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XcodesでXcodeを複数バージョンインストールして管理出来ると知ったのでCLI/GUI双方インストールしてみた

Last updated at Posted at 2023-07-16

概要

筆者はこれまでXcodeはCLI1の方にはお世話になってきましたが、GUIアプリ版にお世話になることは有りませんでした。しかし、最近Unityの勉強に凝ってしまいました。ところが、Unityで実装したアプリをiPad(iOS)用にビルドする場合、仕上げの段階でXcodeが必要なことが分かりました。迷わずApp Storeからインストールしようと思った矢先、Xcodesなるアプリケーションに出会いました。これを用いることで、App Storeからインストールした場合は1バージョン(つまり最新版)しかインストール出来ないXcodeが複数バージョンインストール可能とのこと。*env(*はrb, py, go,...)と同様のことが出来る様です。よってCLI/GUI両バージョンをインストールして使ってみることにしました。

環境情報

  • macOS 12.6.7 Monterey

Xcodes CLI版のインストール

Homebrewを用いてインストールします。以下のコマンドを実行します。

brew install xcodesorg/made/xcodes

Xcodes GUI版(Xcodes.app)のインストール

こちらもHomebrewを用いてインストールします。以下のコマンドを実行します。本来は片方だけインストールすれば良いのですが、CLI版でインストールした結果をGUI版で確認出来るのと便利だと思ったため、筆者は両方インストールしました。

brew install --cask xcodes

Xcodesを実際に使ってみる

実際にXcodesを使ってみます。まず、現状インストール可能なバージョンを確認します。

xcodes list

現状バージョン14.2がMontereyにインストール可能なリリース版としては最も最新の様です。よってバージョン14.2をインストールします。初回のみApple IDのアカウント情報の入力が求められます。また、インストール最終段階でユーザーパスワードの入力が毎回求められます。

xcodes install 14.2

ここで気になるメッセージが表示されていることに気付きました。XcodeのソースのダウンロードにurlSessionを利用しているが、より早くダウンロードしたいのであればaria2をインストールした方が良いことを示唆しています。

Downloading with urlSession - for faster downloads install aria2 (`brew install aria2`)

双方ともダウンロードマネージャですが、aria2は複数のサーバーから分割ダウンロードすることで高速化を図る特徴が有る様です。

urlSessionを利用した場合

折角なので、urlSession利用してダウンロードした場合とaria2を利用してダウンロードした場合の時間を計測してみたいと思います。測定にはtimeコマンドを利用します。

time xcodes install 14.2

結果として54分掛かりました。回線の状況によって上下するとは思いますが、約1時間近く掛かっています。

real    54m20.806s
user    11m33.712s
sys 5m38.195s

それでは、一旦インストールしたXcodeをアンインストールします。/Applications/Xcode-14.2.0.appがゴミ箱に移動します。

xcodes uninstall 14.2

aria2を利用した場合

aria2をHomebrewを用いてインストールします。

brew install aria2

aria2のインストールが完了したら、再度timeコマンドを用いてインストールに要する時間を計測します。

time xcodes install 14.2

インストール開始時に以下のメッセージが表示される様になりました。無事ダウンロードマネージャが切り替わった様です。

Downloading with aria2 (/opt/homebrew/bin/aria2c)

今度は20分でインストール出来ました。約1/3の時間でインストール出来る様になりました。矢張り、aria2をインストールしたことで大幅に高速化出来ました。

real    20m5.613s
user    10m30.760s
sys 4m57.019s

CLI/GUI双方利用を試す

ここから検証したOSが異なります。

  • macOS 13.4.1(c) Ventura

Ventura向けリリース版としては最も最新の14.3.1をインストールします。

xcodes install 14.3.1

インストール後にxcodes listコマンドを実行します。リリース版がInstalledになっていることが分かります。

$ xcodes list | grep 14.3.1
14.3.1 Release Candidate (14E300b)
14.3.1 (14E300c) (Installed)

GUI版で確認してみます。14.3.1がインストール済バージョンとして表示されます。

image.png

まとめ

Xcodeのバージョン管理ツールとしてXcodesのインストールし、実際に利用する方法、ダウンロードマネージャの変更による高速化を扱いました。折角Xcodeをインストールしたので余裕が有れば、Swiftの勉強も始めてみようかと思った次第です。

Reference

  1. xcode-selectコマンド

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