はじめに
Windows 11 Preview版をインストールしました。VB6.0アプリを動かしてみたところ簡易的ではありますが問題なく動作しました。
Microsoftは、Windows 10のサポート期間内(2021年6月25日)はVB6.0のランタイムをサポートすると表明していますが、それ以降のサポートは明言していないのが現状です。今後のランタイムのサポートがいつまで続くかも不明です。
VB6.0の統合開発環境(IDE)については、2008年4月8日でMicrosoftの延長サポートが終了しています。
その後リリースされたWindows 7以降のOSでは統合開発環境(IDE)は動作はするものの、Microsoftとしては動作保証をしていません。
動作することとサポートは違うということです。
保守を行う上で重要な公式サポートの有無は重要ですね、お墨付きをもらいたい。
発表されれば追記します。
【2021/09/11追記】
Windows 11が10月5日にリリースが決定したのに未だに公式サポートの有無が分からない状態なので、しびれを切らしてMSDNフォーラムに質問しました。
Windows 11のVB6.0の公式サポート情報の場所- MSDNフォーラム
回答としては下記サイトの更新待ちですね。
Support Statement for Visual Basic 6.0 on Windows
サポート廃止なら事前に発表するでしょうし、何も発表がないってことはWindows 10と同じ扱いなんでしょうね。
【2021/11/09追記】
2021/11/06 にサイトが更新され、Windows 11の正式サポートが発表されました。
頂いたコメントにて、Windows 10と同じ扱い(動作環境のみサポート)ということです。
Support Statement for Visual Basic 6.0 on Windows
2021/10/25 にサイトが更新されたときは、Windows 11の追加がまだだったのでやきもきしましたが、これでようやく安心できますね。
Windows 11
日本時間の2021年6月25日、Microsoftは「What's Next for Windows」と題したオンラインイベントの中で「Windows 10」の後継となるOS「Windows 11」を正式発表した。Windows 10の投入時は、これが最後のバージョンになるとされていたが、その戦略を覆しての発表となった。
Windows 11は、望んでいたほど大きなアップデートではありませんが、これまでのWindowsとUI(ユーザーインターフェース)を大きく変え刷新されたイメージにすることで、マーケット上の戦略として商品名を変えたと思われる。
その本質は「Windows 10の正常進化版」と呼べるものである。
一方で数字が10から11に変わった理由は別にある。
「重要なのはユーザーにとっての利便性です。
お客様が何か困ったことがあってサポートに電話した時などに、どのバージョンを使用しているのかを簡単に説明できるようにしたかったのです」(ウッドマン氏)
MS幹部に聞く「Windows 11」の真実…Google PlayのAndroidアプリは不可?
発売日は2021年秋とされており、海外ではWindows 11の発売日は2021年10月20日だろうと話題になっている。
Windows 11はVB6.0アプリをサポートするか
Windows 11はWindows 10からのUI刷新のように見えるため、OSの観点からは実際に代替案を提案せずに実証済みの製品を放棄することは意味がありません。
Visual Basic 6.0のサポートを廃止すると多くの優れたアプリケーションが機能しなくなります。そんなリスクをMicrosoftがするとは思えません。したがってVB6.0が使用されている限り、メンテナンスのためではありますが、WindowsはVB6.0をサポートし続ける可能性が高いと考えます。
動作報告
海外のVBForumsでは問題なく動作したとの報告もあります。
comctl32.ocxエラー
Windows 11 Preview版をインストールして、ブロック崩しのVB6.0アプリを動かした際に下記のエラーが出ました。
これは、Windows 11だからというわけではなく、Windows 10でも発生します。
自分は「XTRM Runtime」をVectorからダウンロードしてインストールすることで、エラーが解消されました。
文字化け
VB6.0アプリが文字化けしてしまうのは、VB6JP.dll
がないためです。
これは、Windows 11だからというわけではなく、Windows 10でも発生します。
対応としては、VB6ランタイムをインストールする必要があります。
上述した「XTRM Runtime」でもランタイムが入りますので、XTRM Runtimeをインストールした方が他のモジュール不足が解消されます。
最後に
ちなみに今年は、Visual Basic 1.0から30周年となります。Visual Basic 6.0は、1998年9月に発売されました。