古くから使用しているWin10マシンのHDDが故障しかけたため、SSDへクローンして換装したときの備忘録です。

1.HDDの故障状況
PCの挙動がおかしかったためCrystal Infoで状況をチェックすると下記の2項目が注意勧告あり。
- 代替処理保留中のセクタ数
- 回復不可能セクタ数

流石に長年使ってきたので、寿命かと考えましたが買い替えはまだ控えたく、Win10のサポートが終了するまで今の環境のまま手軽に継続利用したいと考えて、SSDへクローンし換装することにしました。
2.使用機器
PCはアメリカ購入のDell XPS L502XというノートブックPCで、当初はWin7であったものをWin10へアップグレードした経緯があり、Win11のMin条件を満たせていない状態のものになります。
故障したHDDは、Seagateの2.5" HDDで一般的な寿命以上に使えたことに敬意を表します。
項目 | スペック |
---|---|
型式 | ST9750420AS |
サイズ | 2.5インチ |
容量 | 750GB |
回転速度 | 7200 RPM |
キャッシュ | 16MB |
インターフェイス | SATA 3.0Gb/s |
高さ | 9.5mm |
3.交換パーツ
SSDは色々あって悩みましたが、手軽にAmazonで買えるシリコンパワー製にしました。
購入してみて、その軽さに驚きました。これまでのHDDと桁違いに軽いのです。ケーブル接続して使っても、ケーブルのたわみで動いてしまうほどの軽量にビックリしました。
項目 | スペック |
---|---|
型式 | SP512GBSS3A55S25 |
サイズ | 2.5インチ |
容量 | 512GB |
最大読込速度 | 560MB/s |
最大書込速度 | 530MB/s |
インターフェイス | SATA III 6.0Gb/s |
高さ | 7mm |
※インターフェイス仕様が一致しませんが低速規格であるSATA II 3Gb/sにも互換性ありと記載
Amazonリンク - シリコンパワーSSD 512GB 3D NAND採用 SATA3 6Gb/s 2.5インチ 7mm PS4動作確認済 3年保証 A55シリーズ SP512GBSS3A55S25
※ Amazonの情報は2022/12/16現在のものです。
4.クローン作成作業
昔、HDDのイメージファイルを作るのに複数のフリーソフトがあった印象だったので完全に油断していました。
主だったベンダーのクローン作成ソフトは、期間課金制の有料がほとんどであり、いろいろ探した結果、Macrium Reflect Freeというソフトを使用してみることにしました。
インストール画面が独特でしたが、クローン作業のUIはとても使いやすく、クローン開始後6時間ほどでSSDへのクローン作業が完了。
今回クローンしたパーティションは、RecoveryとOSの2つで、OSパーティションのサイズもSSD残容量に合わせてMaximumサイズへ同時に調整できました。(大変優秀なソフトですね!)
5.SSD換装作業
HDDの場所はネットにあった同PCのマニュアルを参考にキーボード回りのカバーを外し該当のHDDを取り出しました。
その後、クローン作業をしたSSDに固定金具を取り付けて、HDDが格納されていた場所へ換装。
これでめでたくSSDへ交換完了。。。
6.ブート修復
と、思いきや、電源ONすると、Win10のブートローダーに不具合があるようで起動せず。
すかさず、HDDに戻して、SSDをケーブル接続して、system32のファイルを比較してみても、エラー表示されたファイルはSSDにも存在することを確認。
では、ということで、スタートアップ修復を実行してみたものの、修復せず。
う~ん、今回のクローンではブートローダーが認識されない、であれば、ブートローダーを修復すれば良いと考えて下記を実行。
(1)回復ドライブを立ち上げてコマンドプロンプトを実行
(2)コマンドプロンプトから「bootrec /rebuildbcd」を実行 ⇒ 無事完了
(3)同様に「bootrec /fixmbr」を実行 ⇒ 無事完了
(4)同様に「bootrec /fixboot」を実行 ⇒ Access Deniedと表示
困り果ててネットで検索すると、「ITおじさん様」の下記記事を発見して「対処1:CHKDSKを実行する」を実施。
bootrec /fixbootで「アクセスが拒否されました」が出た時の対処 – Windows10
結果、リブートしてみると、無事にWin10が爆速で立ち上がりました。
思えば、元HDDに不良セクタが発生してSDDへクローンしたのですが、その不良セクタの情報を受け継いでbootrec /fixbootコマンドで「アクセス拒否」されていたのが、CHKDSKで不良セクタの情報が解消されたように考えられます。
これでしばらくはこのまま使用することができます。
とにかく、ITおじさん様、ありがとうございます!