はじめに
なぜ、「C」から始まるのか?をテーマにキュレーション(Curation)してみました。
キュレーションとは、特定の視点を元に情報を収集・選別し、一般に共有することを表すまたは収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有すること。
Cドライブ
Windowsパソコンでは通常「Cドライブ」が割り当てられており、OSが入っていることでシステムドライブと呼ばれる。また、別のドライブがあったとして「Dドライブ」や「Eドライブ」などになっており、「Aドライブ」や「Bドライブ」は使われない。
理由
Windowsが登場するよりも前のIBM PCでは、Aドライブにシステムディスク、Bドライブにソフトやデータ用のディスクを挿入しての運用を前提としていました。このディスクとは、今の若い人は写真やアイコンでしか見たことがないフロッピーディスクのことです。のちに登場したHDD(ハードディスクドライブ)には、増設ドライブとして「C」以降のドライブレターが割り当てるようになっており、HDDの普及後もソフトの互換性を保つためにドライブレターはそのまま固定されたため、そのなごりが今でも残った。
補足
Cドライブ、Dドライブというドライブレター(ドライブ文字)の概念はWindows特有の物である。MacやLinuxのUNIX系OSでは / (ルート) と呼ばれるところを起点として、すべてのフォルダ階層、パーティション等が一つのツリー構造に集約している。
NECの国産機「PC-98」シリーズは、HDDがAドライブになることがありました。
しかしややこしいことに、NECが1980~1990年代に圧倒的なシェアを誇っていた国産機「PC-98」シリーズは、起動用のドライブがHDDでも「A」として認識される仕様でした。
出展:なぜWindowsのシステムドライブは「C」なのか? NECが若い人には分からないクイズを出題
C言語
プログラミング言語として歴史と実績と人気がある「C言語」、でも「A言語」と「B言語」は聞かない。
理由
B言語の前にA言語があると話が面白いのですが、実は「BCPL」という言語が元になり、先頭のBをとって「B言語」が1969年頃に作られました。この言語に影響を受ける形で1972年に開発されたプログラミング言語が「C言語」となります。C言語が普及したためB言語は絶滅してしまいます。
C言語の命名は、アルファベット順のBの次となるCの説の他にBCPLの2文字目だという説もあります。この説だと次はD言語ではなくP言語だったかも知れませんね。
補足
俗称としてのA言語(A or APL)はあるが、C言語と関連性がないため今回は除外した。
「C++言語」は、1983年にC with ClassesからC++に名称を変更した。C言語の++(インクリメント)演算子からの派生である。また一般的な命名規則での「+」の使用は、機能強化されたコンピュータプログラムを意味する。
「C#言語」は、「COOL」(C like Object Oriented Language:Cライクなオブジェクト指向言語。クール)というプロジェクトコード名であったが、すでにほかの製品で使われているなどの理由で採用されなかった。ほかの案(EC,C2,C3,Cs など)として幾つかある中で、音楽の要素を取り入れた「C#」があり、「C#」を近くでよーく見ると「C++++」に見えるという理由で最終的に「C#」という名前に落ち着いた。
接頭辞「C」
Windowsアプリケーション開発のC++言語クラスライブラリの「Microsoft Foundation Class(MFC)」では、クラス名には接頭辞「C」を付けることがありました。でも、接頭辞「A」と「B」は見掛けません。
理由
Microsoftのコーディングルールとして、ハンガリアン記法が推奨されていた時期がありました。接頭辞「C」はクラス(Class)の頭文字のCを表しています。
一般的ではないですが英小文字でなら、接頭辞「a」は引数(args)や配列(Array)として、接頭辞「b」は論理型(Boolean)として付けているのを見たことがあります。
補足
Borland は OWL(Object Windows Library) の頃からクラス名には接頭辞「T」を使用しており、Typeの頭文字のTを表しています。その後のWindows用クラスライブラリ「VCL」にも引き継がれDelphi言語やC++Builder言語で使用されている。
かつてWindows API/MFCにおいてハンガリアン記法を全面的に採用していたMicrosoft自身が、.NET Frameworkではハンガリアン記法を禁止している。
ド=C(音階)
音階と言えばドレミファソラシが基本ですが、アルファベットの音名Cの音がドを指します、なぜAがドではないのでしょうか?
理由
現在ではドから始まる「ドレミファソラシ」(ハ長調)が一般的ですが、当初は「ラシドレミファソ」(イ長調)とラから始まるのが最も一般的だったからです。その為、当初は「ラシドレミファソ」をアルファベットにあてはめて、A-B-C-D-E-F-Gと表記していました。
補足
11世紀頃の中世ヨーロッパ当時、普通の男性の出せる最低音は低いソの音をγ(ガンマ=G)と呼びました。そしてその1つ上のラの音から順番にABCと名前を付けていった。すると「γAB“C”DEF」となります。Cの音が真ん中になるので、Cの音が合唱の際の基準音になった。Cは「始まりの音」というよりも「まん中の音」として扱われてきた。
ピアノを調律するときは「ラ」440Hzを基準に調整しています。これは国際的な取り決めとなっています。
組合せ C
数学の組合せ記号で使う C はあるが、数学の記号でAやBは使われていないのか?
理由
組合せ(数学)はコンビネーション(Combination)のCの頭文字である。
_nC_r=\frac{n!}{r!(n-r)!}
Aは代数的数(Algebraic number)の全体、アフィン空間、アデールとして使われる。
Bは見当たらない。
数学の記号の多くはギリシャ記号がよく使われるため、Aはα(アルファ)、Bはβ(ベータ)として使用されることが多い。
ビタミンC
ビタミンCはよく聞くが、ビタミンAやビタミンBはそもそもあるのでしょうか?
理由
ビタミンCは、美容や疲労回復の効能があるためビタミンC使用した商品が多くあり、TVや雑誌ではビタミンCをよく宣伝しているため、耳に残っていることが多いだけで、ビタミンAやビタミンBは普通にあります。
- ビタミンAは、眼精疲労やドライアイを防ぐ効果があります。
- ビタミンB群、疲労回復(エネルギーに変える働きを持っている)に効果があり、肉や魚などの動物性食品に多く含まれます。
- ビタミンCは、疲労回復(エネルギーをつくる働きを持っている)に効果があり、野菜や果物(レモンやアセロラが有名)に多く含まれます。
補足
チオビタドリンクはビタミンB群である。ビタミンCが多く認知されているため、ビタミンAやビタミンBが広告では使いにくい部分がある。
Cガール
Cガール(C-Girl)は聞くことがあるが、Aガール(A-Girl)やBガール(B-Girl)は存在するのでしょうか?
といっても、Cガール自体を若い人は誰も知らない。
理由
Cガールは1988年4月にリリースされた浅香唯の10枚目のシングルで、本人がイメージキャラクターを務めた「カネボウ'88夏のプロモーション」のイメージソングに起用された。
浅香唯 本人が「化粧品のCMソングだったので、ビタミンCのC」であると説明したため、AガールやBガールは存在しない。
最後に
調べてみると意外と知らなかったことやそれぞれに関連性があったりと面白かったです。まー暇つぶしのネタにはなったのではないでしょうか?