始めに
この記事は mediba アドベントカレンダー 13 日目の記事です。
新卒入社 から早 3 年目ですが、技術ブログを書くのはプライベート含めて初めてです。🥺
所属プロダクトの軽い性能試験で k6 を使用してみたので、少しだけアドベントカレンダーの記事にしてみます。
k6 とは
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Github: https://github.com/grafana/k6
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公式ドキュメント: https://k6.io/docs/
k6 は JavaSctipt でシナリオを作成できる 負荷試験ツールです。
ツール自体は Go で作られています。JS でシナリオを作れて Go 製なんですとなると「使いたい!」と思う WEB 界隈の人は多いのではないのでしょうか。
インストール
Mac の方は brew でインストール出来ますね。
$ brew install k6
$ k6 version
k6 v0.34.1 ((devel), go1.17, darwin/arm64)
実行用コンテナも用意されています。
$ docker pull loadimpact/k6
コマンド
コマンドを見ていきましょう。
用意したシナリオの JS ファイルを run コマンドに渡すだけです。
$ k6 run test_scenario.js
手っ取り早く使えそうなオプションはこの辺りでしょうか。
オプション | 詳細 |
---|---|
--vus | 同時接続数 |
--duration | 実行時間 |
--out csv = *.csv | CSV レポートファイル |
アウトプット形式については 公式ドキュメント に記載されています。
色々なアウトプット形式に対応しているとのことなので、弊社で最近取り入れている NewRelic にメトリクスを送信してみましょう。
NewRelic 統合
ローカルに立てたスタブサーバーにGETするだけのシナリオです。
公式ドキュメントにサンプルも豊富に用意されてますね。
サンプルが充実してるツールは大好きです ❤️
[test_scenario.js]
import http from 'k6/http';
export default function () {
const params = {
headers: {
'Cache-Control': 'no-cache',
}
};
http.get('http://localhost:8080/v1/status', params);
}
公式ドキュメント通りにローカルに NewRelic エージェントコンテナをバックグラウンドで起動させておきます。アカウントIDとAPIキーは自前のモノに置き換えます。
$ docker run \
-d --restart unless-stopped \
--name newrelic-statsd \
-h $(hostname) \
-e NR_ACCOUNT_ID=<NR-ACCOUNT-ID> \
-e NR_API_KEY="<NR-INSERT-API-KEY>" \
-p 8125:8125/udp \
newrelic/nri-statsd:latest
$ docker ps | grep newrelic
0c184418ed9e newrelic/nri-statsd:latest "/nri-statsd.sh" 7 minutes ago Up 7 minutes 0.0.0.0:8125->8125/udp, :::8125->8125/udp newrelic-statsd
この状態でシナリオを動かしてみます。
$ K6_STATSD_ENABLE_TAGS=true k6 run -u 10 -d 1m --out statsd test_scenario.js
シナリオは終わるとこんな感じで出てくれます。
ただ標準出力だとやはり時系列でのデータ変化は見にくいですね。。😡
/\ |‾‾| /‾‾/ /‾‾/
/\ / \ | |/ / / /
/ \/ \ | ( / ‾‾\
/ \ | |\ \ | (‾) |
/ __________ \ |__| \__\ \_____/ .io
execution: local
script: test_scenario.js
output: statsd (localhost:8125)
scenarios: (100.00%) 1 scenario, 10 max VUs, 1m30s max duration (incl. graceful stop):
* default: 10 looping VUs for 1m0s (gracefulStop: 30s)
running (1m00.0s), 00/10 VUs, 258811 complete and 0 interrupted iterations
default ✓ [======================================] 10 VUs 1m0s
data_received..................: 37 MB 621 kB/s
data_sent......................: 30 MB 492 kB/s
http_req_blocked...............: avg=684ns min=0s med=1µs max=7.84ms p(90)=1µs p(95)=1µs
http_req_connecting............: avg=13ns min=0s med=0s max=372µs p(90)=0s p(95)=0s
http_req_duration..............: avg=2.29ms min=264µs med=1.61ms max=64.75ms p(90)=4.23ms p(95)=5.86ms
{ expected_response:true }...: avg=2.29ms min=264µs med=1.61ms max=64.75ms p(90)=4.23ms p(95)=5.86ms
http_req_failed................: 0.00% ✓ 0 ✗ 258811
http_req_receiving.............: avg=9.85µs min=3µs med=7µs max=2.03ms p(90)=14µs p(95)=25µs
http_req_sending...............: avg=3.13µs min=1µs med=2µs max=1.37ms p(90)=4µs p(95)=7µs
http_req_tls_handshaking.......: avg=0s min=0s med=0s max=0s p(90)=0s p(95)=0s
http_req_waiting...............: avg=2.28ms min=253µs med=1.6ms max=64.73ms p(90)=4.21ms p(95)=5.84ms
http_reqs......................: 258811 4312.80491/s
iteration_duration.............: avg=2.31ms min=281.58µs med=1.63ms max=64.77ms p(90)=4.26ms p(95)=5.89ms
iterations.....................: 258811 4312.80491/s
vus............................: 10 min=10 max=10
vus_max........................: 10 min=10 max=10
NewRelic のメトリクスで見てみましょう。
Data explorer の Metrics から k6.*
で出力されているのが k6 のメトリクスです。
今回はリクエスト時間(http_req_duration)のメトリクスを見ていきます。
時系列に沿ってリクエスト時間が可視化できていますね 😏
出力単位も Average, Sum, Max , Min
等が出力できていたので、充分業務でも使えそうです。
まとめ
初めて k6 という性能試験ツールを使ってみましたが、データインテグレーションやドキュメントを見てもかなりモダンな性能試験ツールという印象を受けました。
JavaScript の勉強も兼ねてこれからも k6 を使いたいですね。
ありがとうございました。