この記事では、《exportコマンド》について、
業務を通して学習した内容をまとめています。
- exportコマンド とは…?
- exportコマンド の使い方
こういった内容についてまとめています。
※本記事は、自分で学習したことのまとめ用として書いています。
尚、解説で誤った点があれば、スローして頂ければ喜んでキャッチしますのでお願い致します。
【概要】 exportコマンド とは…?
export
コマンドは、環境変数やシェル変数を設定するコマンドで、
以下の2つの使い方があります。
- 『シェル変数』を『環境変数』に設定する
- 指定した『環境変数』を削除する
Linux環境で使用する変数には、シェルからのみ参照できる…
『シェル変数』
と他のコマンドやプログラムからも参照できる…
『環境変数』
があります。
exportコマンド の使い方
export
コマンドの書式は、以下の通りです。
export [オプション] [変数名]
オプション | 説明 |
---|---|
-n | 指定した環境変数を削除する。 |
-p | エクスポートされている環境変数のリストを表示する。 |
それでは、先ほど紹介した2つの使い方の例題を見ていきましょう。
- 『シェル変数』を『環境変数』に設定する
- 指定した『環境変数』を削除する
使い方①: 『シェル変数』 を 『環境変数』に設定する
export [変数名]
例えば・・・
- シェル変数:
greeting="Hello World"
の場合は、下記のようになります。
--- 例題 ---
#!/bin/bash
greeting="Hello World"
export greeting
--- 実行結果 ---
シェルを実行したら、実際に環境変数greeting
が登録されているか、確認してみましょう。
確認するには、printenv
コマンドを使用します。
設定されている環境変数の一覧が表示されてしまうため…
grep
コマンドと組み合わせて変数名を指定すると便利です。
$ . sample.sh
$ printenv | grep greeting
greeting=Hello World
使い方②: 指定した『環境変数』を削除する
『環境変数』を削除する場合は、-n
オプションを使用します。
export -n [変数名]
例えば・・・
先ほど設定した環境変数のgreeting
を削除する場合は、下記のようになります。
--- 例題 ---
sample.sh
#!/bin/bash
export -n greeting
--- 実行結果 ---
$ . sample.sh
$ printenv | grep greeting
# 何も表示されない