はじめに
この記事はモチベーションクラウドシリーズ Advent Calendar 16日目の記事です。
こんにちは、リンクアンドモチベーションにてインフラチームのメンバーとして日々奮闘している根岸です。
インフラエンジニア歴が半年にも満たない戦闘力0.1人前の自分ですが、この半年間モチベーション高く、多くのことを学び続けることが出来ました。その際に意識して取り組むことで、勉強のモチベーション向上や学びのスピード向上に繋がったことをいくつか紹介したいと思います。
この記事の狙い
インフラという領域は比較的学ぶ範囲も多く、仕事としては中長期的なものも多いため、新人エンジニアにとっては「短期的に成果を出しづらい」や「成長が目に見えづらい」という悩みを抱えることがあるかと思います。実際に自分自身も「成長はしているような気がするけど、目立った成果も少ないし、、、本当に成長しているのか、成長していても早いスピード出来ているのか」という思いを何度か経験しました。
今回の記事ではそのような悩みを解決する一助になるように、自分自身が実際に取り組んでよかったことを紹介し、読者に下記変化を起こすようなきっかけになったらと思っています。
※下記変化を必ず生み出せる!とまではいきませんが、ある一定効果はあると思います!
Before
- エンジニアとして成長しているかわからない状態
- 成果が見えにくく、成長していても意欲(モチベーション)が低下している状態
After
- エンジニアとして成長している実感が生まれる状態
- 成果も出すことができ、成長への意欲(モチベーション)が高まっている状態
取り組みの背景となる考え方
心理学のラダー効果をもとにリンクアンドモチベーションでは**「意義」「成果」「行動」**という3つの要素で目標を上手く設定し、仕事への関わり方をコントロールすることで、モチベーションのコントロールも出来るように取り組んでいます。
ラダー効果
ラダー効果とは視点の抽象度を引き上げて日々の業務の意義や成果を捉えることで、自身のモチベーションを高め、行動のクオリティをも向上させていくという手法です。
具体的に「レンガ積みの話」がよく例に出されますが、石を積み教会を造る仕事を意義、成果、行動それぞれの観点で考えると下記図のようになります。
このラダー効果を意識すると、日々の業務に注力してしまいモチベーションが下がってしまわないように、その業務がどういった「意義」があるのかを明確にしたり、意義は感じるものの日々の業務で不明確な部分が多くモチベーションが下がってしまわないように、日々どういった「行動」をすべきなのかを明確にしたりと、抽象的な意義から具体的な行動を上手く設定して、仕事へのモチベーションをコントロールすることが出来ます。
モチベーションが上がる進捗表の作成
上記のような考え方をもとに、エンジニアとしての成長の可視化と成果の明確化をできるような進捗表を作成しました。
※下記参考用の進捗表です
作成にあたり意識したことをいくつか紹介します
コツ1 〜目標を達成するための方法や手段を示せているか?〜
意義、成果、行動を設定することが重要であるといっても、即座に新人が設定するのは難しく感じてしまうので、自分自身は「誰に」「何を」「どのように」というフレームをもとに各種目標を設定しました。
- 意義:「誰に」「何を」「どのように」のうち「誰に」を明確にする
自分の仕事の影響範囲を明確にする - 成果:「誰に」「何を」「どのように」のうち「何を」を明確にする
「誰に」紐付いた具体的な成果を明確にする - 行動:「誰に」「何を」「どのように」のうち「どのように」を明確にする
成果と効率を同時実現する行動を明確にする
設定の流れの詳細は下記のようになります。
コツ2 〜目標に納期やスケジュールを示せているか?〜
やるべきことの明確化には必ず、時間軸を盛り込むことで、積み上げ式ではなく、ゴールからの逆算で業務を計画出来ている状態にしました。新人はチームに対して明確な成果を出すことが一定時間がかかることから、時間軸をしっかりと明確にすることで、行動を時間通りに行うこと(時間よりも早く終わらせること)をしっかりと自分自身も周囲も評価できるようにしています。
※作成した帳票の中では下記画像の部分にあたります。
- 見積と実績
開発を行うには当たり前ですが見積と実績を明記することで、積み上げ式ではなくゴールからの逆算で業務が出来ているかを明確にします。 - 〇〇さんだったら
新人のよくある勘違いとして、行動を時間通りに行えたことは一定評価に値すべきことではありますが、同時に自分自身が目指すべき未来とのギャップも認識することでどこまで成長しなければならないのかを明確にする必要があります。その際に自分が行なっていたのは自分の上司(あるいは同じ業務をしている上位者)であれば自分が行う業務はどのくらいの時間がかかるのかを明確にすることです。
まとめ
記事の冒頭でも触れましたが、エンジニアという職種は学ぶことが多い領域でもあり、新人の時代は成長が一定見えにくい傾向にあると思います。そのような課題を解決する上で、リンクアンドモチベーションが日々意識していることを適用してみました。実際に上記取り組みを行なってからは、自身の成長の度合いも自分自身で把握することができ、日々の業務に対してもモチベーション高く望むことが出来ました。
新人にとって目標設定や計画立ては非常に重要な業務になると感じていますので、是非、新人エンジニアの皆さまも実践いただければと思います。