LoginSignup
4
2

【AWS】Amazon Aurora(Serverless v2)の構築手順

Last updated at Posted at 2022-10-27

はじめに

こんにちは。株式会社ジールの@yakisobapanです。
業務でAuroraの構築に少し触れましたので、自身の理解度チェック含めて構築手順を記します。

目次

  • Auroraとは
  • 構築するDB情報
  • 構築手順
  • DBの確認
  • 所感

Auroraとは

Amazon Aurora は、MySQL と PostgreSQL の完全な互換性を持つ、クラウド用に構築されたリレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) です。
by Amazon Aurora

一言で説明すると
マルチAZ配置による高可用性を実現した、クラウド運用に最適化されたDBです。

よく比較されるAmazon RDSとの比較を以下にまとめています。
(厳密にはRDSのDBエンジンの1つがAuroraですが・・・)

構築するDB情報

  • エンジンタイプ
    Amazon Aurora(PostgreSQL 互換エディション)
  • DBインスタンスクラス
    Serverless v2
  • マルチ AZ 配置
    行う

構築手順

①RDSコンソールへアクセス

②「データベース」タブよりデータベースの作成を選択
※①のメイン画面からも作成可能です

③データベース作成方法を選択

  • 標準作成
    インスタンスサイズやAZ構成など、構築項目を全て自身で設定します。
  • 簡単に作成
    各種設定をAWSが推奨する設定で自動構成してくれます。
    自動設定された項目は作成後に変更できます(一部のみ)。

 今回は標準作成を選択します。

④エンジンのオプション設定
以下を選択します。

  • エンジンのタイプ
    Amazon Aurora
  • エディション
    PostgreSQL 互換エディション
  • バージョン
    Compatible with PostgreSQL 14.4

⑤テンプレート

  • 本番稼働用
    マルチAZ構成オプション、DBの削除保護の有効化などの項目が自動でONになります。
  • 開発/テスト
    自動設定される項目は特にありません。

今回は開発/テストを選択します。

⑥設定

  • DBクラスター識別子
    DBクラスター名を入力
  • マスターユーザー名
    DBに接続する際のユーザーID
  • マスターパスワード/パスワードを確認
    DBに接続する際のパスワード

⑦インスタンスの設定
それぞれ以下を設定します。

  • DBインスタンスクラス
    サーバーレス
  • 容量の範囲
    最小ACU 0.5(1GiB)~ 最大ACU 1(2GiB)

Auroraの自動スケール範囲を指定しています。
ACU(Aurora Capacity Unit)・・・インスタンスのメモリ容量

⑧可用性と耐久性

  • マルチ AZ 配置
    別の AZ で Aurora レプリカ/リーダーノードを作成するを選択

上記を選択することによりDB作成時に自動的にレプリカが作成され、マルチAZ構成を行えます。

⑨接続
それぞれ以下を設定します。

  • コンピューティングリソース
    EC2 コンピューティングリソースに接続しない
  • ネットワークタイプ
    IPv4
  • Virtual Private Cloud (VPC)
    Default VPC
  • DB サブネットグループ
    Default VPCに対応しているサブネットを選択
  • パブリックアクセス
    あり
  • VPC セキュリティグループ (ファイアウォール)
    既存の選択
  • 既存の VPC セキュリティグループ
    default
  • データベースポート
    5432

⑩Babelfish の設定

今回は使用しませんが、Babelfish機能を使うことで
SQL Server用に書かれたSQL(T-SQL)を実行することができます。

ユースケースとしては以下があります。
・疑似的にSQL Serverとして使用する
・SQL Serverから移行を行う際の利用

⑪データベース認証
パスワード認証を選択します。

⑫モニタリング
今回使用しませんが、概要は以下となります。

  • Performance Insights
    DBに発生している負荷などの問題をダッシュボードで視覚化する機能

  • 拡張モニタリング
    CloudWatchを用いて見ることのできるログが増えます。
    ※RDSでは無料だがCloudWatch側で課金

⑬追加設定

  • 最初のデータベース名
    作成するDB名を入力
    ※入力しないとDBは自動作成されません

  • DB クラスターのパラメータグループ
    デフォルト

  • DB パラメータグループ
    デフォルト

  • フェイルオーバー優先順位
    フェイルオーバーをコントロールしたい場合に有効化します。(今回は指定なし)

  • バックアップ保持期間
    7日間

  • スナップショットにタグをコピー
    スナップショットを作成した際にDBに付加されているタグをコピーします。

  • 暗号を有効化
    無効

  • ログのエクスポート
    PostgresSQLに準拠したログが出力されます。(今回は無効)

  • マイナーバージョン自動アップグレードの有効化
    無効

  • メンテナンスウィンドウ
    メンテナンス期間をコントロールしたい場合に使用します。(今回は無効)

  • 削除保護の有効化
    本番環境など削除したくないDBに対して利用します。(今回は無効)

  • 最後にデータベースの作成を選択します。

DBの確認

  • DBクラスターが作成されます(数分~十数分程度)
  • クラスターが作成されると緑色でバナーが表示されます
    右上の「接続の詳細を表示」には、接続時に使用する情報が記載されています。
    ・ユーザー名
    ・パスワード
    ・エンドポイントURL

※一度緑バナーを閉じると再度確認できないので注意が必要です

  • しばらくするとライターとリーダーのインスタンスも作成が完了します
  • 今回作成したDBの基本情報
  • 作成したDBに接続できるか確認
    A5:SQL Mk-2を使用してPostgres SQLの直接接続で繋いでみます。
    作成時に表示される接続情報を使用します。
  • テスト接続を行います。
    問題なく繋げたら以下のようなメッセージが表示されます。
  • SQL文が実行できることを確認

所感

今回Aurora Serverless v2の構築手順に着目しましたが
まとめる中で改めて理解できた機能もありましたので
深堀しなかった機能(Babelfish、Performance Insights)についても
調査、動作確認をしてみたいと思います。


株式会社ジールでは、「ITリテラシーがない」「初期費用がかけられない」「親切・丁寧な支援がほしい」「ノーコード・ローコードがよい」「運用・保守の手間をかけられない」などのお客様の声を受けて、オールインワン型データ活用プラットフォーム「ZEUSCloud」を月額利用料にてご提供しております。
ご興味がある方は是非下記のリンクをご覧ください:
https://www.zdh.co.jp/products-services/cloud-data/zeuscloud/?utm_source=qiita&utm_medium=referral&utm_campaign=qiita_zeuscloud_content-area

4
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
2