はじめに
株式会社ジールの@y_saharaです。
本記事ではMicroStrategyにおいて、
監査ツールであるPlatform Analyticsの
データ保管の流れについてご紹介します。
本記事の概要
・構築時理解しがたいと感じた箇所
・データ保存期間を指定するパラメータ
・データの流れ
構築時理解しがたいと感じた箇所
公式のドキュメントを読みパラメータに関して理解しがたいと感じた箇所を説明しようと思います。
1、後述する①viewCutoffRangeInDays、②currentFactDataKeepDaysと③daysToKeepとで別ファイルで日数を設定する仕様であるためその点に伴ったデータの流れの理解
履歴FACTテーブルを運用しない方法では、②より③の期間が短く設定していますが、どちらの設定が優先され反映されるのか。
→③が有効になることを確認
2、パラメータごとの設定に対応する期間の理解
後述する①viewCutoffRangeInDaysが14日間と②currentFactDataKeepDaysが180日間と設定した場合、14日間分はキューブにもFACTテーブルにもデータが存在することになるのか。または14日間分はキューブのみ、15日目からFACTテーブルに保存されることになるのか。
→前者であることを確認
データ保存期間を指定するパラメータ
設定ファイルは2つに分かれていて下記3つのパラメータがあります。
・PAConsumerConfig.yaml
① viewCutoffRangeInDays
→キューブにデータを保存しておく期間
② currentFactDataKeepDays
→ファクトテーブルにデータを保存しておく期間
・purgeConfig.yaml
③ daysToKeep
→全体のデータ保持期間
参考
・PAConsumerConfig.yaml ファイルを使う方法
・Platform Analytics ウェアハウスの削除
データの流れ
ここでは図を用いて説明していこうと思います。
パラメータを以下に設定した場合のデータの流れとなっております。
viewCutoffRangeInDays:14
currentFactDataKeepDays:180
daysToKeep:1095(3年間)
上記を踏まえて履歴FACTテーブルを運用しない方法も考えられます。
viewCutoffRangeInDays:14
currentFactDataKeepDays:180
daysToKeep:30
上記のように設定するとFACTテーブルの保持期間の方が、全体保持期間より長いためFACTテーブルから履歴FACTテーブルへの流れがなくなります。
よって履歴FACTテーブルを運用しないことも選択できます。
終わりに
細かい部分に関してでしたが、Enterprise ManagerからPlatform Analyticsへの切り替え時など、少しでも参考になればと思います。