ようやくコードを触っていきます。
文字列の出力 ~Hello World~
myCompilerを開くと、以下のプログラムが書かれていると思います。
今は不要なので、一旦1~5行目を消してしまいましょう。
すっきりしました。今回の目的は、このプログラムの内容を理解し、自分でちょこちょこ改変を加えられるようになることです。
Javaのプログラムを実行したとき、処理される場所(エントリーポイントと呼ばれる)は以下の部分です。
class Main{
public static void main(String[] args){
// ここの処理が実行される
}
}
class
の名前は、実行するプログラムのファイル名に一致するようにします。myCompilerではMain.java
というプログラム名になっているので、class
名はMain
とする必要があります。main
の前にたくさんくっついてるpublic
, static
, void
とか、String[] args
とかについては今は無視して、Javaのお約束だと思ってください。
これらを無視すると、今回実行されるのは以下の一行の処理になります。
System.out.println("Hello World!");
このSystem.out.println("表示する文字列")
というのが文字列を表示するための関数 (#5にて解説予定) です。この中の文字を変えると、表示される文字列も変化します。いろいろ試してみてください。また、文末の;
(セミコロン)はJavaにおいて必ずつける必要のある記号です。文章における"。" (句点)のようなものです。
ちなみに、このprintln
のln
はline(行)を意味しており、()
の中に書いてあるものを表示した後に改行を行います。これにより
System.out.println("Hello World!");
System.out.println("Hello World!2");
とした時の出力は以下のようになります。
改行を行わないただのprintという関数もあり、
System.out.print("Hello World!");
System.out.print("Hello World!2");
とすると出力は下のようになります。
2つのメッセージが改行されることなく表示されている様子が見られます。
改行位置を調整する
では改行はprintln
でしかできないのか?というとそういうわけではありません。改行文字というものがあります。改行コードは\n
とか\r\n
とか複数存在しており、実行環境によって変わってきます (前触ったマイコンでは\r\n
じゃないと正常に改行されませんでした)。
System.out.print("Hello\nWorld!\n");
とすると以下のような出力が得られます。
\n
を入れたところで改行されて出力されているのがわかりますね!これで自由に改行位置を調整することが出来ます。
注意点
このサイトによると、Javaの改行コードにはSystem.lineSeparator()
が推奨されているようです。先述の通り改行コードは複数存在しており、実行環境に応じてこれらの中から適切なものを自動で選択してくれる機能のようです。ただmyCompilerでは\n
で動いたので、わかりやすさのために以降も一貫して\n
を使っていきます。
まとめ
今回は文字列の出力の仕方や、改行文字について学びました。実務の中でもプリントデバッグと言って、エラーメッセージや変数の中身などを出力して、バグが起きている箇所を探すということを日常的に行います (プログラミング作業の9割はこれでしょう) 。一番基礎的で重要な内容なので、ぜひぜひ中身を色々変えて触ってみてください。
次回は数式を触っていきます。よりプログラミングっぽくなってくると思います!