はじめに
これは、Visual Basic Advent Calendar 2021の1日目の記事となります。
2021年の出来事
Visual Basic 30周年
1991/05/20にVisual Basic バージョン1.0がリリースされてから、30周年を迎えました。
【2021/12/6追記】
Twitterのハッシュタグに「#VisualBasicIs30」があることを見つけました。
https://twitter.com/hashtag/VisualBasicIs30?src=hashtag_click
VB 6.0のWindows 11正式サポート
Windows 11が2021/10/05にリリースされたにも関わらず、MicrosoftからVB 6.0の正式サポートの発表がされませんでした。約1ヶ月経過した2021/11/06 にVisual Basic 6.0のサポート情報がようやく更新され、Windows 11への正式サポートが発表されました。
.NET 6.0 リリース
2021/11/08 に「.NET 6.0」 がリリースされました。.NET 6.0は、本番利用に耐える品質とサポートが約束された長期サポート版(LTS版)の.NETとなります。
ただ残念なのは、.NET MAUIのリリースが.NET 6と同時目標でしたが、2022年第2四半期初めに延長されてしまいました。
とはいえ、.NET MAUIは、C#のみがサポートとなるため、どのみちVB.NETは蚊帳の外に置かれてしまいます。
VB.NETの言語としての進化自体はやめてしまいますが、.NET 6.0のサポートは引き続き行われます。
Visual Studio 2022 リリース
2021/11/08 に「Visual Studio 2022」 がリリースされました。
下記の.NETブログのタイトルの日本語訳「Visual Studio2022のVisualBasicの新機能」とVB.NETの言語の進化をやめたはずなのにと何事かと期待してしまったのですが、統合環境(IDE)のVisual Basicに関する話でした。
Mercury プラットフォーム
MicrosoftがやめたVB.NETの言語としての進化は、RemObjects Mercuryが引き継ぐぜっという感じらしいです。
RemObjects Softwareは、MercuryにてVisual Basicとの互換性が99.9%であることに加えて、マップ型、オーバーヘッドゼロのインライン型など、多くの新しい言語機能が追加している。
人気言語ランキング 5位、11位
TIOBE Index for November 2021では、Visual Basicが5位、Classic Visual Basicが11位となっています。
https://www.tiobe.com/tiobe-index/
Visual Basicとしては、両方とも2020年中頃から急激に上がっています。
TIOBEは、Visual Basic .Net が「遅かれ早かれ、再度順位を下げる」と考える一方、中小企業で専用の業務アプリケーションの多くがこの言語で開発されているほか、その習得しやすさなどから、多くの開発者に利用されているのだろうと推測する。(中略)
Microsoftのこの戦略によって、Visual Basic .Netの「レベルを落とす」のではないかと懸念する開発者もいたようだ。
MSの「Visual Basic .Net」が5位に浮上--TIOBEプログラミング言語ランキング
2018年の記事でいずれ下がるだろうとの予想に反して、2021年でもそこそこ上位位置をキープしています。
日本の人気と海外での人気は違うとはいえ、指標の統計方法がどのように行われているのかだね。VBScriptは42位となっていて区分けはされていますが、VBAはランキングに含まれていないので、どちらかに含まれている可能性も否定できません。
Visual BasicからC#に移行するということで検索が増えているんじゃないかって考えてしまいますね。
最後に
非ITエンジニアがプログラムを習って、ExcelやAccessでVBAを使用するのが増えてきていると感じています。
Visual Basicは言語の進化をやめたけど、いいように考えれば安定性がサポートされるということです。みなさん頑張りましょう。