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SOAP API(Integratoin Architecutre デザイナー)

Last updated at Posted at 2020-02-05

SOAP API

image.png

特徴

  • リモートサイトからSalesforceの標準APIを呼び出す為のインバウンド連携
  • 設計パターンの「リモートプロセス呼び出し-要求と応答(同期処理)」に該当する
  • Salesforceが提供する標準APIを利用する為、仕様に基づけば即時連携が可能となる
  • 認証は主にセッションID(初回ログイン時のセッションIDを再利用する)
  • 返却形式はXML
  • XMLによりデータを構造化で表現出来る為、親子関係のデータの一括更新処理が可能
  • SalesforceからWSDLをダウンロードして、リモートサイトでプロキシクラス及びコールが実装可能
  • EnterpriseWSDLは、全てのオブジェクト情報が入っており、リモートサイト側でタイプセーフが保証される。しかし、Salesforceの変更に伴いリモートサイト側のWSDL最新化が必要というトレードオフ関係。(WSDLの読み直し)
  • PartnerWSDLは、認証機能、基底クラス(SObjet型)、メタデータのみ提供される。その為、リモートサイト側でタイプセーフ実装は不可。リフレクションを活用して動的プログラミングが必要となる。ただし、Salesforce側の変更には強い。
  • 設定|インテグレーション|API からWSDLのダウンロードが可能
    image.png
  • 増分データ取得が可能なgetUpdatedおよびgetDeletedメソッドが提供されているので、例えば24時間以内に更新されたデータを取得可能

セキュリティ

  • データ
  • ログイン時のユーザに対応したSalesforce側のデータセキュリティが働く(オブジェクト権限、項目レベルセキュリティなど)
  • ネットワーク
  • TLSプロトコルが必須
  • Salesforceネットワーク認証により接続可能な時間帯、プロファイルまたは組織全体でのIPアドレス範囲の制御が可能

サンプル

ConnectorConfig config = new ConnectorConfig();
config.setUsername(USERNAME);
// パスワード+APIトークンで認証キー
config.setPassword(PASSWORD + TOKEN);

// EnterpriseWSDLまたはPartinerWSDLによりConnectionクラスが変わる(下はEnterpriseWSDL)
EnterpriseConnection connection = Connector.newConnection(config);
			
Lead ld = new Lead();
ld.setName("TEST");
connection.create(new SObject[] {ld});

注意すべきガバナ制限

API参照名 制限 備考
login() 1 時間につき 1 ユーザあたり最大 3,600 コール 「Login Rate Exceeded」(ログイン数の制限を超えました。) が出る場合、初回ログイン時のセッションIDを使い回す事
create()
udpate()
最大作成レコード件数
最大更新レコード件数
1 回のコールで最大 200 個のレコードを追加・更新できます。200レコードを超えると操作全体が失敗します。
query() 取得レコード件数 1回のコールで最小200件から最大2000件まで取得可能

SOAPを選択するシナリオ

  • 50,000件以下のデータCRUD処理
  • ただし、シリアル処理になるので処理時間がかかる。かつ、1回のコールで処理できるデフォルトバッチサイズ(レコード件数)は500件。最小200件、最大2000件まで変更可能。アーキテクチャ選択の閾値とされる50,000件のデータを処理するのに最小で50000/2000=25回のSOAPコールが必要。
  • 親子関係のリレーションデータを一括処理する場合
  • タイプセーフな実装を行いたい場合(EnterpriseWSDL)
  • アウトバウンドでセキュリティポリシーとしてファイアウォール、プロキシが通過難しく、リモートサイトからコールインしてもらう場合
  • 24時間以内に更新されたような増分データを取得したい場合

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