#TypeScriptのコンパイルコマンド
TypeScriptのコンパイルコマンドを整理してみました。
1.プロジェクトの作成
【コマンド】
c:\project> tsc --init
【説明】
TypeScriptプロジェクトを作成します。
現在のディレクトリにコンパイル設定ファイル(tsconfig.json)が作成されます。
コンパイル設定ファイル(tsconfig.json)が配置されるディレクトリが、
TypeScriptプロジェクトのルートディレクトリとなります。
【実行結果】
c:\project\tsconfig.jsonが作成される。
c:\project ⇒TypeScriptプロジェクトのルートディレクトリ
c:\project\sub ⇒TypeScriptプロジェクトのサブディレクトリ
2.プロジェクトを指定してコンパイル
【コマンド】
c:\project> tsc -p d:\project
【説明】
このコマンドを実行すると、TypeScriptプロジェクト配下に存在するすべてのファイルをコンパイルします。
オプションには「-p」と「TypeScriptプロジェクトのルートディレクトリ(tsconfig.jsonが配置される)」を指定します。
【実行結果】
c:\project\tsconfig.jsonの設定でコンパイル
c:\project\app1.ts ⇒コンパイル対象
c:\project\sub\app2.ts ⇒コンパイル対象
##3.プロジェクトを指定してコンパイル(変更監視)
【コマンド】
c:\project> tsc -p d:\project -w
【説明】
「-w」を付けた場合、ファイルの変更を監視し自動コンパイルします。
【実行結果】
c:\project\tsconfing.jsonのコンパイル設定でコンパイル
c:\project\app1.ts ⇒ファイル変更の監視対象。変更があれば自動コンパイル。
c:\project\sub\app1.ts ⇒ファイル変更の監視対象。変更があれば自動コンパイル。
監視を終了するにはコマンドプロンプトを閉じるか、VSCodeで実行している場合は、
コマンドパレットから「タスク:実行中のタスクの終了」を選択します。