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いのべこ(富士通システムズウェブテクノロジー)Advent Calendar 2020

Day 23

【Xcode、Blender】ARアプリでテレサを出す

Last updated at Posted at 2020-12-22

この記事は「いのべこ(富士通システムズウェブテクノロジー)Advent Calendar 2020」の23日目の記事です。記事の掲載内容は私自身の見解であり、所属する組織を代表するものではありません。

#はじめに
XcodeとBlenderを使用し、簡単な自作ARアプリについて、一連の作成手順まとめています。
初心者のため、以下のページを参考に実施させていただきました。大変ありがとうございました。m(_ _)m
この記事のゴールは、iPhoneに、手作りモデルを、ARで、表示させます!

#開発環境
MacBook Air 11.0.1
Xcode 12.2
Blender 2.91.0

#アプリ開発
###Xcodeをインストールし、デモアプリを実行してみる

  1. AppStoreでXcodeを検索してインストール
  2. ダウンロードが完了したら、Xcodeを起動し[Cleate a new Xcode project]>[Augmented Reality App]を選択しNextクリック
  3. Product Name:AR_test、Content Tecnology:SceneKit、Interface:Storyboard、Language:Swiftとそれぞれ選択し、nextをクリック
  4. デモアプリを作成したいフォルダーを選択し、Createをクリック→ここまでの手順で以下の画面が表示されます
    スクリーンショット 2020-12-23 1.38.00.png
  5. MacとiPhoneをケーブルで接続する
  6. Xcodeの画面上部 iOS Deviceから5.で接続したiPhoneを選択する。
  7. Command+rを押す(iPhoneにアプリが送られます)
  8. 以下のように、スマホで飛行機のデモアプリが起動されるとOKです
    iOS の画像.jpg

###Blenderでテレサをモデリングする

  1. 初期準備
    1-1. Blenderをダウンロードする※1
    1-2. Blenderを起動、全般を選択し新規ファイルを作成する
    スクリーンショット 2020-12-23 1.40.05.png
    1-3. 右上のシーンコレクションから、Camera、Lightを削除する
    1-4. 追加>メッシュ>UV球 でUV球を作成する
    1-5. シーンプロパティ>単位>長さ でメートルを、cmに変更
    1-6. ビューポートオーバーレイでスケールを0.01に変更
    スクリーンショット 2020-12-22 20.03.48.png
    1-7. 球を選択した状態で S を押すと、全体の大きさを調整できるのでマウスで、適切な大きさまで小さくしていく※2
  2. テレサのシッポ作り
    2-1. 球を選択したまま、[Command]+E を押し、細分化を選択する
    2-2. プロポーショナルモードに切り替える
    2-3. 引き伸ばしたい部分の頂点を選択した上で、G を押し、マウスでシッポを伸ばしていく
    スクリーンショット 2020-12-22 20.44.53.png
    2-4. ガタガタになってしまったので、シッポの頂点を選択>右クリック>頂点をスムーズに を選択し、滑らかなシッポにする(ここの頂点とは、先端ではなく線を結ぶための点を指します)
    スクリーンショット 2020-12-22 20.47.32.png
  3. 腕を作ります。
    3-1. 追加>UV球で球を1つ追加する
    3-2. S(サイズ調整)、プロポーショナルモード→G(形の調整)、R(回転)、G(移動)を組み合わせて使い、テレサの腕を作成していく※3
    スクリーンショット 2020-12-22 21.06.03.png
    3-3. Shift + D で腕を複製し、反対の腕も作ります
  4. 顔を作成します
    4-1. 3Dビューウィンドウの右上にカーソルを持っていくと、+ マークが現れますので、押しながら左にスライドし、画面を2分割する
    4-2. 右の画面では、UIエディターを選択し、左の画面ではテレサの顔となる面を選択する
    スクリーンショット 2020-12-22 21.52.17.png
    4-3. 右の画面で、UV>UV配置をエクスポート し、pngファイルを保存する
    4-4. pngファイルを編集し、枠内にテレサの顔を作成します。※4※5
  5. 顔の作成が終わったら、モデルに顔を反映させます。
    5-1. 右の画面で 画像>開く で先程作成した顔を選択する。
    5-2. プロパティウィンドウで、マテリアルプロパティ>リンクする画像を閲覧>作成した画像を選択
    スクリーンショット 2020-12-22 23.24.20.png
    スクリーンショット 2020-12-23 0.00.33.png
    5-3.よくみると、腕の裏にも顔ができていたので修正します。
    マテリアルプロパティ>+ボタン押し、マテリアルスロットの追加>顔がついていた面を選択する>選択した状態で割り当て で色を変えます。色は、ベースカラーの変更で選択できます。
    (テレサの顔が丸くなってしまいすみません。。。今回は勉強のためこのまま進めます。)
  6. 舌を作成します
    6-1. 追加>メッシュ>UV球
    6-2. 2、3同様に形を作り、移動させます
    6-3. 5-3同様に色を変えます
    スクリーンショット 2020-12-23 0.29.04.png
  7. Xcodeで読み込み可能なようにエクスポートします
    7-1. ファイル>エクスポート>Collada

※1 必要に応じて、日本語化するよいです
※2 ここでサイズを大きくしすぎていると、AR表示させたときに大きすぎて驚きます
※3 S、G、R それぞれに、X, Y, Z も合わせて使うと、軸を固定できます
※4 今回は、インターネット上で編集できるpixlrを使用しました
※5 メッシュの背景も削除する

###作成したテレサをARアプリで表示させてみる

  1. 冒頭で作成したデモアプリを起動する
  2. 作成したdaeファイルと顔用に作ったpngファイル(わたしは間違えてjpgにしましたが問題ありませんでした)をart.scnasstesフォルダに配備する
  3. Editer>Convert to SceneKit file format(.scn)でdaeファイルをscnファイルに変換する
  4. ViewController.swiftを開き、以下のように修正する
let scene = SCNScene(named: "art.scnassets/ship.scn")!

を、

let scene = SCNScene(named: "art.scnassets/teresa.scn")!

に。
4. デモアプリと同様の手順でiPhoneで起動してみる
5. テレサが表示される
iOS の画像 (1).jpg

以上で完成です。(写りは絵描いたみたいになってしまいましたが。。。)

#おわりに
基本操作で簡単に作成できました。
見ていただきありがとうございます。

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