#はじめに
2021年12月にITAのver1.9が新たにリリースされたということで、新機能をまとめてみようと思います。
前回のv1.8から追加された新機能を紹介していきます。
##Exastro IT Automationとは
システム設定をデジタル化して一元管理するためのオープンソースのフレームワークです。
システムライフサイクルにおける以下の問題を解決することができます。
● データ多重管理による設計ミス
● 複雑な人手作業によるオペレーションミス
● 作業記録不足による障害対応遅延
[Exastro suiteより]
#新機能紹介
##1.【全般】
###ロール確認
ログインしているユーザに、自分が持っているロールを確認するボタンができました。
ロールボタンを押下すると、自分が持っているロールを確認することができます。
何のロールに紐づいてるか、ぱっと見でわかるようになりました。
###デザインの変更
Exastro EPOCHを基調としたデザインが追加されました。
##2.【ダッシュボード】
##リンク集
Widget追加からリンクをインポート/エクスポートできるようになりました。
##3.【管理コンソール】
###ユーザ管理
有効期限が切れないアカウントを設定
「●」に設定することで、有効期限を無効にすることができるようになりました。
初回ログイン時のパスワード変更有無の設定
「●」に設定することで初回ログイン時、ログインパスワードの再設定を行わない設定ができるようになりました。
###バージョン情報
バージョン情報の表記が変わりました。
Exastro IT Automationのバージョンだけではなく、インストール済みのドライバまで確認できるようになり見やすくなりました。
また、v1.9.0以降のバージョン情報をRESTAPIで取得できるようになりました。
【全般】【ダッシュボード】【管理コンソール】の詳細につきましては、下記の資料をご覧ください。
[利用手順マニュアル 管理コンソール]
##4.【Conductor】
###Movement分岐時の警告/異常終了の追加
Conditional branchを利用する場合のConductor endに警告終了/異常終了のステータスを付与できるようになりました。
例①: パッケージインストール1が異常終了した場合はそのまま異常終了となる。
例②:パッケージインストール1が異常終了以外(想定外エラーや正常終了を含む)の場合、パッケージインストール2を実行して警告終了となる。
上記のような、条件を設定したい場合に異常終了/警告終了を使用することができます。
###細かな条件分岐設定追加
こちらの機能は、Movementで出力したステータスファイルとMovementインスタンスの作業ディレクトリに出力したものが対象となり細かな条件分岐を行いたい場合に設定することができます。
「Add」「Delete」ボタンで簡単にelse if文を作成することができるようになりました。
###Conductor 通知先定義 メニューの追加
こちらの機能では、Conductor で作業時に実行される通知に関する定義を設定することが可能となりました。通知は Webhook を利用して行います。
登録した Conductor 通知先定義は、「Conductor クラス編集」の「Notice」にて、Conductor 実行中に、通知を行うステータスに対して設定を行います。
###作業一覧の投入・結果データ一式をRESTで取得
インスタンスIDをキーにして投入データ一式と結果データのzipをbase64でエンコードして取得することが可能となりました。
【Conductor】の詳細につきましては下記の資料をご覧ください。
[利用手順マニュアル Conductor]
##5.【Ansible-Driver】
###Playbookからフィルタを利用した変数を読み込める機能
今までは、フィルタを利用していると変数が変数名一覧へ登録できませんでしたが、Ansible-Legacy/RoleのPlaybook素材からフィルタ利用の変数(VAR_/GBL_TPF_/CPF_)を読み込むことが可能となりました。
例:{{ VAR_xxx | xxxx }}
{{ GBL_xxx | xxxx }}
※Legacy/Role/Pioneerそれぞれ読み込める変数が異なりますのでご注意下さい。
【Ansible-Driver】の詳細につきましては、下記の資料をご覧ください。
[利用手順マニュアル Ansible-Driver]
##6.【メニュー作成】
###メニュー項目の初期値登録機能
メニュー作成の項目に初期値登録ができるようになりました。
「プルダウン選択」以外の項目について、「初期値」欄に入力した値は、作成後のメニューで「登録」をする際に、あらかじめ入力欄に入力された状態になります。
「プルダウン選択」項目の「初期値」は、メニュー作成後に選択可能な値をセレクトボックス形式で選択でき、作成後のメニューで「登録」をする際に、「初期値」の値があらかじめ選択された状態になります。
※項目に「初期値」を設定する場合、その項目に設定した「最大バイト数」や「正規表現」の条件と不一致な場合はバリデーションエラーとなりますのでご注意ください。
###ホストなしパラメータシートの値をホストありパラメータシートで引用できる機能
メニュー作成の「入力方式」に**「パラメータシート参照」**が追加されました。
パラメータ参照とは
「作成対象」を「パラメータシート(オペレーションあり)」で作ったメニューの項目を選択し、データを登録した際に指定したオペレーションと一致する項目のレコードを参照する機能です。
メニュー作成についての詳細は下記資料をご覧ください。
[利用手順マニュアル メニュー作成機能]
##7.【RestAPI】
各メニュー単位でフィルターをかけてExcelダウンロードすることが可能となりました。
RestAPIについての詳細は下記資料をご覧ください。
[利用手順マニュアル RestAPI]
##まとめ
今回はv1.9で追加されました機能についてご紹介しました。
これらの機能を利用して、よりITAを有効的に活用してみてください。
##関連リンク