ネットワークスペシャリスト試験の試験勉強をやってみて気付いたことが有ります。しばしば比較対象とされる情報処理安全確保支援士試験と違い本来サービス問題であるはずの用語穴埋め問題に詰まってしまうことの多さです。情報処理安全確保支援士試験の場合、語群が与えられたり、語群が無い場合も誘導に則って解けば基本的な用語が問われることが多いため、過去問を解いていて用語問題を落とす場面はあまり有りません。ところが、ネットワークスペシャリスト試験の場合、そもそも語群が与えられない上に、繰り返し出る用語のパターンも年1回の実施の影響かそれほど多く有りません(ほぼ毎回新規パターン)。故にネットワーク用語の大特訓を兼ねてNTTコミュニケーションズが実施している「インターネット検定 .comMaster Advance」を受験し、無事★★(ダブルスター)合格
しました。故に記憶が薄れないうちに試験対策などをdumpしておこうと思います。
そもそも.comMasterとは?
試験の詳細は以下の公式サイトを参照してください。Basicの方は自宅からインターネット受験も可能な様ですが、Advanceは試験センター受験が必要です。
Advanceには点数に応じて★(シングルスター)合格と★★(ダブルスター)合格の二種類が有ります。合格基準は、以下の公式サイトの抜粋からも分かる様に★★の方がより高得点を取得する必要が有ります。
■ドットコムマスター アドバンス シングルスター
【採点対象】50問(700点満点)
<内訳>シングルスターレベル:50問(700点)
【総合得点】420点以上
※各出題分野別に必須得点あり。
■ドットコムマスター アドバンス ダブルスター
【採点対象】70問(1000点満点)
<内訳>シングルスターレベル:50問(700点満点)、ダブルスターレベル20問(300点満点)
【総合得点】700点以上
※各出題分野別に必須得点あり。
※ドットコムマスター アドバンス シングルスターの基準を満たすこと。
ただし、問題レベルに関わらず総合得点で判定する。
試験申し込み
試験申し込みは専用ページから自分が受験したい試験センターを選択して受験します。自宅の近くの試験センターが満席または受験したい日程での予約が出来ない場合も有りますので、受験計画を立てると同時に試験センターが予約可能かも確認されることをお勧めします。
試験の公式サイトには全く言及されていませんが、受験料は通常の申し込みでは、税込み8,800円ですが、受験料割引が受けられるバウチャーコードを利用することで、税込み7,700円で受験可能となります。詳細は後述します。
筆者の知識レベル
筆者は大学では情報工学を専攻していません。気付けばソフトウェア開発職になっており、ネットワークの用語にはしばしば触れる環境に居ますが、筆者のコンピュータネットワークに関する知識は情報処理安全確保支援士試験に合格するレベル(応用情報技術者試験に合格出来るレベル)です。なお、筆者は元来ネットワークが苦手で、応用情報技術者試験を受験した時は、問題選択でネットワークを外しました。本来は受験を今年の4月に予定していたのですが、諸々の事情で結局4回もスケジュールを変更し。。。バウチャーの期限が9月末で切れてしまうことが分かり受験を強行しました。。。試験対策は断続的にやっていましたので、着手して半年近くも受験までに掛かりましたが、根を詰めてやれば1ヶ月程度有れば(それなりに基礎知識が有れば)合格は可能だと思います。
試験対策
試験対策には以下の書籍と模擬試験を利用しました。(書籍画像は翔泳社公式より)
.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版
Advanceの試験範囲の内容を★合格に必要なレベル、★★合格に必要なレベルと二段階に分けて解説されています。サクサク読める書籍であると同時に、付録が充実しており、各章の最後には演習問題(実際の試験より難易度が高め)及び模擬試験5回分+受験料が税込み7,700円となるバウチャーコードの入手方法が記載されています。非常にお得感の有る書籍でした。なお、本番の試験ではこれらの教材で見た覚えの有る問題が多々出題されました。筆者は書籍を2回通り読了後、結局模試3回分+追加購入模試1回分で勉強を終えることになったのですが、★★合格出来ました。日本語に注意すべき問題(適当な物を選ぶ or 不適当な物を選ぶ、該当するものを全て選ぶ、etc...)が有りますので、問題文はよく読むことが重要です。80分の試験時間は正直余裕が結構有りました。なのでしっかり見直しもすることで、ミスに気付くことが出来ました。
インターネット検定 .com Master ADVANCE 「模擬テスト」問題
最後の仕上げのために購入しました。コンビニのコピー機で購入します。詳細は以下の公式サイトを参照して下さい。
なお書籍を読んで覚えておきたい重要事項は以下の記事に備忘録としてまとめました。結局記事を書くことで頭が整理されたことと、少し確認するぐらいの用途でしか活用は出来ませんでした。。。
試験結果
受験してみての感想
試験対策の項でも触れましたが、教材をやっておけば見覚えの有る問題だな。。。で解答出来ました。ただ、日本語に注意する問題やあまり一般的では無い光回線に関する知識を問う問題は厄介でした。(住宅のタイプに応じた設備の種類などの問題)
今後に向けて
受験した時の感触や試験結果より以下の分野が苦手だと分かりました。
- ヘッダ
- コマンド
- DNS
特にコマンドとDNSはネットワークスペシャリスト試験でも頻出の分野なので、苦手を克服して2022年度春期試験でネットワークスペシャリスト試験に合格したいです。
Reference