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平凡なITエンジニアが40の壁を超える方法を、40手前にして考察してみる

Last updated at Posted at 2017-12-07

初めに

ITのヒエラルキー(2次受けとか3次受けとかのアレ)に揉まれ、就職氷河期世代ど真ん中にcobolerからキャリアをスタートしたおっさんが、40手前にしてrubyist+phper+javaに至るまでの軌跡から、IT業界の深い闇を感じるかもしれないポエミーかつエモエモな話です。
IT業界で生き残るヒントになれば幸いです。

全ての内容は主観に基づくものなので、内容に偏りがあると思われます。

おっさんのスペック

言語(それぞれを主要にやっていた期間)

  • Cobol=1年
  • C、Pro*C、C++=2年
  • PHP=3年
  • Java2-8=7年
  • Ruby2.X+Rails4.X=2年

システム

  • AS400
  • SunOS(Solaris)
  • HP-UX
  • RedHat系
  • Debian系

おっさんの経験に基づくIT(SIer)業界の階層構造

ほぼ世の中で言われている通りの内容だと思いました。
おっさん相当典型的な人生送っているのかもしれません。

ソフトハウス(50-100規模)

※すいません15年前です。
遜るつもりもなく2次受け、3次受けが当たり前でした。
特に疑問も持たず当然人売り人月商法。
毎月「来月ここで働くのかなー」って思いながら不安な毎日。
当時の所属していた会社は受託開発に夢を持っている節があり、会社の戦略チームだったように思います。
この時に受託開発のチームに入れたことで、最低限の知識を体系づけて身に着けることができた気がします。
会社が諸々ゴタゴタして転職。

独立系Sier(1000名規模)

※すいませんこれも9年前です
1次・2次受けと中小企業のプライム案件が主な仕事だったと記憶しています。
人売り人月商法は変わらないものの、同一会社で数名から2桁人数のチームを組んで仕事が出来るので転職前より随分不安は分散化されたイメージがありました。
技術に尖った印象はあまりなく、プライムベンダーの仕様に従うことを強いらていた気がします。
良く分からないことがあると丸投げされて辛かったです。(´;ω;`)ウッ…
8時半-17時の勤務中実質2時間も働いていない状況に危機感を感じて転職。
当時の思い「飼い殺すくらいなら契約切ってくれ」

ITコンサル企業(1000名規模)

人売りはなくなり、(金融は難しいけど)持ち帰って自社オフィスで仕事できるようになりました。
やはり他社のオフィスで仕事をするのと、自社で仕事をするのでは「心の余裕」が圧倒的に違いました。
同時に「仕事のプレッシャー」も圧倒的に増えますが、相殺されてプラスが大きかった心象です。
仕事さえ終われば自習学習ができるのも大きいです。

おっさんが辿ったキャリアパス

基本的に(前半特に)ウォーターフォールだったので、行程に準えてみます。
引用:富士通の総合システム開発体系「SDAS」

年齢 役割 経験工程
-25歳 メンバー PS、PG、PT
25-30歳 開発リーダー UI、SS、PS、PG、PT、IT
30-35歳 メンバー OM
35-40歳 メンバー - 技術リーダー RD、UI、SS、PS、PG、PT、IT、ST、OT、OM
40歳- 未知の世界

おっさんがキャリアを振り返って素直に思ったこと

規模の小さい会社から、もしくは(言い方は迷いますが)下流から上流の会社に転職した場合、キャリアのリセットが発生しました。
もちろん実力・実績があれば別ですが、おっさんは毎回メンバーからやり直しです。
従って、(価値観は人それぞれですが)キャリアのみを考えるのであれば、より上流の会社にさっさと入ってしまうのがお得という結論です。
昇進も早くなります。

おっさんが考える40以降のキャリアパス

40といえどまだ先は25年ある現実。
社会人人生の折り返しすら迎えていません。
ITに関わらず、今のこの時代40などまだまだ🐤です。
おっさんも40以降は迷っており「四十にして惑わず」は過去の話であることをつくづく思い知らされます。

パターン1:このまま技術志向をひた走る。

50までは行ける気がするが・・・息切れの恐怖あり
とはいえ、会社は50まで勤め上げた人をそう簡単に切らないでしょう。
社員の士気にも関わりますからね。

パターン2:キャリアチェンジを図る。

ITをここまでやっていれば何かしらの業種に専門性を持っているでしょう。
システムを作るということは業務を作ることと等しいので、相当詳しくなっていることだと思います。
この知識を生かすのは自然な流れにも思えます。

パターン3:独立する。

自身の価値向上は65まで生き残る最も安全な選択肢とも思えます。
一方で会社での昇進は限界があります。
上の椅子には限りがありますからね。
であれば独立する(経営者になる)という話もあり得るのだと思います。

おっさんが思う年を取るってこと

年を取る(肉体)

20代は特に感じないのですが、30超えて感じ始めて35超えると確信します。
体は衰えます。
具体的には病気・怪我が増えて、もの覚えが悪くなり、頭が固くなります。

生活が変わる(周囲の環境)

親の健康が・家族の世話が・養育が・ローンが・・・背負うものが増え続けます。
全てを仕事に費やした人ほどその時間が減り続けます。
つまりIT業界の命ともいえるインプットが減り続けます。

新しいものが増え続ける

でも新しいものが増え続けます。
つまりついて行けません。

おっさんが思う年を取る準備・おっさんになってからの大事なこと

20代は働いたほうが良い

働ける時間は年々減ります。
減った時に生きるのは当時の努力です。

30(max35)超えたら無理しない

大事なのは健全に働ける時間です。
無理無茶をして未来の自分をすり減らすべきではありません。
無理はもう20代にやったはずです。

常に周囲に謙虚に・・・

(これは意見分かれるでしょうけど)今は特に技術の移り変わりが激しいです。
3年立てば枯れた技術ではないでしょうか?
つまりIT的には若い人が圧倒的に有利な状況です。
だって、いっぱい時間使って勉強できて、スタートは同じなんだから。
分からない部分・調査部分は素直に若い人の意見を聞きましょう。

一緒に仕事するメンバーには敬意を払いましょう

新人・ベテラン問わず敬意は払うべきだと思います。
新人だって20年生きています。
自分のカバレッジ範囲外の知識を持っています。

キャッチアップは差分で・・・

色々書きましたが、それでも常に新しいものをキャッチアップしないと仕事にについて行けません。
新しいものは過去の遺産から成り立っています。
今の差分が何かを常に確認し、より時間の使える人に要約してもらい、可能な限りインプットのスループットを上げましょう。

年を取った自分を受け入れる

結局これが一番大事。
若い時とは違うんです。
受け入れた上で、常に自分の最善を目指します。
経験が全てではなく、時代は常に進んで新しい選択肢が生まれ続けています。

おっさんの恐怖

それでもキャッチアップの速度が追い付かなくなる。
人の話を聞けなくなる。
つまり老害になる。

最後に

参考になる部部が少しでもあれば幸いですが、全て主観で書いていますので、あまり真に受けず鼻で笑って貰えればうれしいです。

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