日報によるコミュニケーション
- リアルタイム議事録による会議
- 自己紹介と入社時の想い
- 自己紹介に「入社時の想い」を書くのもオススメ
- 例えば、そんな自己紹介をみながら「評価面談」などをすると「入社時の想い」と「イマ」とのギャップなどについて話すことが出来る
ポエム駆動情報共有
- 仲間を知りたい
- 仲間を知るにはまず自分から共有する
- 共有が共有を呼ぶ
- 想いが想いを呼ぶ連鎖
思いやり情報共有
- 全ての情報共有で心がけたいこと
- 仲間への思いやり
- 仲間のために記録を残す
- といいつつ未来の自分のためだったりする
- 未来・過去の自分は現在の自分とは他人なのでおかしな話ではない
- 思いやりは自分が後で楽するためでもある
感じたハードルに関して
- 仲間を思いやるが余計な遠慮はしないで欲しい
- チームの文化以外に機能面で「投稿のハードル」を感じたら是非フィードバックをして欲しい
- チームの文化をより良くする上で我々に出来ることがあれば相談して欲しい
サービス開発を加速させる情報共有
作るものを共有する
- どんなものを何のために作るか
- どんな画面にするか
- どんなビジネスルールなのか
- 作るために必要な情報なら何でも
情報を育てる
- リアルタイムなコミュニケーションはチャットを多用
- esaにざっと記事を書いて共有。チャットで話し合う。
- 場合によっては口頭やGoogleハングアウトなど
- フィードバックがあれば記事を更新
- チャットで煮詰めたものをesaに記事化することもある
情報のdiff
- diffが大事
- diffがあることで、情報がどう育ったかわかる
- 要件が追加された
- 情報が整理されてきた
関係者同士の距離
距離が長いほど詳細なドキュメントが必要
- 物理的な距離
- 知識的な距離
- 時間的な距離
記事のカテゴリ分け
- 中間生成物=フロー
- 施策ごとにカテゴリ分けする
- 参照されやすい情報は「仕様」カテゴリにストックする
サービスコンセプト
- プロダクトマネージャーの頭の中を共有
- 共有できているようで意外とできていない
- ステークホルダーに話すときにも便利
コード上では説明が難しい仕様の説明
- なぜその計算式なのか
- コードコメントで書くこともできるが、分量が多いとつらい
- タイトルを概要にすると一目でわかって便利
ストックを良い感じに溜め込めると
- 人が増えたときにまとまった情報を提供しやすい
- とりあえずここ見てね、と言えるのが理想
- 物事は忘れるものなので後から調べやすい
- 共通の認識が増えて話しやすい
チーム開発を支える情報共有とそれを支えるesa
情報共有とは
- 大多数の人はチームで仕事をする
- チームでやるからこそ大きな仕事ができる
- チームだからこそ自分にはできない発想が産まれる
- チームワークはお互いの信頼から始まる
- 信頼は情報の透明性によって支えられている
- 情報に格差があると社内政治が始まる
- 情報共有で共有する情報とは何か?
- なにをつくるか、どうつくるか
- どこの組織でも共通して考えられていること
情報共有のパターン(UP3)
情報共有にもパターンやフレームワークがあってもよいのでは。
UP3
- ユーザー(User)
- プロダクト(Product)
- プロジェクト(Project)
- チーム(People)
情報共有をesaでやると
esaの強力な機能
- 柔軟なカテゴリ機能
- ストック、フロー機能
カテゴリ | 内容 | ストック・フロー |
---|---|---|
ユーザー | ストック | |
プロダクト | 仕様・設計 | ストック |
プロジェクト | 議事録、プランニング、ふりかえり | フロー |
チーム | プロセス、文化 | ストック |
- 議事録、プランニング(フロー) → 仕様・設計(ストック)
- 決定事項を抽出してストックにする
- ふりかえり(フロー) → プロセス、文化(ストック)
- 抽出元のフローを辿れる
何が嬉しいの?
- プロジェクトの成果がプロダクトとチームの最新情報として蓄積される
- プロダクトの仕様や設計が、チームやプロセスが、なぜそうなっているのか歴史と紐づく
チーム開発でありがちなこと
- 「なぜこんな仕様になっているの?」
- →過去の経緯を知っている人しか答えられない
- 暗黙知の温床になっている
UP3が理想的に出来ると
- 話したこと(フロー)から決めたことを抽出して積み重ねて(ストック)歴史に紐付いた共有知をesaにつくりあげる。
- 圧倒的な情報の透明性
- お互いを信頼できるチームワーク
まとめ
- 情報共有はチームづくりの基礎
- UP3というパターン
- esaのストックとフローを活用しよう
Node学園祭とesa.io
stock / flowの機能
- 議事録やアイデアは基本的にフロー
- それ以外はストック
Slack連携
- 簡単に連携できて便利
- 最初から主だったコミュニケーションツールと連携できる
記事の外部公開が簡単
- 内部と外部の境界が殆ど無い
- 内部に書いても最終的に外部に公開できるように作れる
コミュニティにおける情報共有のコツ
考え方
- 雑に意思表明
- 外部に見せるときは整形する
実際どうやっているか
- 最初はSlackで適当に放流
- ある程度議論のスナップショットを撮って、flow記事としてesaに流す
- アイデアを形にしてstockとして固定
- 雑さが肝心
わかばちゃんと学ぶフリーランスのための情報整理術
- わかばちゃんと学ぶフリーランスのための情報整理術
- esaを活用して漫画を執筆している。
esaでプロットを書く
- 文章で雑に書き出す
WIPで画像を貼る
- esaだと簡単に画像が貼れる
- 全体の流れがだいたい把握できる
- 時々見ている担当の人の指摘も来るので修正できる
捗りポイント1
- Git管理するほどでもない段階から気軽に書き始められる
- 出版社に共有したくなったら、共有URLを生成するだけ、というのも楽。
エクスポート機能
原稿がある程度たまってきたので、GitHubに移行したくなった。
- GitHub移行が簡単
- すべての投稿内容がZipでダウンロードできる
- esaのカテゴリがそのままフォルダ分けになっている
- そのままMiddleman Blogに使えるフォーマット
- メタ情報が不要な場合はシェルで一括削除するなど
捗りポイント2
- 書き溜めた文章をいつでも書き出せる
- ユーザーのことを考えた自由度のあるサービス
フリーランスの仕事にも使ってみた
- クライアントの感想:「このかわいいやつ何?」
- 議事録が見やすい
- アドレスの拡張子を「.md」にするだけでプレーンテキスト表示
- Web連載の記事を納品するときに便利
- HTML形式で見た目の確認もできる
お互いesaユーザーだったら
- 漫画のラフ、下書き、清書について軽やかにやりとりを進めることができた
- Markdownで文章を書き、クリップした画像を挿入し、それをシェアする
- 戻し・ブラッシュアップが捗る
楽しい1人esa
- 自分ひとりだけだと進んでる感じがしない
- esaを使うと進捗がわかる
- モチベーション維持にもなる
まとめ
- 構想をザクザク書ける
- クライアントから「見やすい」と評判
- モチベーション維持にもなる
- フリーランス・個人活動にもesaはお勧め。
所感
- 共有する文化を根付かせるためには情報共有のハードルを下げなければならない。
- 1人で年間100記事書いてもハードルは下がらない(むしろ上がる)ので、きっかけ作りは重要だと思った。
- フローとストックの使い分けが何度も話に上がっていた。
- どうやったら他の人を巻き込んで情報共有を進められるかという点について示唆に富む内容だった。
動画
DIST.16 「esa meetup in Tokyo〜情報共有Night」