ビジネスのスピードが速くなっている現在、問題点・解決策も素早く・スマートに見出したいものです。
ビジュアルシンキングでは、図を使うことで問題点の把握・解決策の立案を容易にします。
また、図を使えば、多くの情報を理解しやすい形で伝えられます。
ビジュアルシンキングのプロセスを紹介します。
対象読者
- 問題点・解決策を素早く見つけたい方
- 問題点が漠然としていてはっきりしない方
- 他の方に説明しなければいけない方
プロセス
用語
6つのW
分析する基準軸
- 対象 - Who/What
- 量 - How much
- 空間位置 - Where
- 時間的位置 - When
- 影響・原因・効果 - How
- 推論・予測 - Why
SQVID
想像する以降の段階で使うフレームワーク
- 説明を受ける立場になって、ふさわしい組み合わせを考える
- 例
- 役員
- S : 簡潔
- Q : 量
- V : 構想
- I : 個性
- D : 変化
- プロジェクトマネージャー
- S : 技巧
- Q : 量
- V : 実現
- I : 比較
- D : 変化
- 役員
- 例
6-6ルール
6つのWと表現方法とを対応させる
-
対象
リストも絵(アイコン)を使ったほうが記憶に残りやすい- 対応する表現方法: ポートレート
-
量
数字の先にある物を見せる
全体像を見誤らないようにする- 対応する表現方法: グラフ
- 見せ方
- 実際の数字で見せる
- 相対的な量の比較で見せる
- 見せ方
- 対応する表現方法: グラフ
-
空間位置
- 対応する表現方法: マップ
- ベン図もマップの1種
-
時間的位置
- 対応する表現方法: 時系列表
- 例
- プロセスマップ
- ライフサイクル
- スイムレーン
- ガントチャート
-
影響・原因・効果
- 対応する表現方法: フローチャート
-
推論・予測
シンプルな絵で説明できる場合、重要なことが欠けているかもしれない
「とりあえず納得できる理由を提示する」段階で止まっているのかもしれない- 対応する表現方法: 多変数プロット
ビジュアルシンキング・コーデックス
※ グレー地の部分は作図できない組み合わせである
注意点
ビジュアルシンキング・コーデックスで絞り込めるのは、あくまで表現方法です。
図そのものの指定ではありません。
一言に「ポートレート」・「グラフ」などといっても様々な図があります。
- 平面図
- 正面図
- 棒グラフ
- 折れ線グラフ
- レーダーチャート
等
4つのプロセス
今直面している問題は絵で解決できる
絵が使える場面では絵を使おう
プロセスのサイクル
見る
どんな事が書かれているか知る。
「見る」4ステップ
- 全て収集する
- 全て並べる
- これまで見えてこなかったつながりを明らかにする
- どこに展開する?
- 6つのWから座標系を決める
- 情報を取捨選択する
- これは無自覚・反射的に行われる
逆に、作成する図に取り入れれば効果的である- 要素間の近さ - 無意識にグルーピングされる
- 色
- 大きさ
- 向き
- 方向
- 形 - 判別はやや苦手
- 陰影 - 敏感
- これは無自覚・反射的に行われる
視る
パターンを理解し、重要なものを取捨選択することで情報を絞っていく。
想像する
パターンの意味を想像する。
見せる
自身の洞察を披露する。
見せる3ステップ
- 正しいフレームワークを見つける
- 6-6ルール、ビジュアルシンキング・コーデックスを使い見つける
- そのフレームワークを使って絵を作る
- 絵を描くのはこのステップのみである
- ビジュアルシンキング・コーデックスに従い絵を作る
- 問題点はクリアになっているか?
解決策は示されているか?
終わりに
ビジュアルシンキングの各プロセスを見ていきました。
ビジュアルシンキングを使うと、素早く問題点の把握・解決策の立案が可能です。
ビジュアルシンキングを活用し、問題解決のサイクルを早めていきましょう。