Pythonの実行環境はGoogle Colaboratoryの利用を想定。
本記事ではPythonを利用する際の下準備部分の情報について記述する。
主な内容は以下の通り。
- Google Colaboratoryの機能
- ライブラリのインストールについて
- Pythonの構文など
Google Colaboratory ショートカット
# Markdownモードへ変更
[Ctrl] + [M] + [M]
# Codeモードへ変更
[Ctrl] + [M] + [Y]
# セルを上に追加
[Ctrl] + [M] + [A]
# セルを下に追加
[Ctrl] + [M] + [B]
# セルのコピー
[Ctrl] + [M] + [C]
# セルの貼り付け
[Ctrl] + [M] + [V]
# セルの消去
[Ctrl] + [M] + [D]
# コメントアウト
[Ctrl] + [/]
Python 環境構築
# ライブラリをverson指定してインストール
pip install torch==1.7.0+cu101
# 最新バージョンへ更新
pip install --upgrade torch
# バージョンの確認
pip show torch
# 一括Update
pip list -o | awk 'NR>2{print$1}' | xargs pip install -U
# Windowsにwheel形式でインストールする方法
# 1.wheel形式を扱える様にwheelをインストール
pip install wheel
# 2.各ライブラリの公式サイトからwheel形式のファイルをダウンロード
# 3.ダウンロードしたライブラリをインストール
pip install '***.whl'
基本的な構文の備忘録
# print記述方法
print('{}, {}, {}'.format(1, 2, 3))
print('{0}, {1}, {2}'.format(1, 2, 3))
print('{a}, {b}, {c}'.format(a=1, b=2, c=3))
print('{a}, {b}, {c}'.format(**{'a':1, 'b':2, 'c':3}))
# 小数点四捨五入(小数点3桁表示の場合)
print('小数点4桁目四捨五入結果:{:.3f}'.format(0.15555))
# printの中でformat(0.15555, '.3f')の様に指定しても四捨五入されない
# リスト内包表記
j = [i + 1 for i in range(5)] # [1, 2, 3, 4, 5]
# Tensor型値抽出例
a = torch.Tensor([1., 2., 3.])
print(a[0].item())
# dict 属性を持つオブジェクトの、 dict 属性を返す。
vars(obj)
デバッグ
Google Colaboratoryのデバッグでは、%debug
というマジックコマンドが使用可能。
標準のデバッグツールであるpdb
を起動する。
セルごとで分けて実行が出来る為、あまり使用する場面はなさそう。
主なコマンド
-
Pdb().set_trace()
:ブレークポイント -
h
:ヘルプ -
p
: [expression]:式を評価して出力する -
s
:ステップイン(行単位で実行) -
n
:ステップオーバー(行単位で実行) -
c
:次のブレークポイントへ -
q
:その場で終了する
用語
-
wheel形式
Pythonのパッケージの形式(フォーマット)のことを指す。実態はzip形式のアーカイブ。 -
シード
シードは乱数の元になるもので、Pythonの環境を最初に実行した時に時刻などで初期化される。
シードを固定することで再現性のある同じ乱数列(結果の連なり)を作ることが可能。 -
マジックコマンド
JupyterLabやIPythonで用意されている関数群 -
%lsmagic
:コマンドのリスト -
%magic
:マニュアル