はじめに
これはVisual Basic Advent Calendar 2018の9日目の記事となります。
「AWS Lambda の Custom Runtimes を利用してVB.NETを実行してみる」という記事を拝見しました。
これは紹介しておくべきでしょう。
AWS Lambdaとは
AWSはAmazonのサーバーサービスで、LambdaはAWSでは「サーバレスコンピューティングとアプリケーション」で言われる機能です。
つまり、Lambdaはサーバレスを実現するためのサービスということ。
サーバレスとは
では、サーバレスとはなんでしょう。
AWS上でWebアプリケーションを稼働させる場合、まずEC2インスタンスを立ち上げ、WindowsやLinuxの環境を構築した上でWebサーバーが必要となります。
さらに、動的なシステムにするとしたらC#やJavaなどのプログラムを実行するためのWebアプリケーションサーバーも構築する必要があります。
で、このWebアプリケーションサーバー上で動かすためのプログラムを開発するわけです。
ところがLambdaなら、Webサーバーもアプリケーションサーバーもなしでプログラムだけを開発すれば、その実行環境が用意されているから動かせるということです。
だからサーバーがいらない、サーバレスということなんですね。
Custom Runtimesとは
AWS Lambdaで利用できる言語は、最近までは C#、Node.js(JavaScript)、Java、Python でした。
しかし、Amazon Web Servicesのラスベガスで行った年次イベント「AWS re:Invent 2018」(2018年11月25日〜11月30日)にて、自由にどんなプログラミング言語でも使える新機能「Custom Runtimes for Lambda」が発表されました。
先日(11/30)、COBOLがTwitterトレンド入りし話題に上がりましたが、これのことだったんですね。
プログラミング言語「COBOL」がTwitterトレンド入り AWS Lambdaのサポート言語に追加、技術者がざわつく
そして、Custom Runtimes に VB.NET も無事に採用されたということです。
.NET Core 2.0の環境であれば、VB.NETが動かせるのは自明の理ってやつですよ。
動作方法は下記の記事が参考になります。
「AWS Lambda の Custom Runtimes を利用してVB.NETを実行してみる」
最後に
昨年の「re:Invent2017」にてLambdaの.NET Core対応が発表されたのですが、この時の対応言語が C# のみだったんですね。
今回により、VB.NET、F# も可能となったわけです。もう見捨てないでね。