はじめに
こんにちは。株式会社ジールの@yakisobapanです。
AWS User Notificationsにて、AWS マネージド通知の一般提供が発表されました。
目次
- アップデート内容
- やってみた
- 所感
アップデート内容
ひとことで
・AWS Healthの通知*が、CloudWatchアラームなどのカスタム通知と一元的に「通知センター」で管理・確認可能になった
*AWSリソースに影響するイベント情報
・特定の通知カテゴリの購読解除が簡単に設定可能。主要連絡先や代替連絡先ごと調整できる
AWSマネージド通知において、通知センターへの表示&確認と、AWSマネージド通知の送信先のカスタムが提供されるようになりました。
アマゾンウェブサービスは、AWS マネージド通知の一般提供を発表します。これは、お客様が AWS Health 通知を受信して管理する方法を強化する AWS ユーザー通知の新機能です。この機能を使用すると、コンソール通知センターで、CloudWatch アラームなどのカスタム通知とともに、デフォルトの AWS Health 通知を表示および変更できます。
(2025/01/27 What's New with AWS?より)
やってみた
AWS Health通知の有効化
- AWS User Notificationsへ移動
「AWSマネージド通知サブスクリプション 新規」 という項目が追加されています。
「AWS Health通知を有効にする」を押下することで、AWSマネージド通知機能が利用できるようになります。
- 有効化後
通知センターへの表示&確認
-
マネジメントコンソールへログインしベルマークを押下
「AWSマネージド」という項目が追加されています。今まではなかったようです。
※この画面でAWSマネージド通知を確認するには、AWS Health通知の有効化を行う必要があります。 -
AWSマネージドタブに表示される通知としては、以下のようなものです
・運用イベント
サービス停止情報 :特定リージョンやサービスに影響する障害
パフォーマンス低下:サービスのレスポンスが通常より遅くなっている場合
メンテナンス通知 :計画されたメンテナンスに関する案内
・セキュリティ通知
セキュリティ脆弱性 :利用中のサービスに影響を与える脆弱性の警告
セキュリティ関連の更新:AWSが推奨するセキュリティ設定や変更に関する情報
・サービス更新情報
新機能リリース通知:サービスに追加された新しい機能
廃止予定通知 :サービスやAPIのサポート終了予定
AWSマネージド通知の送信先のカスタム
-
サブスクリプションの管理より各通知の配信先を設定
今回は請求(Billing Notification)のサブスクリプションを確認してみます。
その他の通知についても手順は同じで、通知カテゴリごとにカスタムできます。
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アカウント連絡先に設定された連絡先や、配信チャネルを設定して、指定の宛先へ通知
・アカウント連絡先
AWS Billing and Cost Managementで設定されている連絡先へ通知を行う設定
・配信チャネル
任意の配信先(Eメール、モバイルデバイス、SlackやTeams等チャットチャネル)へ通知を行う設定
・アカウント連絡先
AWS Billing and Cost Managementで設定
・通知チャネル
AWS User Notificationsで設定
- 設定後
・アカウント連絡先
「請求に関する連絡先」に紐づいた配信先へ配信されるようになります。
・配信チャネル
「配信チャネル」で設定した配信先へ配信されるようになります。
所感
今回のアップデートで、AWS Healthからの各種通知を確認しやすくなり、通知先の管理も容易にできるようになりました。AWSアカウントの管理や運用を行うユーザーや、AWS上に構築しているシステムの運用者にとって、嬉しい内容だと考えます。
参考