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Jenkins をローカルでさらっと使うための手順

Last updated at Posted at 2020-07-18

ローカルで Jenkins を動かす目的

組織のポリシーで CI サービスを使わせてもらえず、サーバーも立てさせてもらえないときの最終手段です。

次の順序ですすめます:

  1. ローカル PC で Jenkins を動かし、デプロイを Jenkins で自動化します
  2. 社内 LAN 経由で HTTP アクセスできるよう Jenkins を公開し、周りにデプロイジョブを使わせてあげます
  3. テストを自動化し、実行を Jenkins に任せます
  4. 静的解析など、レポートのためのジョブを中心に追加して周りに Jenkins のレポートを公開します

これをやると、大体どんな組織でも徐々にワークフローが Jenkins に依存するようになり、
「CI・CD をちゃんとやろう」という流れになります。

ローカルで Jenkins のサービスを起動する方法

Docker が使える場合

1.
次の docker-compose.yml を用意します:

---
version: "3.8"
services:
  image: jenkins/jenkins:lts
  volumes:
    - jenkins_home:/var/jenkins_home
  ports:
    - 8080:8080
    - 50000:50000

これは公式の docker コマンドを Docker Compose に置き換えたものです。

Jenkins の公式イメージはこちらになります:
jenkins/jenkins - Docker Hub

Docker Hub 公式は、Jenkins 公式のイメージに移行したため、更新終了し、非推奨となりました。
jenkins - Docker Hub

動作の詳細は GitHub の README.md を参照します:
jenkinsci/docker: Docker official jenkins repo

Docker が使えない場合

以下は Windows の場合の説明を行います。
Windows にJenkins をインストールすると、IIS のサービスとして起動することになります。

Chocolatey が使える場合

choco install -y jenkins

参考: Chocolatey の使い方 | ultra code

Chocolatey が使えない場合

この場合も、インストールに特に面倒なことはありません。
インストーラーをダウンロードして実行するだけでインストールできます。
Jenkins download and deployment

Jenkins のサービスの port を変更する方法

Web サービスなどを開発していると、
テストのために起動する開発中のサービスの port と競合してしまう可能性があります。
Docker の場合は port のマッピングを簡単に変えられるので問題ありませんが、
ここでは Docker を使わない場合、Jenkins のサービスの port を変更する手順を説明します。

手順

1.
次のファイルを、管理者権限で起動した Visual Studio Code で開きます:
C:\Program Files(x86)\jenkins\jenkins.xml

2.
ファイルを 8080 で検索し、58080 に書き換えます。
(0-49151まではだいたい使用するアプリが決まっているため。)
参考: TCPやUDPにおけるポート番号の一覧 - Wikipedia

Jenkins の設定を YAML で管理する方法

そのうち、Jenkins のサーバーを立てることになったとき、
ローカルから設定などを移し替えるのを楽にするために、
Jenkins の設定は YAML で管理するようにしておくことをおすすめします。

手順

1.
Jenkinsの管理 -> プラグインの管理 -> 利用可能 タブ をクリックします

2.
Configuration as CodeConfiguration as Code Support にチェックを入れます

3.
ダウンロードして再起動後にインストール ボタンをクリックします

4.
Jenkinsの管理Configuration as Code をクリックします

5.
Path or URL に以下を入力して Apply new configuration ボタンをクリックします

~/workspace/jenkins-yaml/jenkins.yaml
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