37
37

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Gunosyではログ解析周りや推薦エンジンでMongoDBを使っています。
ちょっと前に勉強会でMongoDBのMapReduceでログ解析やってるよって話をしたところ、

  • MongoDBのMapReduceって遅くない?
  • データ量増えるとリソース相当使わない?

とのツッコミを頂きました。
指摘自体は正しいと思っていて、データ増えるとすぐ計算時間やサーバのリソース使用量が大変なことになります。

それを避けつつ、節約して運用するためにGunosyのログ解析周りではCapped Collectionを使ってます。

Capped Collectionって?

ご存知の方も多いと思いますが、念のため本家から引用すると、

Capped collections are fixed-size collections that support high-throughput operations that insert, retrieve, and delete documents based on insertion order.

要はサイズ固定で高速に使えるcollectionだと思っていただければ結構です。

長所

  • サイズ固定なので不用意にリソースを使用し過ぎることがない
  • 割と高速

短所

  • 後からcapサイズが変更しづらい。(できなくもないです)

Capped Collectionを利用する場合は以下のコマンドで確認できます。

// 新しくコレクションを作る場合
db.createCollection( "mycol", { capped: true, size: 100000 } )

// すでにコレクションが存在する場合
db.runCommand({"convertToCapped": "mycoll", size: 100000});

コレクションのstatsを見れば、cappedになっているか確認できます。

> db.mycol.stats()
{
	"ns" : "test.mycol",
	"count" : 0,
	"size" : 0,
	"storageSize" : 12288,
	"numExtents" : 1,
	"nindexes" : 1,
	"lastExtentSize" : 12288,
	"paddingFactor" : 1,
	"systemFlags" : 1,
	"userFlags" : 0,
	"totalIndexSize" : 8176,
	"indexSizes" : {
		"_id_" : 8176
	},
	"capped" : true,
	"max" : NumberLong("9223372036854775807"),
	"ok" : 1
}

どう使っているか

以下の2点に注意してログ解析部分に使っています。

  • 解析項目に合わせてログフォーマットを毎度用意している
  • 計測に必要なログの保存日数に合わせてCapサイズを決定している。

解析では生のアクセスログを殆ど使っていません。
ログ解析もサーバのコードも同じ人間が担当するので、解析項目に合わせて新しく必要最低限のデータのみ送信するロガーを適宜実装して、同時にログ集計用スクリプトも用意する形になっています。(このへんはFluentd使っている)

アクセスログだとどうしてもpathだとかリクエストのパラメタだとかが入ってしまうので、collectionサイズが肥大化してしまいますが、解析項目に対して本当に必要なデータのみMongoDBへ保存するとそれほど容量は使いません。

ちなみに生のアクセスログも一応MongoDBへCapかけて保存していますが、ほとんどはS3へ保存→Redshiftへ、という流れになってます。

この運用だと、解析自体もそれほど大きなリソースを使わず今のところ維持できています。

この運用の欠点

長期間のデータを後から解析したくなったときは、Collection内にそれほど長期のデータが保存できていないので、ここは社内だとRedShiftを利用しています。

まとめ

Capped Collectionをうまく使うとそれなりの規模でもリソースを節約しながら性能を維持してMongoDBを運用できますよという話。

37
37
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
37
37

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?