現在Windows Terminalは起動時に1つのプロファイルしか開くことができません。
v2.0までには起動時に複数タブ表示や、前回セッションの復元などの実装が予定されている1ようですが、今できる代替方法を紹介します。
手順1. 任意コマンドライン引数を作成
ドキュメントはこちら: Windows ターミナルのコマンド ライン引数 | Microsoft Docs
これに関してはドキュメントに書いてあるので、くわしくは説明しませんが例を上げておきます。
このあとの作業のためにコマンドプロンプト向けに記述します。
wt wsl.exe ; split-pane -V wsl.exe ; new-tab -p "Windows PowerShell" ; split-pane -H -p "Windows PowerShell"
コマンドプロンプトで実行すると、1つ目のタブにはwslが左右に1つずつ、2つ目のタブにPowerShellが上下に1つずつ表示されます。
手順2. バッチファイル(*.bat)を作成
バッチファイルを作成し、start
に続けて先ほどのコードを貼り付けます。
@echo off
start wt wsl.exe ; split-pane -V wsl.exe ; new-tab -p "Windows PowerShell" ; split-pane -H -p "Windows PowerShell"
保存したバッチファイルをクリックすると、Windows Terminalが設定どおりに開きます。
解説
start
をつけずともターミナルは開きますが、コマンドプロンプトがターミナルの終了を待ってしまい、コマンドプロンプトが開いたままになります。 start
をつけて実行することで、コマンドプロンプト自体はすぐに終了させています。
手順3. ショートカットを作成
手順2.まででやりたいことは実現できていますが、作成したバッチファイルのショートカットを作成すると
スタートバーやタスクバーにピン留めすることができるようなり、より使い勝手がよくなります。
またアイコンの変更もできるようになるため terminal.ico をダウンロードして設定するとそれっぽくなるのでおすすめです。
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Windows Terminal v2.0のロードマップ https://github.com/microsoft/terminal/blob/master/doc/terminal-v2-roadmap.md ↩