はじめに
私が普段使っている、PC
のローカルストレージが一杯になってしまいました。(スクリーンショットは不要なアプリや、コンテナのイメージファイル、ダウンロードやごみ箱のファイル、などを削除した後でこの状態です。)
写真や動画で容量が一杯なら外部ディスクという選択肢もありましたが、開発に必要なアプリケーションやライブラリで一杯になっていると思われます。それでいて新しい PC を買いたくありません。これ以上ローカルに開発ツール等をインストールすることもできないので、仕方ないですがこれからは際にローカル開発ではなく GitHub Codespaces
を使ったリモートでのコンテナ開発に慣れていこう、と思い立ったのがこの記事を書いたきっかけになります。本記事では、GitHub Codespaces
と Visual Studio Code
を使ったリモートでの開発環境構築をするための手順をまとめました。
GitHub Codespaces とは
GitHub Codespaces
は、GitHub
が提供するクラウドベースの開発環境サービスです。Web
ブラウザや Visual Studio Code
からアクセス可能で、コードの編集、ビルド、デバッグが可能です。Visual Studio Code
の拡張機能の利用や、リモートからのコーディングも可能で、GitHub
の連携により、シームレスな開発ができます。
GitHub Codespaces 拡張機能をインストール
Visual Studio Code
から、以下の拡張機能をインストールしてください。
Visual Studio Code で GitHub にログインする
Visual Studio Code
のアクティビティバーでリモートエクスプローラーのアイコンを押した後、「REMOTE EXPLORER」で「GitHub Codespaces」を選択し、「Sign in to GitHub」を押してください。
Organization
に所属している場合は、以下のような画面が表示されるので「Authorize」を押します。
GitHub for VS Code
が追加の権限を求めてくるので、「Authorize Visual-Studio-Code」を押します。
GitHub
への認証が求められるので、「Use GitHub Mobile」を押します。スマホを使った認証の代わりに、「Use your authenticator app」や「Use your password」でも可能です。
認証が無事終わると、Visual Studio Code にリダイレクトされます。
Visual Studio Code で GitHub Codespaces を作成する
「Create Codespace」のボタンが表示されます。
「Create Codespace」のボタンを押すと、プライベートリポジトリを含めて、自分のリポジトリ一覧が表示されます。試しに、任意のリポジトリを選択します。
GitHub Codespace
のインスタンスのスペックが表示されるので、任意のスペックを選択します。
その後、GitHub Codespace
を Visual Studio Code
で作成することができました。
Visual Studio Code で GitHub Codespaces を開く
GitHub Codespaces
から接続を切った状態で、リモートエクスプローラーのアイコンを押して画面を表示します。「GITHUB CODESPACES」から先ほど作成した GitHub Codespaces
を右クリックで選択して、「Connect to Codespace」を選択すると、GitHub Codespaces
を開くことができます。
新規 GitHub Codespaces 用の GitHub リポジトリを作成する
リモートでのコンテナ開発環境を構築するため、新規リポジトリを作成します。
「Repository name」に任意のリポジトリ名を入力したあと、「Create repository」のボタンを押します。
この画面が表示されれば、GitHub
でリポジトリを作成できました。この状態だとリポジトリの中身は空になっているので、.devcontainer.json
をインポートするために「Import code」を押します。
「Your old repository's cloe URL」に https://github.com/yus04/devcontainer-template.git
を入力して、「Bigin import」を押します。
リポジトリを確認すると、.devcontainer
ができていることを確認できました。
新規 GitHub Codespaces を作成する
GitHub
リポジトリを作成できたので、ここでようやく GitHub Codespaces
を作成することができます。Visual Studio Code
で「Create Codespace」を押して、先ほど作成したリポジトリを選択します。その後、任意のブランチとインスタンスのスペックを選択します。
GitHub Codespaces
の作成に少し時間がかかるので、5 分程待機します。
待機しているとと、GitHub Codespaces
のセットアップが完了します。念のため GitHub Copilot
、 GitHub Copilot Chat
、 Azure CLI
、 Azure Developer CLI
など .devcontainer
で定義されているツールが入っているかを確認すると、正しくインストールされていることを確認できました。これにて無事、開発環境構築を終えられました。
おわりに
本記事では、GitHub Codespaces
を使ったリモートでの開発環境の手順を紹介しました。GitHub Codespaces
の拡張機能のインストールから、リポジトリの作成、開発環境用の .devcontainer
の作成など、最初は色々と準備に時間がかかると思いますが、一度セットアップしてしまうと、2 回目以降の環境構築は楽にできると思います。今後の開発では GitHub Codespaces
を使っていくことで、開発をするときにローカルストレージが足りない問題を解決できるといいなと思います。