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Chrome Developer Toolsの説明

Last updated at Posted at 2015-11-05

ChromeのDeveloper Toolsの説明です

投稿時のバージョンは「45.0.2454.101 m」です

表示方法

Windows:F12 or Ctrl+Shift+I
Mac:Command+Option+I

または、右クリックして「要素を検証」を選択

画面の説明

Developer Tools.png

①虫眼鏡。要素をマウスで選択できる
②デバイスモード。UserAgentの偽装、スマホのエミュレーション、ネットワークのエミュレーションが可能
③パネル。各機能の切り替え
④ドロワーの表示切り替え。Developer Toolsの下部にConsole、Search、Emulation、Renderingのウィンドウを表示・非表示
 Escキーでも切り替え可能
⑤設定ダイアログ
⑥Developer Toolsの表示位置切り替え
Undock into separate window.png:セパレート
Dock to right.png:ブラウザの右側
Dock to bottom.png:ブラウザの下側

各機能の説明

設定ダイアログ

General

Disable cache (while DevTools is open)
 Developer Toolsを開いてる時はキャッシュ無効

Disable JavaScript
 JavaScriptを無効

Appearance

Don't show Chrome Data Saver warning
 Chromeのデータセーバーを利用している時の警告表示を表示しないようにする?
 警告表示を確認できてないので、動作未確認

Split panels vertically when docked to right
 Developer Toolsを右側表示している場合、縦に分割するかしないか

Enable Ctrl + 1-9 shortcut to switch panels
 Ctrl+[1-9]にパネル切り替えのショートカットを割り当てるか

Don't show emulation warnings
 デバイスモードを有効にした時の警告を非表示

Disable paused state overlay
 ブレイク時に表示される「Paused in debugger」(黄色の四角のやつ)を非表示

Elements

Color format
 As authored:記述されたものに合わせる
 HEX:16進数
 RGB:rgb関数
 HSL:hsl関数。色相(H)、彩度(S)、明度(L)

Show user agent shadow DOM
 Shadow DOMを表示するかどうか

Word Wrap
 折り返して表示するかどうか

Show rulers
 ルーラーを表示するかどうか

Highlight DOM updates
 DOMの更新があった時にハイライト表示するかどうか

Sources

Search in content scripts
 拡張機能のJavaScript内も検索するかどうか
 
Detect indentation
 チェックを外すと「Default indentation」で指定したものでインデントする
 チェックした時の挙動がよくわからない

Autocompletion
 自動補完を有効にする

Bracket matching
 括弧、クォーテーションを自動入力する

Display variable values inline while debugging
 デバッグ中に変数の内容をインラインで表示するかどうか

Enable CSS source maps
 デバッグ時にコンパイル後のCSSファイルではなく、Sassなどのファイルの場所を表示するようにする

Auto-reload generated CSS
 CSSで作成されたら自動で再読み込み(するはずだが、自分の環境だとならない・・)

Enable JavaScript source maps
 デバッグ時にコンパイル後のJavaScriptファイルではなく、TypeScriptなどのファイルの場所を表示するようにする

Manage framework blackboxing
 デバッグしてる時にライブラリなどの中に入らないようにすることができる
 ソースを右クリックしてBlackbox scriptを選んでも一緒

Network

Color-code resource types
 リソースの種類ごとに色を変更する

Profiler

Hide chrome frame in Layers view
 TimelineパネルのLayersタブでChromeのウィンドウのレイヤを非表示にする
↓一番手前にあるChromeウィンドウのレイヤ
Setting_HideChromeFrameInLayersView.png

Show advanced heap snapshot properties
 HEAP SNAPSHOTSのビューの切り替えに「Dominators」が出てくるはずだが、今は出てこない・・?

Record heap allocation stack traces
 ビューの切り替えに「Allocation」の項目が出るようになり
 どこでメモリが使われたか追えるようになる
Setting_Record heap allocation stack traces.png

High resolution CPU profiling
 0.1ms単位での高精度な分析が可能になる
 本当に高精度な分析が必要な場合のみ、オンにした方がいいらしい(余計なオーバーヘッドがかかるようなので)
 http://www.html5rocks.com/en/tutorials/developertools/novdigest/?redirect_from_locale=ja#toc-highresprof

Console

Hide network messages
 ネットワーク関連のメッセージ(例えば、404とか500とか)を表示しない

Log XMLHttpRequests
 XMLHttpRequest関連のログを表示する

Preserve log upon navigation
 ページ遷移をしてもログを保持する

Show timestamps
 タイムスタンプを表示

Devices

デバイスモード時に設定できるデバイスを選択したり追加したりできる

Workspace

CSS、JavaScriptを編集してそのままローカルに保存できる
詳しい使い方はChrome Developer Toolsの便利機能

Shortcuts

ショートカット一覧

Elementsパネル

DOMエレメントツリー上の操作

要素を右クリックすると↓このようなメニューが表示されます
Elements_右クリック.png

Add attribute
 属性を追加

Edit attribute
 属性を編集

Force element state
 要素の状態を強制的に変更する
 
 :active アクティブ
 :hover マウスオーバー
 :focus フォーカスがあたった状態
 :visited 訪問済み

Edit as HTML
 HTMLとして編集する

Edit text(テキスト上で右クリックした時に表示される)
 テキストを編集

Copy CSS path
 その要素を選択するCSSセレクタをクリップボードに保存

Copy XPath
 XPathをクリップボードに保存
 XPathとは、木構造中のノードを指し示す表現のこと

Scroll into view
 選択した要素が表示範囲に入るまでページをスクロールする

Break on...
 Subtree modifications:子要素に変化(追加、削除、移動など)があった時にブレイクする
 Attributes modifications:要素の属性が変化した時にブレイクする
 Node removal:要素が削除された時にブレイクする

情報ウィンドウ?(呼び方不明)

Styles

スタイルの確認と編集
Elements_Styles.png

①New Style Rule
 新しいスタイルのルールを追加する

②Toggle Element State
 「Force element state」と一緒

③Animations Controls
 CSSアニメーションの再生速度を変更したり、ストップさせることができる

Event Listeners

要素に関連付けられたイベントリスナーを確認できる

Ancestorsにチェックが入ってるとその要素と親(先祖)要素?のイベントリスナーを確認できる
            入ってないとその要素のみ

DOM Breakpoints

「Break on...」を設定した要素の一覧

Properties

JavaScriptからアクセスできる要素やオブジェクトのプロパティを確認できる

Networkパネル

ページのリクエストをしてからの通信内容の一覧
Network.png

①Record/Stopボタン。Recordボタンを押すと記録が開始され、もう一度押すと記録を停止する
②記録したレコードをクリアする
③Capture screenshots。有効にした状態でリロードすると、連続キャプチャが行われる
④フィルター。リソースの種類によってフィルターをかけられる
⑤ビューの切り替え
⑥チェックを入れるとページ遷移しても前回の情報を保持したまま記録する
⑦キャッシュ無効
⑧通信速度の制限
⑨dataURIのリクエストを非表示にできる

下部にあるステータスバーの説明
・DOMContentLoaded、Load:ロードにかかる詳細時間
・requests:ページが行っているHTTPリクエストの数
・transferred:ペイロードサイズの合計(ペイロードとはヘッダなどを除いたリソースそのものの大きさ)

Timelineのところに赤と青の線があります
・赤:DOMContentLoadedイベントが発火
・後:Loadイベントが発火

赤と青の間隔が長い場合、サブリソースが多い、スクリプト処理が介入しているということになります

Sourcesパネル

Sources.png

コード整形

コード整形ボタン({})をクリックすると難読化されてるソースが見やすくなる

サイドバーの説明

Sourcesタブ

 ページで使われているソース(CSS、JavaScript)の一覧

Content Scriptsタブ

 ブラウザ全体で読み込まれている全スクリプト(拡張機能、ユーザースクリプト)の一覧
 ページで使われているソースと同じようにブレイクポイントも設定できる

Snippetsタブ

 デバッグに役立つコードスニペットを保存しておける
 ブラウザ側で保存してくれてるみたいで、リロードしてもなくならないし、どのページでも使える

情報ウィンドウ?(呼び方不明)

Threads
 Service Workerを使用している場合に表示される

Call Stack
 ブレイク時の処理の呼び出し階層を確認できる

 スタックを右クリック
  Restart frame   実行済みの呼び出し元を再度呼び出すことができる
  Copy stack trace スタックトレースの内容をコピー
  Blackbox script 指定のスクリプトをブラックボックス化

Breakpoints
 JavaScript内で設定されているブレイクポイントの一覧

DOM Breakpoints
 「Break on...」を設定した要素の一覧

XHR Breakpoints
 XMLHttpRequest呼び出しをドメイン単位でブレイクできる
 「+」をクリックすると入力欄が表示されるので、そこにドメインを設定する

Event Listener Breakpoints
 イベント単位でブレークを設定できる

Event Listeners
 どのイベントがどういう条件で出てくるのかよくわからない・・・

Scopeタブ
ブレイク時の変数スコープを表示
Local、Closure、Globalの3つが表示される

var global = 'foo';
(function bar() {
    var closure = 'baz';
    function oof() {
        console.log(closure);
        var local = 'rab';
    } // ①
    oof();
})();

 ①の部分でブレイクさせると
 Sources_Scope.png
 こんな感じで表示される

Watchタブ
 追跡したい変数を登録しておくとブレイク時に値が確認できる
 変数以外にも関数を設定しておくと戻り値等も確認できる

var num1 = 1;
var num2 = 2;
function add(a, b) {
    return a + b;
}
console.log(add(num1, num2)); // ①

 こういうコードがあって、Watchにnum1、num2、add(num1, num2)を登録して①の部分でブレイクすると
 Sources_Watch.png
 こんな感じで値が確認できる

ブレイクポイント

ソースビューの行番号をクリックするとブレイクポイントを設定できる

普通のブレイクポイント

Developer ToolsのSourcesパネルのソースビューの行番号をクリックするとブレイクポイントを設定できる

条件付きブレイクポイント

行番号で右クリックし、「Add conditional breakpoint」を選択すると条件付きブレイクポイントを設定できる
「,」(カンマ)区切りで複数の条件を設定することもできる

Sources_ConditionalBreakpoint1.png

オレンジ色のブレイクポイントが設定され、実行すると条件が合えばブレイクする
Sources_ConditionalBreakpoint2.png

エラーが発生した場合にブレイク

Sources_Exception.png

赤枠で囲んだ部分をクリックするとエラーが発生した時に、ブレイクする

Pause On Caught Exceptionsのチェックの違い
上記を設定すると「Pause On Caught Exceptions」というチェックボックスが表示されます

var onTryCactch = function() {
    try {
        a.b();
    } catch(e) {
        console.log(e);
    }
};

var onFail = function() {
    throw 0;
};

onTryCactch();
onFail();

チェックが入っていない場合
 throw 0でのみブレイクする

チェックが入っている場合
 throw 0、a.b()の両方でブレイクする

Timelineパネル

ブラウザで起こった各種処理を時系列に記録しボトルネックがないか調査できる
Timelineパネル.png

①Record/Stopボタン。Recordボタンを押すと記録が開始され、もう一度押すと記録を停止する
②記録したレコードをクリアする
③フィルター。イベント名、処理時間、イベントの種類によってフィルターをかけられる
④ガベージコレクタを実行
⑤表示モードの切替
⑥実行スタックをより詳細にプロファイリングされたイベントとして記録
 実行時にオーバーヘッドが発生するので、通常よりも処理が低速化する
⑦メモリ使用量。JavaScriptのメモリ使用量、Documentの数、要素の数、リスナーの数が表示される。
⑧チェックを入れると描画に関する情報が記録される
⑨チェックを入れるとフレームごとのスクリーンショットが記録される

詳しい使い方はChrome Developer Toolsでパフォーマンス計測・改善

Profilesパネル

CPUやメモリの情報を収集できる
Profilesパネル.png

Collect JavaScript CPU Profile
 JavaScriptコードの関数が使用しているCPU利用率を収集
 console.profile('プロファイル名')、console.profileEnd()でも同じことができる
  
Take Heap Snapshot
 JavaScriptコードとDOMノードが使用しているヒープメモリのスナップショットを採取
 
Record Heap Allocations
 確保したヒープを時間軸で記録

調べたい項目をチェックし、計測ボタンを押すと情報が収集され
左側に収集した情報の一覧が表示される

詳しい使い方はChrome Developer Toolsでパフォーマンス計測・改善

Resourcesパネル

ページを構成しているファイルやデータを確認できる
Resourceパネル.png

Auditsパネル

Webページの簡易診断が行える
Audits.png

Network Utilization
 ネットワーク使用状況
 
Web Page Performance
 ウェブページパフォーマンス
 
Audit Present State
 現在の状態で診断
 
Reload Page and Audit on Load
 ページをリロードして診断

ドロワー

Console.png
Escキーか右上のメニュー内にある「Show console」を選択すると表示される

Consoleタブ

Consoleパネルと同一のもの

こんなことができる
・ログ表示
・JavaScriptのコードを実行して結果を確認する
・オブジェクトの状態を確認する
・Chromeに実装されているAPIを確認する

①ログをクリア
 clear()と入力して実行しても同様

②フィルタリング
 クリックすると④のようなフィルタリングメニューが表示される
 「Hide network messages」にチェックを入れると404エラーやXMLHttpRequestのログを非表示にできる

③ログの保持
 ページ遷移をしてもログを保持する
 ページ遷移してもログを保持するということは、メモリに保持したままになるのでブラウザの使用メモリ量も増えるので注意

Command Line API
・\$_ or \$0
 Elementsパネルで最後に選択した要素

・\$1、\$2、\$3、\$4
 Elementsパネルで1つ~4つ前に選択した要素

・\$(セレクターの文字列)
 document.querySelectorのエイリアス(jQueryではないので注意)

・\$$(セレクターの文字列)
 document.querySelectorAllのエイリアス(jQueryではないので注意)

・inspect(要素)
 引数に渡した要素をElementsパネルで選択した状態にする

Consoleに表示された要素を右クリックすると、Elementsパネルで右クリックした時と同じ操作ができる
「Reveral in Elements Panel」を選択すると、inspectと同様

Console API、Command Line APIは他にもいろいろあります
https://developer.chrome.com/devtools/docs/console-api
https://developer.chrome.com/devtools/docs/commandline-api

Emulationタブ

モバイルデバイスのエミュレーションが行える
・デバイスの選択
・通信速度の制限
・Geolocation API(緯度経度情報)
・デバイスの傾きとイベント
・タッチイベント
など

Renderingタブ

Enable paint flashing
 ペイント処理が発生した箇所がハイライトされる

Show layer borders
 レンダリングレイヤをオレンジと水色の線で可視化する
 オレンジ色のレイヤはGPUアクセラレーションの対象になっているレイヤ

Show FPS meter
 現在のFPSを表示する

Show scrolling perf issues
 スクロールパフォーマンスを阻害する潜在的要因を検知して表示する

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