4
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

こんにちは!

最近、量子コンピューターのニュースを見かけることが多くなりました。
量子力学は専攻してなかったので理解していなかったのですが、そろそろ量子コンピューターの時代になりそうなので、基本的なことを理解しようと思います:slight_smile:

概念

量子とは

とても小さな物質やエネルギーの単位で、原子そのものや、さらに小さな電子、陽子、中性子なども量子に含まれます。
これらは通常の物質とは異なる特別な法則に従っており、この法則を量子力学といいます。

続いて、量子コンピューティングの主要概念である量子ビット、量子ゲート、量子もつれ、量子重ね合わせについて説明します。

量子ビット(qubit)

通常のビットは0か1のどちらかですが、量子ビットは0と1の両方の状態を同時に持つことができます。

量子コンピューティングでは、この重ね合わせの状態が非常に重要です。

量子ゲート

量子ゲートは、量子ビットの状態を変化させるために使います。

これにより、量子計算の柔軟性と強力な計算能力を実現することができます。

量子もつれ

量子もつれは、二つの量子ビットがお互いに密接に関連している状態です。一方が変化すると、もう一方も同時に変化します。

これにより、並列処理の効率化、通信の高速化、セキュリティの飛躍的向上などに役立ちます。

量子重ね合わせ

量子重ね合わせは、量子ビットが複数の可能性を同時に持つことを意味します。これにより、量子コンピュータは多くの計算を並行して行うことができます。

これだけだと、そんなに速いか?と思いますが、ここで終わりではありません。
複数の量子ビットを組み合わせることで、その性能が顕著になります。

  • 2つの量子ビットがある場合
    それぞれが0と1の状態を同時に持つことができます。これにより、4つの異なる状態(00、01、10、11)を同時に表現することができます。
量子ビット1 量子ビット2 表現される状態
0 0 00
0 1 01
1 0 10
1 1 11
  • 3つの量子ビットがある場合
    3つの量子ビットがそれぞれ0と1の状態を同時に持つことができるため、8つの異なる状態(000、001、010、011、100、101、110、111)を同時に表現できることを示しています。
量子ビット1 量子ビット2 量子ビット3 表現される状態
0 0 0 000
0 0 1 001
0 1 0 010
0 1 1 011
1 0 0 100
1 0 1 101
1 1 0 110
1 1 1 111

これらが同時に存在することになるので、量子ビットの数によって、量子コンピュータの計算能力を指数関数的(2のn乗)に増加させることができます。

では、量子ビットが100あるとどうなるでしょうか。

約 1.267 × 10^30

という、身の回りに存在しない数になります。
これが同時に存在する、というのが、量子重ね合わせの凄いところです。

簡単に言うと、これまで丸一日かかっていた処理が、ほんの一瞬で完了する、ということになります。

通常の処理よりも、暗号の解読とか、新薬の開発、新しい物質の生成など、膨大な計算やシミュレーション能力を要する分野の方が力を発揮できると思います。

もし、AIが量子重ね合わせで学習をしたら、今とは比較にならないくらい高性能になるでしょうね。

ここまでで、なんか凄そうだ、と思えますね。

まとめ

今回は、量子コンピューティングの基礎について、かなり簡単にまとめました。
実際は使う側なので理解してなくても使えるのですが、せっかくなので、概念くらいは理解しておきたいものです。

どこかでこの知識の応用ができたりする可能性もあるので、知っておいて損は無いと思います。

みなさんも一緒にがんばりましょう!:smiley:

4
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?