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Day 17

Googleスプレッドシートでウェブサイトの情報を管理する

Last updated at Posted at 2019-12-16

#概要
ブログをつくる場合はWordPressといったCMSを使用するのが一般的です。
ただ、サイトによっては、大掛かりな管理は必要ないけど、のせる情報をハードコーディングしたくない場合があるかと思います。そんな時に使えるGoogleスプレッドシートで情報を管理する方法を紹介します。
今回はnode.jsを使用してGoogleスプレッドシート(Google Sheets API)からデータを取得するため、「google-spreadsheet」というnode.jsのパッケージを使用しています。

#設定する
こちらの方法に沿って設定を行います。(Googleのアカウントを持っている前提で進めます)
https://www.npmjs.com/package/google-spreadsheet#service-account-recommended-method

1. Google APIsでプロジェクトをつくる

https://console.developers.google.com/cloud-resource-manager
新しくプロジェクトを作成します。
アートボード 6.png
名前は適当に。
アートボード 7.png
追加されたら、左上のアイコンからプロジェクトの画面に移動します。
アートボード 8.png

2. プロジェクトにAPIを追加する

左のメニューからライブラリを選びます。
アートボード 9.png
検索メニューからGoogle Sheets APIを検索し、「有効にする」を選択します。
アートボード 11.png

3. サービスアカウントを作成し、秘密鍵ファイル(json)をつくる

Google Sheets API画面の左メニューから認証情報を選び、サービスアカウントを作成します。
アートボード 13.png
適当な名前でサービスアカウントをつくります。
アートボード 14.png
役割は「オーナー」を選択します。
アートボード 15.png
完了する前に「キーを作成」します。
アートボード 16.png
「JSON」を選択し、作成します。
アートボード 17.png
ダウンロードされた秘密鍵のJSONは大切に保存してください。
アートボード 18.png

4. Googleスプレッドシートの共有設定に追加する

秘密鍵ファイル内にあるclient_emailをGoogleスプレッドシートの共有先に設定します。
アートボード 19.png
アートボード 20.png

#実装する
今回は、Googleスプレッドシートから取得した情報をjsonファイルとして書き出します。

1. 必要なパッケージをインストールする

node.jsはv11.13.0を使用します。

mkdir google-sheets-api-sample
cd google-sheets-api-sample/
npm init -y
npm install google-spreadsheet async

2. コードを書く

今回、スプレッドシートの1行目をオブジェクトのkeyとして取得し、2行目以降をvalueに入れてオブジェクトにしました。
セルの情報をどう扱い、どのようなjsonを書き出すかは、workingWithCellsの中で設計しています。

sample.js
const GoogleSpreadsheet = require('google-spreadsheet');
const async = require('async');
const fs = require('fs');

const doc = new GoogleSpreadsheet('<spreadsheet key>');  //スプレッドシートのURLから/d/の後の文字列を取得
let sheet;

async.series([
  function setAuth(step) {
    const creds = require('./google-generated-creds.json');  //秘密鍵のjsonの場所を指定
    doc.useServiceAccountAuth(creds, step);
  },
  function getInfoAndWorksheets(step) {
    doc.getInfo(function(err, info) {
      sheet = info.worksheets[0];
      step();
    });
  },
  function workingWithCells(step) {
    let key_list = [];
    let output = [];
    //1-3行目、1-4列目までを取得
    const max_col = 3;
    sheet.getCells({
      'min-row': 1,
      'max-row': 4,
      'min-col': 1,
      'max-col': max_col,
      'return-empty': true
    }, function(err, cells) {
      //1行目からkeyを取得 
      for (let i=0; i<max_col; i++) {
        key_list[i] = cells[i].value;
      }
      //2行目以降をオブジェクト化
      for (let j=1; j<cells.length / max_col; j++) {
        let col_data = {};
        for (let k=0; k<max_col; k++) {
          col_data[key_list[k]] = cells[max_col * j + k].value;
        }
        output.push(col_data);
      }
      //json書き出し
      fs.writeFileSync('./data.json', JSON.stringify(output));
    });
  },
], function(err) {
  if (err) {
    console.log('Error: ' + err);
  }
});

3. 実行する

node sample.js

これでdata.jsonが生成されます。

まとめ

この技術を使用して、魚の漢字を覚えるサイトを作成しました。
漢字のデータをGoogleスプレッドシートで管理しています。
https://kanji-of-fish.com/

今回、googleスプレッドシートからデータを読み込み、jsonファイルを作成する方法を紹介しましたが、Google Sheets APIを使用すれば、シートに情報を書き込むことや、新しくシートを作成することも可能です。「サイトで使用するデータを外部で管理したい」といった要望がありましたら、使用してみてください。

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