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5分で分るJava Stream API

Last updated at Posted at 2019-07-29

この記事ではJava Stream APIが読めない人を対象にしています。

以下の人にオススメです

  • Javaとか昔は書いてたけど最近は書いてない
  • Stream APIが読めなくてコーディングを辞めた
  • とにかく時間がないから勘所だけ知りたい

最初に

Java Stream APIとは、 InputStreamや、OutputStreamなどのI/Oクラスとは関係ありません。
List,SetなどのCollection Object,または配列などのループ可能な要素をループの中で一度だけ処理する仕組みの事を言います。
※Streamは一度処理すると再利用できません。ただし、Streamはchain(連鎖)させることで複数の処理が可能です。

Stream APIを利用して行うものは、よく使うのは以下の2点です

  • エンティティを変換する(mapメソッド)
  • コレクションをフィルターする(filterメソッド)

Javaのコードを記載します。

import java.util.ArrayList;
import java.util.List;
import java.util.stream.Collectors;

public class StreamTest {
    public static void main(String[] args) {
        List<String> csvList = new ArrayList<>();
        csvList.add("田中 直樹,MAN");
        csvList.add("北村 一輝,MAN");
        csvList.add("加藤 しずか,WOMAN");
        csvList.add("小野 妹子,UNKNOWN");
        // 1.エンティティを変換する。(map)
        List<Person> persons = csvList.stream().map(Person::convertPersonFromCSV).collect(Collectors.toList());

        // 2.エンティティをフィルターする。(filter)
        List<Person> mens = persons.stream().filter(p -> p.getGender() == Gender.MAN).collect(Collectors.toList());

        System.out.println("Print all persons");
        persons.forEach(System.out::println);

        System.out.println("Print mens only");
        mens.forEach(p -> System.out.println(p.getName()));
    }

    enum Gender {
        MAN,
        WOMAN,
        UNKNOWN;
    }

    static class Person {
        private String name;
        private Gender gender;

        public Person(String name, Gender gender) {
            this.name = name;
            this.gender = gender;
        }

        @Override
        public String toString() {
            return String.format("My name is %s . \r\nMy gender is %s.", name, gender);
        }

        public String getName() {
            return this.name;
        }

        public Gender getGender() {
            return this.gender;
        }

        public static Person convertPersonFromCSV(String csv) {
            String[] csvStrings = csv.split(",");
            if (csvStrings.length != 2) throw new IllegalArgumentException("csv is illegal format.");
            return new Person(csvStrings[0], Gender.valueOf(csvStrings[1]));
        }
    }
}

それでは、順番に上記を見ていきましょう

エンティティを変換する

エンティティを変換する際は、mapメソッドを使用します。
mapメソッドで変換、collectメソッドでStreamを再度Collection型に変換します。

主に以下の3種類の書き方が出来ます。

csvList.stream().map(Person::convertPersonFromCSV).collect(Collectors.toList());
csvList.stream().map(csv -> Person.convertPersonFromCSV(csv)).collect(Collectors.toList());
csvList.stream().map(csv -> {
                         Person person = Person.convertPersonFromCSV(csv);
                         return person;
                     }).collect(Collectors.toList());

どれもやっていることは同じで、csvListの要素であるStringを取得して、
Personオブジェクトに変換して返却するメソッドを実行しています。

  • 1番目は引数のcsvを省略する書き方
  • 2番目はreturnメソッドを省略して1行で記述する書き方
  • 3番目は何も省略しない書き方

Streamを使うことで、Listを1行(ワンライナー)でListに変換することが出来ました。
Streamを使用することのメリットの一つとして、コードの記述量を減らすことが出来るというものがあります。

以下は時間のない人は飛ばしてください。

  • csvList.stream()
    • Streamオブジェクトを取得します。
  • map(Person::convertPersonFromCSV)
    • mapメソッドの引数として、csvListのGenericインターフェースであるStringが与えられます。
    • Personクラスのエンティティ変換メソッドを呼び出しentityの変換を行い、entityクラスを返却します。
    • Functionインターフェースを実装したメソッドを使用して、StringクラスをPersonクラスに変換して返却しています。
  • collect(Collectors.toList())
    • 変換されたPersonを集めます。
    • Collectors.toList()でListクラスに追加していきます。
    • Collectors.toXXX()でSetやMapにも変換できます。toMapの場合、keyとvalueを返却する2つのFunctionを記述する必要があります。
  • メソッドの処理の順序としては、「mapで変換,collectでStreamで処理したオブジェクトをリストに格納」という処理を繰り返すイメージとなります。

コレクションをフィルターする

コレクションから特定の要素を除外して、新しいコレクションオブジェクトを作成することが出来ます。
filterメソッドを使用して、残したい対象のオブジェクトを記載します。

persons.stream().filter(p -> p.getGender() == Gender.MAN).collect(Collectors.toList());

Streamを使うことで、Listから男性のみを抽出した新しいコレクションをワンライナーで作成できました。

  • filter(p -> p.getGender() == Gender.MAN)
    • Personを引数に取り、booleanを返却します。

Stream APIを使用してよくやる他のこと

  • findAny
    • filterと組み合わせて、特定の要素が存在するかどうかを検出する。
  • sum
    • mapToIntと組み合わせて、コレクションの合計数を算出する。
  • reduce
    • コレクションの要素を結合して一つのオブジェクトに纏める。
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