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1. Pythonで学ぶ統計学 1-1. 基本統計量(Pandas)

Last updated at Posted at 2020-06-09

統計学には、さまざまな用語が使われます。
平均や偏差値など、ごく身近なものから、普段あまり馴染みのないものまで多々ありますが、
まずはじめに、基本的な用語について、その意味を正しく理解するところから始めたいと思います。
(原則として Google Colaboratory 上でコードの記述や結果の確認をおこないます)

####⑴ 数値計算に使うライブラリをインポートする

import numpy as np
import pandas as pd

####⑵ データセットを読み込む

df = pd.read_csv("https://raw.githubusercontent.com/karaage0703/machine-learning-study/master/data/karaage_data.csv")

pandasのread_csv関数を使って("ファイル名")で指定したcsvファイルを読み込み、変数dfに格納しています。

####⑶ データの中身を確認する

df.head()

head関数によって変数dfに格納されたデータの先頭5行分だけが表示されます。
001_001_001.PNG

xとyという2つの変量からなるデータであることがわかります。

####⑷ 基本統計量を算出する

df.describe()

pandasのdescribe関数によって基本統計量の一覧表が取得されます。
001_001_002.PNG

さて、統計量という用語ですが、データを集計した値のことをそう呼びます。
統計量を見ることによって、標本の特徴を知ることができます。
基本統計量として示された8つの統計量、それぞれの用語の意味を確認しておきます。

統計量 変量x 変量y 用語の意味
count 標本数 6 6 n=6すなわち全部で6行分のデータが入っている
mean 平均値 14.33 3.33 いわゆる代表値(標本を代表する値)として使われる
std 標準偏差 16.01 1.51 standard deviationの略で、データがどの程度ばらついているかを表す統計量の一つ
min 最小値 1.00 2.00 その変量の中で最も小さい値
25% 第1四分位数 2.75 2.25 データを小さい順に並び替えたとき、データ個数を小さい方から数えて4分の1番目にあたる値
50% 第2四分位数 7.50 3.00 データを小さい順に並び替えたとき、データ個数を小さい方から数えて4分の2番目にあたる値
75% 第3四分位数 23.50 3.75 データを小さい順に並び替えたとき、データ個数を小さい方から数えて4分の3番目にあたる値
max 最大値 40.00 6.00 その変量の中で最も大きい値

####⑸ 基本統計量を個別に算出する
まず、平均を計算してみます。

df.describe().loc['mean']

001_001_003.PNG

つづけて標準偏差、第1四分位数を、loc['xxx']にその統計量を指定して計算します。

df.describe().loc['std']

001_001_004.PNG

df.describe().loc['25%']

001_001_005.PNG


以上、Pandasを用いて、基本的な統計量を見てきました。
次いで、今度はNumpyをつかって各種統計量を計算してみて、その統計量の大もとの計算方法や特徴について考察します。

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