Qiitadonでちょこっとラズパイの話題が盛り上がりましたので、2年前くらいを思いだしながらちょっと書いてみます。
私と同じように、電子工作についての知識が全くないけど、Lチカ以外のことをやろうと思ったら次どうしたらいいのと悩んでる方の指針になればと思います。
ラズパイを買ったけど。。
2015年の春くらいの話です。
当時出たばかりだった Raspberry Pi 2を買いまして、とりあえず Raspbian をインストールしてSSHログインしたり、一緒に買った部品セットでLチカやってみたりしておりました。
で、一通り遊んだあとどうするかというところで。ルーターにするとか色々とソフトウェア方面で遊ぶ方向はあるのですが、やはりRaspberry Pi ならではの遊び方というところで「電子工作」してみたくなったのです。
しかし、私はハードウェアのほうは全くド素人でして、Lチカ以外をやろうと思っても全く何をすればいいのかわかりません。ということで、勉強してみることにしました。
とりあえず本を読む
ということで書店の電子工作本コーナーで、ちょうどよさそうな2冊がありましたので読んでみました。
電子工作入門以前 技術評論社
http://gihyo.jp/book/2015/978-4-7741-7284-2
電気の発見からの歴史から、電気の基礎、アナログ回路、デジタル回路と進んで最後にちょこっとCでマイコンのプログラムまでやってしまう本です。
私は+とーを直接繋いだらショートするということも知らないくらいの電気無知だったのですが、この本で一通り必要なことはわかりました。途中アナログ回路のところで数式がバンバン出てきて数学不得意な人を打ちのめしますが、作りたいのはデジタル回路なので適当に読み流して大丈夫です。
Make: Electronics ―作ってわかる電気と電子回路の基礎 オライリー・ジャパン
https://www.oreilly.co.jp/books/9784873114774/
『Make:』のシリーズの入門書です。上の本はどちらかというと読み物ですが、こちらは最初に乾電池をショートさせてぶっつぶすのを体験するところから始まって、ブレッドボード上に実際に回路をつくりながら進めて行く実践的な本です。これに載ってる回路を作るために部品を買い集める必要があり、日本橋のシリコンハウスやデジットなどにちょこちょこ足を運ぶようになりました。
実際に回路を作ってみる
とりあえず本を読んで一通り作れる気になったので、色々と試しはじめました。
最初はブレッドボード上で何か作ってみようということで、サンハヤトのこのあたりのブレッドボードパーツセットを買ってみて作ってみて、回路図を読んでみたりしていました。
で、ある程度作っていくと、
はんだづけしてみたい
ということになり、最初に作ってみたものがこれになります。
はい、まんまLチカの回路をユニバーサル基板で作ってみたものです。
はんだづけの練習込みで作ったのですが、最初にこれを作った時点でユニバーサル基板のピッチでのはんだづけは思っていたより相当難しいと実感しました。(とにかく細かい)
ここからはちょっとでも上手にはんだづけできるよう試行錯誤しました。台座付きのルーペを買ってきたり、手元照明を明るくしてみたり、はんだを流れやすいものに変えてみたり、はんだごての先を細いものに代えてみたり。。etc.
色々と動かしてみたい、、で、マイコンに手を出す。
はんだづけができるようになってくると、いろいろな部品をつないで動かしてみたくなりました。
LCDテキストディスプレイやら、7セグLEDやら、モーターやら、、
で、色々と調べていくとラズパイに直結してこのあたりを全部動かすのは無理があるとわかってきます。
ということで、マイコンで各部品を制御してラズパイからI2Cで動かしてみようと考えました。
ここからはマイコンで色々と作りはじめます。
これは最初に作ったもので、LPC810のマイコンボードです。
以下の書籍
ボクのLPC810工作ノート ラトルズ
https://www.rutles.net/products/detail.php?product_id=719
に載っていた書き込み装置の回路図を参考に作りました。
その後はPICに手を出してみたり、、
参考にした本はこのあたりです。
やさしいPIC®マイコン プログラミング&電子工作 秀和システム
http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/2692.html
ラズパイを忘れていた。
で、色々と作っていたら、ふと最初の目的だったラズパイを忘れていたことに気がついたので。。
それまでに作っていたものをラズパイから色々と操作できるようにひとまとめにしてみようと思いつき、今のところの完成形がこちらの卓上実験環境になります。
ということで
最近また自分の興味がソフトウェアに戻ってきて、あまり新しいことはできていないのですが、ド素人でもちょっと興味があれば電子工作にトライできるというのを少しでもお伝えできていれば幸いです。