この記事は BrainPad AdventCalendar 2021 12日目の記事です。
はじめに
こんにちは。毎年この時期だけ活動して、なんとなくやっている雰囲気を出すのが得意な@yagizoです。
最近はプロダクトデザイン部という部署に所属し、既存のプロダクトに新しい武器(機能)を授けるために企画・開発をしたり、新しいサービス企画検討をしたりしています。
ところで、@yagizoは社内の部活動の1つであるボードゲーム部に参加して以来、ボードゲームにハマっております。気がつくと、ここ数年で自宅にカタンをはじめ、ドミニオン、ワイナリーの四季、サイズ ... などなど、ものすごくボードゲームが増えてました。とても楽しいので、年末年始のお供にどうぞw
さて、本題です。
この記事は、「何か新しいものを作りたい!...けどネタがない」、「新規事業を企画して!...って頼まれたけど、どうしたものか」、「新規サービス始めたい...のだが、思いつかない」と、お困りの方、そしてボードゲーム大好きの方に、@yagizoが考えたアイディアを鍛えるゲームをご提案させていただきます。
ちなみにこのゲームは、ソクラテスラというゲームに触発されて考案しました。大好きですw
「新規事業創出バトル~役員のハートを掴むのは誰だ?~」
このゲームは、お題カードを使って、そのお題にふさわしいもっともらしい事業を提案する、直感ひらめき型のコミュニケーションゲームです。
ストーリー
君たちは、年に一度仁義なき新規事業プレゼン大会が開かれる○△○△株式会社の社員だ。本日はその大会の日。ここで、皆を唸らせる企画を提案することができれば、念願の自分のプロジェクトを立ち上げることができるのだ。
日頃の情報収集、鍛え抜いたアイディアを武器に、同僚たちの強力な企画を退け、自身の提案力を発揮しよう!
まずは役作りから。自分の演じるキャラの準備はできましたか?
このゲームで準備するもの
お題を決定するためのカードとプレゼンするためのボードを作ります。(なにせ売ってないのでw)
ちなみにカードはアマゾンで裏面が白いトランプカード的なものを購入して、印刷したり手書きで書いたりして準備しました。プレゼンボードは印刷したものをクリアファイルに入れて使いました。
業界カード
四季報や求人サイト、株式情報などを元に「業界」とそこに含まれる代表的な業種を書き込んだカードを用意しました。
シャッフルして図柄の面を上にした山を場の中央に置きます。
自社の強みカード
ここは自分の所属している企業、コミュニティ、学校などの強みを記述したカードを用意します。
今回は@yagizoが所属しているブレインパッドをベースとしているので、「技術」、「分析」、「サービス」、「プロダクト」を用意しました。
シャッフルし図柄の面を上にした山を場の中央に置きます。今回は4つの山を用意しました。
※途中から、参加者の妄想が膨らみすぎ、各種カードの拡張がなされて、終盤めちゃくちゃカードが増えましたw
プレゼンボード
お題を配置し、発表するときに使います。各プレイヤーに配ります。
以下のような内容のもので、紙に印刷してクリアファイルに挟んで使いました。
ルール
ルールは簡単です。
1バトルは、企画フェーズと発表フェーズに分かれており、発表終了後、勝者を確定(企画の殿堂入り)させて次のバトルに移ります。勝利条件を満たしたプレイヤーがMVPとなり、何らかのご褒美(これは参加者で決めてね)をもらえます。
企画フェーズ
各人は、場にあるシャッフルされたカードの山から、それぞれ業界カードから1枚、自社の強みカードから1~3枚(強みは組み合わせることができます)のカードを引き、自分のプレゼンボードに配置します。
発表フェーズまでボードの内容が他のプレイヤーには見えないように(ネタバレしないように)注意しましょう。
出題されたお題(プレゼンボード)を眺めながら、5~10分程度で、その条件に相応しい新規事業企画を脳内で構築します(または手元のメモ用紙にネタを書き込み準備します)。
発表フェーズ
プレイヤーが、順番に自身の新規事業についてプレゼンテーションします。
プレゼンが一巡したところで、その場で最も良いと思う事業に投票し、得票の多かった新規事業が勝利となります。
これを「アイディアのストックへ殿堂入り」と呼びます。
勝利条件
最初に事業アイディアを3つ殿堂入りさせたプレイヤーが勝ちとなります。
発表の仕方
発表には型が用意されています。基本的には発表者以外が役員役をやり、以下のテンプレに従い寸劇を始めます。(某smile point的な番組に馴染みのある人なら抵抗感なくできるはずw)
役員役:「●●(プレイヤー名)くん、プレゼンをどうぞ」
発表者(プレイヤー):「○○○(業界カードの記述)において、○○○(自社の強みカードの記述)を駆使し、○○○(プレイヤー考える)という"課題解決をする or 価値を創造する"(どちらか選択) ○○○(プレイヤー考える)向けサービス、その名もXXX(プレイヤー考える)」
(プレゼンボードにカードを配置し、下に書いてある赤字の文章に従って、空白埋めながら読み上げる)
役員役:「なんだそれは?」
発表者(プレイヤー):「XXXとは、...(サービスの内容を説明)」
ね、簡単でしょ?
実際にやってみた
実際に会社で遊んで事業企画を検討してみたところ、想像以上に大盛り上がり。
あっと唸らせるすごーい企画から、「なんだ、この組み合わせ。思いつかん」とむりやり捻り出された珍回答まで、たくさんのアイディア、ビジネスの種がわんさかでてきました。
効果・効能
このゲームで遊ぶと、以下の効果を実感できました(個人差あり)。
- 指示されたプレゼン(事業提案)は、そのまま新サービスのアイディアのストックになります
- ゲームで勝つために、世の中のいろいろな業界への関心が広がり、情報を拾うためのアンテナが鋭くなります
- 自身の会社の持つ技術、サービス、人材などの理解が深まります
- ゲームを繰り返すことで、新しい発想が引っ張り出しやすくなります
- 一緒に参加した人と仲良くなれます
- 会社でボードゲームをしていても、仕事をしているように思われる様になります
- アルコールが入ると、より柔軟な発想が引き出せます
今後の展開
「新規事業創出バトル~役員のハートを掴むのは誰だ?~」の商品化に向けて企画進行中(←嘘)...にはならないか。
(誰か@yagizo考案のゲームを商品化してくれないかなぁw)
とはいえ、何ターンか遊ぶとダレるので、機能拡張を検討中(ほんとか?)。特殊カードというものを組み入れて、プレゼンを有利にしたり、相手の企画を邪魔したりができる緊張感要素を入れてみようかなと妄想はしています。
最後に
オンライン主体の業務が増えている職場も多いことと思いますが、オフラインで集まり、アナログな手法でお互いのアイディアを交換することで、普段とは違った発想ができるかもしれません。
なお、このゲーム簡単に作れるので、ご自身の手でカスタマイズした「新規事業創出バトル~役員のハートを掴むのは誰だ?~」を準備して、仲間とコミュニケーションしてみてはいかがでしょうか?
ではでは、また!