メリークリスマス!2022年12月25日ですね。いかがお過ごしでしょうか?
株式会社DATALE 代表取締役 板谷越 (いたやごし) です。こんにちわ。
さて、Qiitaで投稿するのは初です。
最初で最後になるかもしれませんが、クリスマスなので、データ活用の夢や希望について、限りなくポエミィに語ってみたいと思います。
はじめに
本書はポエムなので、構造的なノウハウ的ネタは一切含まれておりません。
比較的泡の出るお酒あたりを片手に、ふわっと読んで頂ければと思います。
データ活用、って聞いて
皆さん「データ活用」って聞いたり、声に出したりしたときどんな顔してますか?
丹田あたりに力入ってしまい、軽く息止めつつ「データ活用…ゥ」みたいになってませんか?
仕事で関わっている人が多いので、ある程度致し方ないのかもしれませんが、
満面の笑みで (ないし微笑んで) 「データ活用❤(わくわく!)」ってなって欲しい、って私はいつも思うのです。
データ活用の歴史、って
データ活用のあけぼの、といっても色々あるのですが、個人的にインパクトがあったのは
ナイチンゲールと統計のエピソードです。本記事はこの話を主題と致します。
わかりやすい解説①
わかりやすい解説②
書籍:統計学者としてのナイチンゲール
詳しくは↑のリンク先を是非読んで頂ければと思いますが、概要をお話します。(漫画チックに語るので、ご容赦を)
クリミア戦争時(1853〜56年)の野戦病院で、一人でも多くの人を救いたいという強い想いを持っていたナイチンゲールさん。しかし現場では、ガンガン人が亡くなっていく、死因も死亡率も記録からして杜撰そのもの。
1850年代のヨーロッパではまだ公衆衛生という概念が確立しておらず、
煙で燻してみたり、ニンニク吊るしてみたり、神に祈ったり、そういう時代です。
元々高い教育を受けていた彼女、
これではアカン!!!なんでや・・・なんでこんなに亡くなってしまうのや!!
と思ったのでしょう、時期と死亡者数を死因と共に記録を始めました。
以下が有名な「鶏のとさか」グラフです。(正確には、後日お上に訴えるために分かりやすく可視化したグラフ)
色が死因を示しており、
赤:戦闘で死亡
黒:その他の原因で死亡
青色:伝染病で死亡 (予防もしくは軽減可能な死因)
なのですが、さて、皆さん、グラフ見て・・・何か気づきましたか?
そう、相当量の人間が、戦闘そのものではなく、怪我から発症した伝染病で、その命を落としていたのです。
「なぜ伝染病が感染するのか?」
ベッド別の記録から「近くの人が感染する」「何故・・・?」
色々なことを現場で試すのですが、最も効いたのが、看護師自身と周辺の『殺菌的行為』でした。
使ったガーゼ等は煮しめる、看護師の手をしっかり洗う、髪の毛を落とさない、等。
結果、4割以上もあった傷病兵の死亡率は、1割以下へと劇的に減少。
今ではナースの象徴になっている「帽子みたいなもの」は、
おしゃれではなく、「衛生概念」を直接的に表現したものなのです。熱い!
ナイチンゲールの目に、何が映っていたのか
ここからは完全に想像なのですが、
きっと彼女の胸にあったのは、「助けたい、助かって欲しい」というシンプルな想いで、
その目には、「眼の前の事実と、その先にきっとある希望」を映していたはず。
(絶対原因があるハズや・・・、事実から観察するんや、諦めへん、諦めへんでーー!!!みたいな)
そして、必死で記録し、仮説を立て、実行し、観察し、改善し、最後「可視化」で国と歴史を動かした。(※1)
「ナイチンゲール、スゲェ!」
というこの話は1850年代の話でしたが、2022年の現代でも、何も本質は変わってないと思います。
今この記事を読んでいる皆さん、データの先に何を願いますか?何をその目に映しますか?
目に見えるデータ、まだ目に見えないデータ、その先の未来が、願いと希望に満ちたものになることを祈りつつ、筆を置きます!
メリークリスマス!!!!
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※1
彼女自身、直接ヴィクトリア女王に接見できる身分だったり、知人の夫が当時の戦時大臣だったりしたこともあり、ではありますが、最終的に公衆衛生に関して国を動かしたのは、前述の「鶏のとさか」グラフ等のレポートでした。