環境
- QNAP TS-231でNASを運用している
- WD Red 4TB×2でRAID1を構築、全領域1ボリューム
- ファイルベースのiSCSIターゲットを200GB確保、残りはLAN内の共有フォルダとして運用
症状
- QNAPのNAS管理ツールQfinderで見たときに、異常ステータスが報告されていた
- こんな感じ
- 管理コンソールにログインすると、Disk2にS.M.A.R.T.の警告が出ている
- ID197の異常セクタ(Current Pending Sector) が1
- ありゃ、死んでしまったか、と思って管理ツールのお勧め通りDisk2にフルスキャンをかけてみる。
- 4TBでだいたい9時間くらい?らしいが寝て起きて会社行って帰ってきたら終わっていた。
- スキャンでID197が22に増え、これはいよいよ死亡かと思ったけどしばらく時間を空けたら6になっていた。
- ID197は読みに行って読めたらエラーでなくなるらしいので、意外とこのまま行けるかもしれない?が色々怖いのでディスクを交換することにする。
- Disk2は以前もエラー吐いて交換しているのだが、ハズレを引いてしまったらしい。WDは信用しているのだけど・・・
交換
- TS-231はディスクのホットスワップに対応しているので、NASを運用したままディスクの交換→RAID再構築が可能。
- せっかくなので、今後の拡張に備えて大容量のディスク(8TB)を用意することにする
交換手順
- Disk2をRAID1から切り離し
- 一時的にRAID1がシングルドライブ運用になる(RAID的にはDegraded)
- Disk2を物理的に交換(4TB→8TB)
- RAID1を再構築
- 以前と同じ容量のRAID1が復旧する(4TB)
今後の拡張(予定)
- 8TBのディスクを用意する
- 同じ要領で、Disk1を交換する(4TB→8TB)
- RAID1を再構築(4TBのRAID1になる)
- RAID1の容量拡張(4TB→8TBになる)
代替ディスク
- WD Red 8TBを購入
- ヘリウム充填じゃないほうの256MBキャッシュモデル(WD80EFAX)
- 地元のドスパラにて24,000
- https://www.wdc.com/ja-jp/products/internal-storage/wd-red.html
実際の交換
まずDisk2を切り離す。
- ここのメニュー階層がすごくわかりにくい
- 「ディスク」の項目にあると思ったのに・・・
- ストレージマネージャ→ストレージ領域→ボリューム→管理→ディスクを1台ずつ交換する
おもむろに抜く。
トレイから旧HDDを外して新HDDに換装
RAID1再構築
- NASが自動的にHDDの挿抜を検知して、再構築を開始する
- その間、該当ボリュームは「警告」状態(RAID1がDegraded状態)になるが、NASとしては普通にアクセス可能。
- 所要時間およそ26時間
完了
- 交換完了!ついでにファームも最新にアップ。ここまでNASはずっと稼働したまま。そのうち8TBに拡張もやってみよう。