Pythonは、金融業界でも利用されています。書籍も何冊か見つけられると思います。
本記事では、Pythonの基礎的な計算記号を使って、金融計算をどのように行うか、具体的な例を交えて解説していきます。
この記事で得られること
- +, -, *, /などの計算に利用する演算子の使い方がわかる。
- お金のシュミレーションに関心の持てるかも
- コードがシンプルにしてあるので、取り入れやすい。
なぜ、この内容の記事なのか
シンプルに書いてあるので、すぐに行動に移しやすいのではと意図しています。
少しでも、お金を増やすことに関心持ってもらえるかも思っています。
print関数と計算記号の基本
Pythonで計算結果を表示する際に最もよく利用されるのがprint()関数です。この関数に計算式を渡すことで、その結果をコンソールに出力することができます。
Pythonで利用できる主な計算記号は以下の通りです。
- +: 足し算
- -: 引き算
- *: 掛け算
- ***: べき乗
- /: 真の除算(小数点以下を含む)
- //: 整数除算(小数点以下を切り捨てる)
- %: 余り
金融計算の例
1. 株価の計算
current_price = 1000 # 現物株価
dividend = 10 # 1株当たりの配当金
growth_rate = 0.05 # 成長率
next_year_price = current_price * (1 + growth_rate) + dividend
print("1年後の株価:", next_year_price)
1年後の株価: 1060.0
2. 債券の利息計算
##初期値
principal = 10000 # 元本
interest_rate = 0.03 # 利率
years = 5 # 年数
simple_interest = principal * interest_rate * years
print("単利:", simple_interest)
単利: 1500.0
compound_interest = principal * (1 + interest_rate) ** years - principal
print("複利:", compound_interest)
複利: 1592.7407430000003
債権のシュミレーションはこちらでできます。
MUFG 既発外国債券シミュレーション
※既発外国債券とは、すでに発行されている外国の債権ですが。
例えば、アメリカ国債など
他の既発外国債券は、以下のようなサイトで確認できます。
3. ポートフォリオのリターン計算
#初期値
stock_return = 0.1 # 株式のリターン
bond_return = 0.05 # 債券のリターン
weight_stock = 0.7 # 株式のウェイト
weight_bond = 0.3 # 債券のウェイト
portfolio_return = weight_stock * stock_return + weight_bond * bond_return
print("ポートフォリオのリターン:", portfolio_return)
ポートフォリオのリターン: 0.08499999999999999
変数の定義について:
stock_return: 株式の期待リターン
bond_return: 債券の期待リターン
weight_stock: ポートフォリオ全体における株式の割合
weight_bond: ポートフォリオ全体における債券の割合
ポートフォリオのリターン計算:
portfolio_return: 各資産のリターンに、その資産のウェイトを掛けて合計することで、
ポートフォリオ全体の期待リターンを計算しています。これは、ポートフォリオ全体の期待収益率を表します。
整数と小数の利用
上の例では、株価や配当金は整数、成長率や利率は小数で表現されています。
number_of_shares = 100
price_per_share = 123.5
total_cost = number_of_shares * price_per_share
print("総額:", total_cost)
総額: 12350.0
まとめ
Pythonのシンプルな計算記号を用いることで、金融計算を効率的に行うことができます。
本記事では、株価、債券、ポートフォリオの計算を例に挙げました。
さらに学びたい方へ
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SciPy: 科学技術計算ライブラリ
これらのライブラリを活用することで、より高度な金融分析を行うことができます。
金融データの取得: 金融データは、Yahoo FinanceやGoogle FinanceなどのAPIを利用して取得することができます。